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ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

北海道に福祉の足跡

2011年12月09日 01時42分00秒 | 障害者の自立
【上を向いて歩こう  坂本九生誕70年】

 坂本九が「第2のふるさと」と呼んだ場所がある。北海道だ。その縁は「上を向いて歩こう」が全米でヒットした1963年にさかのぼる。


 坂本は地元民放、札幌テレビ(STV)のチャリティーショーに出演した。60年から北海道夕張市で流行し始めたポリオにかかった子どもたちを支援するためのショーに、坂本は71年まで9年連続で出た。


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 76年10月には、STVで坂本がキャスターを務める福祉番組「ふれあい広場サンデー九」が始まった。


 障害児学級や、高齢者施設などを訪ね歩き、障害者らの声に耳を傾ける。時には海外の取り組みも取材した。道の担当者に福祉行政の不備を指摘することもあった。


 まひしてろれつが回らない障害者の言葉も理解して、笑顔で会話する。そんな坂本を見た当時の番組ディレクター林健嗣(61)は、「この人は本物だ」と感じた。「寄り添って代弁者になろうとしていた。いつでも自然体だった」


 街にはスロープもなく、福祉をテーマにした番組も珍しかった時代。毎週日曜日の朝の30分番組は「1、2年で打ち切られるのでは」との当初の予想を裏切り、平均10%の高視聴率を維持した。


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 結局、85年8月12日、日航機墜落事故で坂本が世を去るまで番組は続いた。「坂本の代わりにキャスターはいない」番組は翌9月、9年間、462回の幕を閉じる。しかし、残した足跡と笑顔は、今も障害者や福祉関係者を支えている。


 ダウン症の岡本佳子は、坂本の言葉を励みに夢をかなえた。


 81年、9歳の時に番組に出演。絵を描くのが好きだった岡本は、収録の合間に坂本に将来の夢を聞かれ、「25歳になった9月9日に美術館を作りたい」と打ち明けた。「約束だよ。頑張れよ」


 岡本は小遣いを少しずつため、97年9月9日、約束通り、札幌市の自宅を改築して「小さな美術館」を開いた。「九ちゃんが今でも好き」と言う岡本は、笑うお地蔵さんなどの個性的な絵を描き続ける。


 北海道栗山町には93年9月、「坂本九思い出記念館」がオープンした。


 墜落事故の2週間前、坂本が最後の収録で訪れた町だ。その時、障害者の実習農場を案内し、後に障害者支援施設を開いた橘文也(64)ら9人が寄付を募って記念館を建てた。


 橘は坂本と、チャリティーコンサートで知り合って15年来の付き合いだった。「障害者に会ううちに、ますます飾らない笑顔になっていった」と感じた。


 一緒に食事をした時、坂本は「みんなが楽しく生きられればいいよね」とよく口にしていた。障害者への差別や偏見をなくしていきたいという熱意を、橘は受け止めた。


 橘らは今年4月、「サンデー九」も復活させた。毎週金曜日の夕方、STVラジオの情報番組の中で、福祉を取り上げる15分間のコーナー。坂本の長女で歌手の大島花子(38)もたびたびゲスト出演している。=敬称略


坂本九の遺品がならぶ九角形の展示室で語る橘文也=北海道栗山町の坂本九思い出記念館

2011年12月08日 朝日新聞

OKB工房・OKB牧場:大垣市に開店 空き店舗で障害者支援 /岐阜

2011年12月09日 01時34分16秒 | 障害者の自立
 大垣市郭町商店街の空き店舗を利用して7日、障害者が働く「OKB工房」と、県内の障害者施設で作られた小物を販売する「OKB牧場」がオープンした。

 「工房」は大垣共立銀行が開設。132平方メートル。障害のある同行職員4人とスタッフ2人が、事務や同行で使用する装飾品、配布用記念品などを作る。

 「牧場」は同行の取引先の大垣正和サービスが開設。工房の北に隣接した広さ38平方メートル。障害者施設で作られたカステラやクッキー、布製品などの小物を職員2人が販売し、憩いの場となる喫茶コーナーも設けた。

 同行は今年4月、障害者を積極的に雇用するため本店ビル内に工房を開設。特別支援学校を卒業した職員らが働いていた。そこの仕事を新工房に移した。

 工房のオープニングセレモニーには土屋嶢頭取や小川敏大垣市長、地元商店街の代表ら多数が出席。土屋頭取は「本店から商店街の空きスペースに移ることで、より働きやすい環境を整備するとともに地域経済の活性化に貢献していきたい」とあいさつ。小川市長も「障害者の就労支援、社会参加、自立支援とともに中心商店街の活性化につながる」と祝辞を述べた。続いて土屋頭取や小川市長らがテープカットをして祝った。

毎日新聞 -

一歩・障害を越えて:障害への理解を深める 県警察学校生、養護校で交流 /奈良

2011年12月09日 01時29分50秒 | 障害者の自立
 県警察学校(奈良市)の学生が6日、奈良東養護学校(同市)を訪れ、高等部と高等養護部の生徒約80人と交流した。県警察学校では月2回、手話の授業を取り入れるなどして、障害者の気持ちを考え、市民対応ができるよう教育をしている。養護学校訪問は、知的障害を持つ子供と接して、障害への理解を深めることを目的に、94年から始まった。

 今回は全学生40人が6、7日の2日に分かれて訪問した。6日は、26人が養護学校教諭から発達障害に関する講義を受けた後、養護学校生の授業に参加。趣味の話をしながら一緒に鍋敷きを作るなど、教室から笑い声があふれた。

 牧村嘉泰・県警察学校副校長は「多くの人と接する警察官にとって、障害への理解は重要。警察学校の学生も障害者を身近に感じることで、社会人として成長している」と話した。

毎日新聞 2011年12月8日 地方版

発達障害者向けスケジュール作成アプリにアンドロイド版-都筑のIT企業が開発

2011年12月09日 01時22分24秒 | 障害者の自立
 インフォ・ラウンジLLC(横浜市都筑区中川中央2)は5月20日、発達障害のある子どもやその家族支援などを行っている「たすく」(鎌倉市)と共同開発した発達障害者向けサウンド&ビジュアルツール「たすくスケジュール」のアンドロイド版のダウンロード販売を開始した。

 絵や写真、声、音楽を使って表示された日常生活に関する絵カードをタイムライン上に配置して独自のスケジュールを作成できる同アプリ。もともと登録されている176枚の絵カードのほかに、自分の写真や音声を使って新しいカードを作ることも可能。言語障害や自閉症など発達障害のある人を対象に、物事をわかりやすく順序立てて考えられるユーザーインターフェースを搭載している。

 昨年7月にiPhone/iPod touch版、今年4月にiPad版のアプリをリリース。今回のアンドロイド版では、入力したテキストがそのまま絵カードとして使える「文字カード作成機能」を追加した(iPhone/iPod touch版、iPad版では未搭載)。

 同社代表社員の肥田野正輝さんは「これまでアンドロイド版の要望は大きかったが、iPhone版とは開発環境や言語がまったく違うので、同じ操作感を実現するのに苦労した。また、アンドロイド端末はあらゆる機種に対応しなければならないのも悩みの種だった。しかし、これまで使いたくても使えなかった多くの子どもたちと支援者に活用してもらえることを考えると、わくわくする」と話す。

 価格は1,800円。


「たすくスケジュール」アンドロイド版の操作画面

(2011年05月26日) 秋田経済新聞

都筑のIT企業、発達障害者向け生活支援アプリを開発

2011年12月09日 01時17分35秒 | 障害者の自立
 インフォ・ラウンジ(横浜市都筑区中川中央2)は12月1日、コミュニケーションカードを利用した生活支援アプリ「たすくコミュニケーション」アンドロイド版のダウンロード販売を開始した。

 発達障害のある子どもやその家族支援などを行っている「たすく」(鎌倉市)と共同開発した同アプリ。利用者が周囲に自分の意志を的確に伝え、円滑なコミュニケーションを取れるようにするために開発した。

 アプリは、登録されているコミュニケーションカードを選択していくことで、正しい文法の文章が作成され、読み上げられる。そのほか、スマートフォンのカメラと録音機能を使って、オリジナルカードを作成することも可能。

 発達障害のある子どものいる家庭や特別支援教育の現場での活用のほか、発話困難者や介護が必要な人の利用も想定する。

 同社スマートフォンアプリ開発担当の若山誠さんは「実際に使う人にとって直感的で分かりやすく操作できるようにしたほか、教育に携わる先生や保護者の方々からの意見も取り入れ、機能・操作性・表示方法などの改善を重ねて開発してきた。必要とされている場所で、このアプリが役立てれば」と話す。

 価格は1,000円(12月31日までは500円)。


「たすくコミュニケーション」の操作画面

(2011年12月08日) 秋田経済新聞