ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

学校トイレ 3K解消 文科省初調査 洋式化を加速

2011年12月06日 02時24分25秒 | 障害者の自立
 「臭い・汚い・暗い」の3Kと揶揄(やゆ)される学校のトイレについて文部科学省が先進的なトイレ改善を実施した学校の事例について、初めて調査を行ったことが5日、分かった。和式が主流の学校トイレの洋式化を求める声は多く、今回の調査を機に全国の学校トイレの改善が加速する可能性が出てきた。

 全国の公立学校では約70%が建築後25年以上経過しており、トイレも和式が主流を占めている。家庭や公共施設で洋式が普及し、和式に不慣れな子供が学校でトイレをがまんすることが多いとの指摘があった。

 文科省では、先進的なトイレ改善事業を行っている東京都世田谷区と葛飾区、川崎市の学校の取り組みを調査。トイレを改修する基本計画の策定やデザインの検討、児童が参加したワークショップの例など整備事例を集めた。

 震災後、文科省に設置された有識者による学校施設整備に関する検討会も7月に、「災害時には高齢者や障害者など要援護者が使用することを想定したトイレについては、洋式が望ましい」とし、更衣室やおむつ替えもできる多機能トイレの設置を求めている。

 文科省は、調査した事例集を全国の小中学校に配布。「きれいになったトイレに対する驚きや喜びを生かし、学校施設を大切に使うという相乗効果を期待したい」としている。

2011.12.6 01:22 MSN産経ニュース

意識のリハビリ/五感・人間関係、総動員

2011年12月06日 02時21分54秒 | 障害者の自立
 「植物状態」と告げられた状態から、人はどこまで回復するのか―。可能性に挑むリハビリの現場を訪ねた。
 大阪府東大阪市の石切生喜(いしきりせいき)病院。大阪芸大教授の野田燎さん(63)が毎週火曜、遷延性意識障害者を対象に、自身が開発した「音楽運動療法」を行っている。評判を聞き、全国から患者が集まる。福島県会津坂下町の山内久美子さん(45)も、かつてその一人だった。
 私たちが訪ねた日も、朝9時の開始と同時に予約の患者がひっきりなしにやって来た。

<上下動で脳刺激>
 最初に訪れたのは、くも膜下出血で遷延性意識障害となった大阪府内の50代女性。野田さんは四角形のトランポリンの上に女性を座らせた。スタッフが支えながら、弾力を利用して女性の体を上下にバウンドさせる。
 「意識障害の患者は自分の意思で動けない。本人の意思に関係なく上下動を起こし、脳の機能に働きかける」と、野田さんが説明する。
 上下運動のリズムに合わせて、音大出身のスタッフがピアノを鳴らし、歌う。曲は女性が好きだったという歌謡曲「お久しぶりね」。女性の表情を見ながら、野田さんは次の曲を決め、スタッフに演奏を指示する。
 女性の表情が次第にリラックスしてきた。それを見計らい、ペースト状にした刺し身や果物を口に運ぶ。女性はゆっくりと味わい、飲み込んだ。
 普段は腹部に開けた穴から管で流動食を送る「胃ろう」を使っているという。私たちは、刻々と変わっていく女性の姿に息をのんだ。
 「普段は飲み込むことができない患者でも、運動や音楽の刺激で脳が活性化された後、できるようになる場合がある。視覚や聴覚、味覚、嗅覚を総動員した五感刺激を目指しています」

<ラケット持参も>
 野田さんは大阪音大卒業後、サックス奏者として世界的に活躍。海外で音楽療法に触れたことなどをきっかけに、独自の音楽運動療法を考案した異色の経歴の持ち主だ。
 1993年に兵庫県内の施設で療法を開始した。当初は音楽家としての活動の一環だったが、95年の阪神大震災を経て、「大きなホールで拍手を浴びるより、一人の命を救える音楽家でありたい」と決意。野田音楽運動療法研究所を設立し、活動の場を広げた。
 独自の哲学がある。療法を始める前に、本人が好きな音楽や趣味、今までの生活を家族から詳しく聞く。本人の生活空間や人間関係を理解した上で、プログラムを組む。
 場合によっては友人に来てもらう。趣味のテニスのラケットを持参してもらうこともある。「心や意識は、人間の関係の中でこそ回復すると考えているんです」
 野田さん独自の手法に対し、否定的な見方を示す医療関係者がいることも事実だ。程度の差はあれ、回復を示す患者は約6割。保険も適用されていない。
 ただ、訪れた患者家族の一言に、私たちは考えさせられた。
 「脳外科医の多くは、あくまで患者の脳しか見ない。野田さんは本人の人生や性格、人間全体を見て、リハビリをしてくれる」
 現場には、体の機能の回復だけでない、人としての回復があった。


(2011/12/05) 河北新報

介助犬を結婚式で披露 福岡市の義間さん

2011年12月06日 02時20分00秒 | 障害者の自立
 介助犬を利用して車いすで暮らしている福岡市早良区の会社員義間(ぎま)祐子さん(28)が10日、同僚の佑(たすく)さん(27)と結婚式を挙げる。祐子さんの介助犬は6歳の雄、ロータス。厚生労働省によると、九州の介助犬はロータスを含めて2匹だけという。新たな生活に踏み出した2人は「介助犬とともに自立する姿を知ってもらいたい」(祐子さん)と、ロータスも一緒の結婚式を思い立った。

 祐子さんは幼いころから足が不自由で、小学6年生から車いすを利用。5年前、同市博多区の訪問介護事業会社に入社し、ケアスタッフの佑さんと出会った。誰とでも自然に接する佑さんの人柄に引かれ、今年1月結婚。7月に新居が完成し、親元から独立した。昨年5月に祐子さんの介助犬となったロータスも一緒だった。

 介助犬は、利用者の障害の程度や部位などに応じて生活を支援。ロータスも祐子さんが落とした物を拾い上げたり、一緒に電車に乗ったりする訓練を受けている。

 勤務時間の違いから祐子さんが留守を守ることが多く、ロータスに支えられながら家事をこなす。10月、佑さんの不在時、車いすからベッドに移ろうとしていた祐子さんが床に転倒した。

 眠っていたロータスが気付き、携帯電話を運んできてくれた。近くの実家に助けを求めることもできたが、祐子さんは「親に余計な心配はかけたくなかった」とためらった。しばらく休んで力を蓄え、自力で起き上がることにした。ロータスは祐子さんの体にそっと顎を乗せてきた。「ぬくもりを感じ、勇気づけられました」。やがて自力でベッドに上がった祐子さんを見届けると、ロータスは寝ていた元の場所に戻っていった。

 介助犬は盲導犬と比べて歴史が浅く、障害者20+ 件の間でも認知度が低いのが現状という。佑さん自身も「最初は介助犬の役割をよく知らなかった」と言うが、この出来事以降、仕事に出掛ける前に「頼んだよ」とロータスに声を掛けることが日課となった。

 「僕たちにとって長男のような存在。何よりも安心感を与えてくれる」

 結婚式でロータスは、2人の仕事仲間が仕立てたタキシードを着て、祐子さんをエスコート。結婚指輪を入れたかごを運ぶ大役も務める。

=2011/12/05付 西日本新聞夕刊=

誰でも楽しめる街に 

2011年12月06日 02時06分47秒 | 障害者の自立
 障害や高齢で移動が不便な人に車いすなどを貸し出したり、付き添いのボランティアをしたりする催しが4日、高知市中心部であった。利用者は車いすを押してもらいながら、商店街での買い物などを楽しんだ。障害者週間(3~9日)に合わせた1日限りの開催だったが、必要性を訴える声が多く聞かれた。


 一人では、車いすで買い物をするのが不安な人や、高齢で歩くのがおっくうで街へ出るのをあきらめた人を手助けする取り組み。「タウンモビリティステーション」と呼ばれている。広島市や、福岡県久留米市で行われているが、全国的に、まだ少ないという。


車いすを押してもらう土佐市の森本靖広さん。うれしそうに中央公園のイベントを見に行った

 福祉関係のNPOや県社協などの主催。9月のイベントで試験的に行ったところ、5人が利用し、好評だった。本格的な実施は県内では初めて。


 中央公園北入り口前と、高知城近くの同市の藤並公園に仮設テントの窓口を置いて受け付け。車いすとシルバーカー計約20台を無料で貸し出し、付き添いや買い物補助のボランティアも30人近く参加した。正午から午後5時までに11人の利用があった。


 「中央公園につきましたよ」「ステージ、ここで見えますか」。ボランティアの学生2人が、藤並公園から車いすを押しながら、声をかける。利用した土佐市高岡町甲の森本靖広さん(29)は、先天性の脳性小児まひで、普段から車いすを使う。同公園のイベントを見に来た。


中央公園北入り口前にできた仮設テント=いずれも高知市帯屋町1丁目

 普段の休日は、母香代子さん(63)が補助する。お互い自由な時間を過ごせることが少ないという。「買い物に来ても、一人で車いすを押しながらでは本当に大変。少しの間でも見てくれる人がいると、助かる」と香代子さん。靖広さんにとっても、母親以外の人とふれ合える良い機会だという。


 高知市からタクシーに乗って車いすで来た70代の女性は、買い物の補助を頼んだ。「休日に普段仕事をしている家族に頼むのは申し訳ない。でも手助けしてもらえば、一人で街へ来て、買い物もできる」と喜ぶ。


 実行委員長で、NPO法人「福祉住環境ネットワークこうち」の笹岡和泉さん(40)は、今後も定期的に続けていきたいという。「今は、障害者や高齢者には、特別に配慮する街になっている。特別を普通にして、誰でも楽しめる街にしたい」と話す。


2011年12月05日 朝日新聞

作業所の開発製品 知って 9日に大津でフェア

2011年12月06日 02時04分00秒 | 障害者の自立
 障害者が働く作業所の製品開発を支援するため、滋賀県と県社会就労事業振興センター(草津市)が9日に一般企業とのビジネスマッチングフェア「おこしやす」を大津プリンスホテル(大津市)で開催する。初めて県外の作業所も招き、内容を拡充する。

■県外施設も 菓子、手工芸品など出展

 企業や作業所間の連携で市場性が高い製品やサービスの創出を後押しする狙い。障害者の生活水準向上を図るため、2008年度から毎年開いている。

 菓子や手工芸品を作っている作業所や清掃を請け負う事業所など県内外の21施設が出展する。それぞれの製品やサービスをPRするほか、試食品などを提供し、来場者に提携や協業を呼びかける。

 県外では京都、大阪、兵庫、和歌山の4府県から、陶器や織物などを製造している6施設が初めて参加する。

 同センターによると、これまでに近江牛専門店のホームページ作成やデザイン性を高めた手工芸品の開発などの成果が出ているといい、「県外からの参加で、さらに取り組みが広がってほしい」と期待している。

 無料。入退場自由。午前11時~午後4時半。事務局の同センターTEL077(566)8266。

【 2011年12月05日 22時56分 】京都新聞