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ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

かいごのいろは:つどい場さくらちゃんから/12 震災で自宅半壊して… /兵庫

2011年07月27日 01時18分26秒 | 障害者の自立
 西村早苗さん=西宮市=の夫、信一さん(71)が脳卒中で倒れたのが92年1月。信一さんは半年間入院し、入浴時間をはさんで午前9時から午後3時半まで連日、リハビリを続けた。

 最初の1カ月半は病室が個室だったため、西村さんも病院に泊まり込み、大部屋に移ってからは通院してリハビリに付き添った。

 信一さんは会話ができ、当時は付き添いがいれば、杖を使って歩くこともできた。退院後もリハビリのため週2回通院し、「病院で一緒にリハビリをしていたから、立ち上がる時などに体を支える方法が分かっていたので」と、自宅でも西村さんが付き添って近所を歩いた。

 信一さんは30代で独立して、旅行代理店を設立。43歳と44歳の時にも脳卒中で40日ずつ入院したことがあり、今回が3回目だったが、それまで、ほとんど休むことなく働いてきた。2人の息子の運動会や授業参観日とも無縁だった。

 西村さんは「仕事人間で、病院でリハビリの最中も、仕事先から見舞い客が来るのを心待ちにしていました」と話す。退院後も、車椅子で西村さんと会社に行き、会社の新年会や社員旅行にも2人で参加した。

 そして95年1月17日、阪神大震災が起きた。家族にけがはなかったが、自宅は半壊。一緒に暮らすことができなくなった。

 信一さんは宝塚市にある障害者が暮らす施設に3カ月入り、その後、神戸市内の病院に移った。西村さんは尼崎市内でアパートを借りた。西村さんは平日、震災で混乱している会社へ手伝いに行き、週末に病院まで車で通った。被災地の交通事情が悪かったため、市街地を避けて中国道経由だった。

 自宅のローンが残っており、家再建のために西村さん名義で新たなローンを組まなければならなかった。そして、震災から1年がたとうとしていた96年1月15日、病院から一時帰宅した信一さんが4回目の脳内出血を起こした。【香取泰行】=つづく

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 ◇まるちゃんからひと言
 「以前は家族も病院でリハビリを学ぶ余裕がありました」(つどい場さくらちゃん理事長)

〔阪神版〕毎日新聞 2011年7月26日 地方版




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2011年07月27日 01時15分42秒 | 障害者の自立
 「病気なんかふっとんでしまうぐらいハッピーです」-。長崎市の平田喜久代さん(53)は1月、市内の県立長崎特別支援学校に編入され、念願の「小学生」になった。重い障害で生まれつき体が動かず、約40年間、病院のベッドの上で生活する。人工呼吸器を着けているためわずかしか出ない声で、学び、生きる喜びを詩に紡ぐ。入学直後から妹の山口まゆみさん(51)が枕元で聴き取り、姉に代わってノートにつづった詩は、30編を超えた。

      □      □      □

 〈今度生まれてくるときは男の子に生まれたいなぁ。そしてやっぱり健康に生まれてきたいよ〉

 平田さんは脳性まひで四肢のまひと言語障害がある。同市大浦町の自宅で12歳まで過ごし、熊本県の病院に入院した。2年後、重症心身障害者棟を備えた同市の国立病院機構長崎病院に転院、以来ここで暮らす。

 専用の介助車で外を散歩するのが好きだった。字は読めなかったが、仲良しの看護師と一緒に日常の出来事を詩につづり、詩集も出した。

 8年前、脳幹部の障害で倒れ生死の境をさまよった。自発呼吸できず、気管切開して人工呼吸器を着けた。言葉を発することも外出も難しくなり詩は詠まなくなった。

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 〈おばちゃまですけど私、小学生です。ずっと昔から学校には行ってみたかったから、何と言われてもうれしいです〉

 1979年に養護学校が義務化されたとき、平田さんは既に学齢期を過ぎていた。2009年から県教委が教育の機会を逸した障害者を長崎特別支援学校に受け入れ始め、平田さんも今年1月、小学6年生の3学期に編入された。

 入学を控えた昨年末、骨粗しょう症で左大腿(だいたい)骨を骨折した。手術が必要だが、人工呼吸器の身では術中に何があるか分からない。それでも平田さんは手術を強く望んだ。手術は成功。術後の痛みに苦しんだが、痛み止めは打たなかった。血圧が下がり、命が危ないからだ。「授業を受けたい。死にたくない」。じっと耐えた。

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 〈何かする事があるというのは幸福な事なんだ。学校以外の時も、いつでもどこでも勉強しよっと。勉強頑張ります〉

 1月、訪問授業が始まった。教師が病室を訪れ、平田さんと一緒にアクセサリーやストラップなどを作る。教師は二胡やハープ、サックスなどを持ち込み、音楽も聞かせてくれた。医師や看護師は、患者一人一人と関わる時間をそれほど多く取れない。平田さんにとって週3日、1日2時間の授業は、他者と深く接することのできる待ち遠しいひとときだ。

 以前詩集を出したことを知った教師が詩作の再開を勧めたとき、平田さんは「書きたかった」と漏らしたという。「姉の介護に追われる私に気兼ねもあって言い出せなかったんでしょうね」と山口さん。平田さんがかすかな声で再び詠み始めた詩を、ベッドサイドで書き留める。

 5月9日。中学生として初めて迎えた誕生日。一編の詩ができた。

 〈手も足も動かないけれど、呼吸器はいつもくっついているけれど、こんなにうれしい日はやってくるのです。お母さん私を産んでくれてありがとう〉 

=2011/07/26付 西日本新聞朝刊=


シナノケンシ、携帯型デイジー録音再生機「プレクストークリンクポケット」を発売

2011年07月27日 01時12分11秒 | 障害者の自立
デイジー図書をCDで聞く、サピエで聞く

様々なメディアにつながる、視覚障がい者向け

携帯型デイジー録音再生機「プレクストークリンクポケット」を開発


 さて、シナノケンシ株式会社(社長 金子元昭/長野県上田市 0268-41-1800)福祉・生活支援機器ビジネスユニットでは、「バリアフリーな読書環境をデイジーでトータルサポート」をスローガンに視覚障がい者向けデジタル録音図書の国際標準であるデイジー(DAISYと表記、Digital Accessible Information SYstemの略)に準拠したデジタル録音図書読書機の自社ブランド『PLEXTALK(プレクストーク)』事業を展開しております。

 この度、新たなラインアップとして国内で初めて(*1)「サピエ」(*2)のデイジーオンラインサービス (*3)に対応した携帯型デイジー録音再生機『プレクストークリンクポケット』を開発いたしました。2011年9月中旬より全国の視覚障がい者用福祉機器を取り扱う販売代理店を通じて販売いたします。


 (*1):2011年7月現在 (当社調べ)
 (*2):「サピエ」とは、視覚障がい者及び視覚による表現の認識に障がいのある方々に対して点字、デイジーデータをはじめ、暮らしに密着した地域・生活情報などさまざまな情報を提供するネットワークの名称です。「サピエ」は、日本点字図書館がシステムを管理し、全国視覚障害者情報提供施設協会が運営を行っています。
 (*3):サピエの提供するデイジーオンラインサービスとは、パソコンを使わなくてもインターネットへの接続環境があれば、従来のDAISY再生機を使用するのとほぼ同様の操作性で、24時間365日いつでもご自身で図書等を検索して再生したり、予め登録しておいた雑誌の定期配信サービスを受けることができるなど、便利にお使いいただくことができるデイジー図書のオンライン配信サービスです。またご自身で図書を検索することが困難な場合は、点字図書館等の施設職員に検索、登録を依頼することもできます。


2.プレクストークリンクポケットの開発の背景
 シナノケンシ株式会社(社長 金子元昭/長野県上田市 0268-41-1800)福祉・生活支援機器ビジネスユニットは、視覚障がい者用デジタル録音図書読書機の自社ブランド『PLEXTALK(プレクストーク)』の新たなラインアップとして『プレクストークリンクポケット』を開発いたしました。

 当社は約10年にわたりデジタル録音図書の国際標準であるデイジー(DAISYと表記、Digital Accessible Information SYstemの略)規格で制作、収録されたCD-ROMの再生に対応した視覚障がい者用デジタル録音図書読書機を開発、生産、販売し、視覚障がい者の読書環境の支援をしてまいりました。

 先進国を中心に国際的な録音図書のデジタル化の流れは、近年では機器のポータブル化とネットワークを活用した図書の提供インフラが共通の課題となっておりました。当社では2008年にこのポータブル化のご要望にお応えする手のひらサイズの携帯型デイジー録音再生機『プレクストークポケット PTP1』 を発売し、その携帯性から好評を博しております。

 このような状況の中で、お客様からは「パソコンを使わずにデイジー図書を聞きたい」「インターネット検索のように気軽にデジタル録音図書を検索して聞きたい」「雑誌や話題の本をCDが届くよりももっと早く聞きたい」という数多くの声が当社に寄せられておりました。

 そこで、こうしたご要望にお応えするために、当社ではデイジーオンラインの規格策定に共同参画し、ネットワークによるデイジー図書提供のインフラ開発に取り組んでまいりました。そして今回のサピエによるデイジーオンラインサービスの2011年9月提供開始 (予定) に伴い、このサービスに国内で初めて対応し、パソコンを使わずに、読みたいデイジー図書をサピエで検索してすぐに再生でき、またCDのデイジー図書を再生できる本製品『プレクストークリンクポケット』を開発いたしました。

3.新商品内容
 (1)製品名:プレクストークリンクポケット
 (2)製品概要:小型軽量で持ち運べるので便利。これ1台でパソコンを使わずにCD、SD、
           サピエのデイジーオンラインサービスなど様々なメディアにつないでデイジー図書が聞ける携帯型デイジー録音再生機。
 (3)型式:本体色(ブラックまたはホワイト)によって型式が異なります。
        PTP1/LINKBT0(ブラックモデル)、PTP1/LINKWT0(ホワイトモデル)
 (4)製品価格:85,000円(税込)
          日常生活用具候補品  種目:情報・意思疎通支援用具
          視覚障害者用ポータブルレコーダー(録音再生機)
 (5)発売時期:2011年9月(予定)


日本経済新聞 (プレスリリース)

社会問題化する「差別語」を糾弾する側から書いた決定版の書

2011年07月27日 01時10分01秒 | 障害者の自立
【書評】『差別語不快語』 小林健治著(にんげん出版)1680円(税込)

 多くの人がネット上で、自らの思いや感想、意見をブログやツイッター、その他のソーシャルメディアを通して発信している現代、新たなネット上の差別的な隠語、略語なども社会問題化している。

 そんな折に、言葉・言語表現による「差別語」「不快語」をテーマにした本が出された。著者は、解放同盟の幹部として、長年にわたって「差別表現」を糾弾してきた当事者で、メディアや諸団体との接触頻度もおそらく右に出る人はいない存在であろう。その意味では、数ある「差別表現本」の中でも、差別表現を糾弾してきた側からの論理、その真意が伝わってくる“決定版”ともいえよう。

 差別語、差別表現がメディアや公的機関、企業・団体で大きな社会問題となった背景には、〈60年代後半から80年代にかけておこなわれた、解放同盟による厳しい“差別表現糾弾”があったことは、多くの人が認めるところでしょう〉と、著者が記すように、今日問題視される、あらゆる差別表現問題は、ここに端を発しているといえよう。をはじめ障害者16 件、職業、民族、人種、性差、マイノリティなどの差別表現問題はほとんど連動しているといっても間違いではなかろう。その証左は、本の中の豊富な実例を読んでもらえばわかる。

 いわば、「糾弾の歴史」ともいえる幾多の事例は、今日からすると、「へぇーこんなことが起こっていたんだ」「なるほど、だからいまでは……」と、今更ながら納得させられる。メディア関係者のみならず、自ら発信する一般の方々にこそ、しっかり読んでもらいたい1冊である。ちなみに巻末6ページにわたる「差別語索引」は実用に最適。

※SAPIO 2011年8月3日号

差別語・不快語 (ウェブ連動式管理職検定)

NEWSポストセブン

福祉医療機構の貸付事業、審査額が大幅増

2011年07月27日 01時07分12秒 | 障害者の自立
 医療機関や介護老人保健施設(老健)が福祉医療機構に融資を要請し、同機構で昨年度に審査した金額は、「医療貸付事業」が2097億円、「福祉貸付事業」が2595億円だったことが7月26日、明らかになった。前年度に比べ、医療貸付事業は約1.7倍に、福祉貸付事業は約2.3倍に大きく伸びた。厚生労働省の独立行政法人評価委員会医療・福祉部会に同機構が報告した。

 同機構は、「東日本大震災の影響が表れるのは今年度以降」とした上で、「医療機関の耐震化整備に対する融資率を引き上げるなど、利用者のニーズに迅速に対応した結果」と分析。昨年度の業務評価の自己評定を、両事業とも最高評価の「S」とした。
 同機構によると、審査額と融資を決めた額はほぼ同じだが、融資までにはタイムラグがあり、昨年度中に融資していない例もあるという。

 医療貸付事業の審査額を施設別に見ると、病院が1706億円、診療所が41億円、老健が341億円など。福祉貸付事業の審査額は、特別養護老人ホームなどの老人福祉関係施設が2089億円、児童福祉関係施設が373億円、障害者福祉関係施設が104億円などだった。

■昨年度の業務、5項目が最高評価

 同機構が昨年度の業務評価の自己評定を最高の「S」としたのは両事業のほか、「効率的かつ効果的な業務運営体制の整備」「業務管理(リスク管理)の充実」「退職手当共済事業」で、計5項目。2番目に良い「A」は「福祉医療経営指導事業」など9項目、「B」は「心身障害者扶養保険事業」など2項目だった。「C」「D」はなかった。

( 2011年07月26日 20:11 キャリアブレイン )