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ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

地下鉄アナウンスの秘密 女性の声は荻窪行き 東京ふしぎ探検隊(5)

2011年07月02日 02時22分39秒 | 障害者の自立
 駅のホームに向かう階段の途中で、電車がやってくる音が聞こえてきた。自分が乗る電車かわからず、焦って駆け下りた――。こんなとき、電車の行き先がすぐにわかると便利だ。実は、大半の鉄道会社は行き先ごとにアナウンスする声の性別を分けている。さまざまな意味がある駅や道路の誘導音。知っていると役に立つ、音のサインについて調べてみた。

■東京メトロは若い番線が女性

 東京メトロの大手町駅で、ホームに流れる案内放送に耳を傾けた。

 「まもなく、5番線に電車が参ります」。千代田線のホームで聞こえてきたのは、女性の声。向かい合った隣の6番線には男性の声が流れている。念のため丸ノ内線と東西線でも聞いてみたが、どちらも若い番線が女性の声だった。

 どうしてアナウンスの性別を分けているのか。東京メトロに尋ねると、「視覚障害者の方が間違えないように、声で誘導しています」。確かに、2つの線路に挟まれるようにホームがある「島式」と呼ぶ駅の場合、声の性別で行き先が区別できればわかりやすい。特に上下線ともに電車がきたときは、声が同性だとかぶってしまうこともある。若い番線が女性の声、ということは、例えば丸ノ内線だと荻窪行きが女性で池袋行きが男性、ということになる。ただし半蔵門線だけは例外で、若い番線が男性となる。

 では都営地下鉄はどうなのか。路線により違うという。浅草線と三田線は1番線が女性で2番線が男性。大江戸線と新宿線は逆に1番線が男性で2番線が女性、となる。どうやら、鉄道会社によってそれぞれの法則があるようだ。そこで探検隊は東京を走る鉄道各社に片っ端から電話をかけて、駅の構内放送についての質問をぶつけてみた。

 結果は表の通り。大半の会社がなんらかの形で男女の声を使い分けていた。「聞き間違いを防ぐため」(東急電鉄)、「すべての利用者にとってわかりやすい」(小田急電鉄)など、各社とも声の使い分けが効果的と考えている。ただ、分け方は各社まちまち。ホームの構造によっては分けていない駅も一部にはある。いつも使う駅がどうなっているか、一度確かめておきたい。

■東京メトロと都営地下鉄、実は同じ男の声

 ふだん何気なく聞いているアナウンスの声。他の路線の駅で、「いつも使う駅と声が似ている」と感じることはないだろうか。

 駅のアナウンスの声は、プロのナレーターを起用していることが多い。例えば関根正明さん。NHKの「難問解決! ご近所の底力」のナレーションを長く務めてきた関根さんは、小田急線や京急線、京王線を担当している。番組名を聞いて、思わず頭の中に声が聞こえてきた。

 スポーツ番組のナレーターや入れ歯洗浄剤「ポリデント」、「コクヨ」などのテレビコマーシャルの声でおなじみの長谷川浩大さんは、日比谷線と南北線以外の東京メトロの路線や都営浅草線・三田線の声。アニメ「キャプテン翼」の実況アナウンサーの声で知られる村山明さんは、都営大江戸線やJR京葉線などを担当している。駅のアナウンスと「キャプテン翼」はなかなかすぐには結びつかなかったが、懐かしい声だ

 女性では、大原さやかさんが京急や京王など数多くの駅を担当している。一時は関東地方の半分近くの路線の声が彼女だった、ともいわれているほどだ。大原さんはアニメの声優や外国映画のふき替え、百貨店の店内放送など幅広く活躍している。大原さんのホームページ/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3E5E0E5E1E2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NXをのぞくと、知っている番組の名前がずらり。アニメから駅のアナウンスまで声を使い分けるプロの力を実感した。

 駅の音と言えば、ドアが閉まるときなどに流れる独自のメロディーも特徴的だ。JR東日本の高田馬場駅で流れる「鉄腕アトム」や蒲田駅の「蒲田行進曲」などがよく知られている。JR東日本の発車サイン音はCDにもなっていて、鉄道ファンの間ではひそかな人気商品だ。

 京急電鉄も駅のメロディーに力を入れている。2008年には「ご当地メロディー」を公募し、現在19駅で、電車の接近を知らせるサインとして流している。2010年発売のCDは1万5000枚を超える異例のヒットとなったという。

 音による誘導は、駅だけではない。街を歩くと音のサインがあふれている。中でも身近にあるのが信号機だ。

 東京都新宿区にある高田馬場駅。JR山手線と西武新宿線、東京メトロ東西線が乗り入れる駅から早稲田方面に出ると、目の前の歩行者用信号機からメロディーが流れていた。唱歌「故郷の空」だ。「蛍の光」と同じく、もとはスコットランドの民謡だったという。信号を渡ると広場があり、その先にはさらに信号がある。こちらはメロディーではなく、「カッコー」と短い鳥の声。渡って左に曲がった場所にある信号機からは「ピヨ」とこれまた違った鳥の声が聞こえてきた。

 信号機から流れる様々な音。そういえば最近、「通りゃんせ」をあまり聞かなくなった。何か理由があるのだろうか。そこで、警察庁に問い合わせてみた。

 「原則として、4パターンの鳥の声を使うことにしています」。担当者によると、音の出る信号機は現在、「カッコー」と「ピヨ」が基本となっている。同じカッコウの鳴き声でも方向によって鳴き方を変えており、横断歩道を渡るとき、片側から「カッコー」、渡った側から「カカッコー」と鳴る(イラスト参照)。

 音の出方も工夫している。「カッコー」と「カカッコー」、「ピヨ」と「ピヨピヨ」は音が出るタイミングを約1.5秒ずらしていて、音が重ならないようにしている。この「異種鳴き交わし方式」と呼ぶやり方が、音響式信号機の標準となっている。

鳥の鳴き声」に一本化、警察庁が通達


 音の出る信号機はこれまで、利用者の声を取り入れながら進化してきた。

 1970年代、音響式信号機は全国で設置が進んだ。信号機は各地の警察が自治体などと協議して仕様を決めるケースが多く、それぞれの地域ごとに様々な音が採用されたという。1975年ごろにはメロディー式だけで21曲あり、ほかにもチャイムやブザー、ベルなどがあった。しかし視覚障害者など利用者から音の種類が多すぎて困る、との要望があり、1975年に「通りゃんせ」と「故郷の空」、「ピヨ」と「カッコー」の4種類に統一することになった。「通りゃんせ」は採用数が多かったこと、「故郷の空」はアンケートで支持されたことが採用理由だという。

 さらに2003年には鳥の声へ統一するよう、警察庁が通達を出した。実証実験を行った際、メロディー式より4種の鳥の声を使った方が横断歩道からはみ出しにくい、との結果が出たことが決め手となった。

 以来、信号機を更新するたびにメロディー式は「鳥の声」に取って代わられ、「通りゃんせ」と「故郷の空」は徐々に姿を消していった。今では一部を除き、大半が鳥の声に切り替わっている。2010年3月末時点で、鳥の声の信号機が1万6155基、メロディー式は861基あるという。ただし地元の要望の強いメロディーは特例として残っている。横浜の「赤い靴」や静岡の「ふじの山」などの「ご当地信号メロディー」もそのひとつだ。

信号機の横にスピーカーがある(東京・千代田区)
 ところでこの音響式信号機。実際に設置パターンを決めるのは各地の警察だ。日本盲人会連合(東京都新宿区)の鈴木孝幸さんによると、南北方向に渡る信号機が「カッコー」、東西方向が「ピヨ」と決めている地域と、その逆にしている地域がある、という。「旅行に出て方角を勘違いしてしまうことがあります。できれば同じ方向に統一してほしい」と訴える。

 駅のアナウンスについても、鈴木さんはいくつか課題を指摘した。「例えば8両や10両など車両編成が違う路線の場合、次に来る電車が何両編成なのか、アナウンスではわからない駅があります。男女のアナウンスの声も、路線によっては分けている駅と分けていない駅があります。視覚障害者は何より音が頼りなので、もっとわかりやすくしてもらえれば助かるのですが……」。整備が進む音のサイン。ただ、整備が自己目的化しては意味がない。多くの人がもっと音に関心を持てば、音のサインはもっと使いやすくなる。


難病患者の実態を新制度に

2011年07月02日 02時18分41秒 | 障害者の自立
 日本難病・疾病団体協議会(JPA・伊藤たてお代表)はこのほど、「難病患者等の日常生活と福祉ニーズに関するアンケート調査」の結果を発表しました。調査から難病や長期慢性疾患の患者の苦しい生活と必要な福祉サービスを受けられない実態が浮き彫りになりました。

 1972年に難病対策が始まって以来、初めての全国調査です。JPAと北海道難病連、難病支援ネット北海道が全国の33の難病団体を対象に行いました。47都道府県1380人(回収率46%)、71疾患の患者から回答がありました。

 調査では、本人年間収入が0円から200万円未満が50・9%。主な収入源は「年金」が61・2%ともっとも多く、「給料・賃金」は27・9%でした。

 最近6カ月の就労状況で「主に就労している」人は、5人に1人(19・7%)とわずかでした。

 現在、就労していない人で就職を希望する人に、就職活動をする上での課題をたずねると、「体力的に不安がある」が50・1%にのぼり、「勤務時間等の労働条件が合う求人が少ない」が16・6%でした。

 伊藤代表は「就労問題でかぎとなるのは、職場や社会の病気への配慮だ」と指摘します。

 症状の変化が「毎日ある」と回答した人は全体の41・2%、「日によって変化が大きい」は27・8%で、「ほとんど変化しない」はわずか7・8%でした。

 障害者自立支援法下で福祉サービスを利用するには、症状が固定し医師が「治癒不能」と診断することが条件です。多くの難病患者は症状が固定していないため、いまの障害者制度では対象外となってしまいます。

 「障害者手帳を持っている」という人は65・4%でした。障害者手帳の等級は、最重度の「1級」(48・4%)がもっとも多く、調査から、認定されるときには障害の程度が重くなっているという実態が浮き彫りとなりました。

 伊藤代表は「自立支援法は、障害の重度化を防ぐために利用できる仕組みになっていない」と訴えます。

 今回調査で今後利用したい、あるいは利用を増やしたい福祉サービスを聞いたところ、「居宅介護」(28・6%)、「就労支援」(22・2%)、「機能訓練・生活訓練」(17・7%)に多くの要望が集まりました。

 難病や長期慢性疾患の人たちが、障害が重度化する前に、家庭生活と就労を支える福祉サービスを利用できるようにすることが、自立した社会生活を保障するうえで重要な課題となっています。

 障害者自立支援法廃止後の新制度に難病患者も対象とするよう国は議論をしています。

 伊藤代表は「今回の調査で明らかになった難病患者の実態や要求を新制度に反映させなければなりません。制度のあり方を変えないと患者の社会的不利は改善されない」と強調しています。


長崎・男児誘拐殺害から8年 県、成人後も支援継続

2011年07月02日 02時15分38秒 | 障害者の自立
 2003年7月1日に長崎市で起きた男児誘拐殺害事件から8年。県長崎こども・女性・障害者支援センターの大塚俊弘所長は30日、当時12歳で中学1年だった加害者の元少年(20)について、成人後も自立に向けた支援を継続していく考えを示した。

 児童福祉法では児童福祉施設への入所は18歳まで。特例として20歳まで延長できるが、その後の自立支援が課題とされている。

 少年は4歳の男児を誘拐し、立体駐車場の屋上から突き落として殺害。児童自立支援施設、国立武蔵野学院(さいたま市)で4年間、行動の自由を制限できる「強制的措置」が取られた。退所後は別の同施設で約1年間過ごし08年9月、九州の里親のもとへ向かう途中、自殺目的で失踪(しっそう)。2日後に長崎市内で保護され、再び武蔵野学院に入所した。その後、社会復帰したとされる。

 大塚所長は元少年について「更生し、反社会的なことはしておらず、再犯の恐れはない」と強調した上で、「重大な事件を起こし、十字架を背負っている。贖罪(しょくざい)の意識が高まれば罪の大きさに押しつぶされるかもしれない。18歳や20歳で支援を打ち切らず、心のよりどころになる人物や組織、場所につながるよう直接・間接的に支援していく」と述べた。

 贖罪や再発防止に向けた自己コントロール能力、生活技術などの習得に向け、個人や組織による包括的な支援を続けるという。

47NEWS

児童デイサービス開所

2011年07月02日 02時11分01秒 | 障害者の自立
日南の障害者支援NPO

 知的障害者の生活支援に取り組む日南市のNPO法人「サザンウィンド」(島田雅弘代表)は、同市平山で福祉事業所「みなみかぜ 児童デイサービスたっち」=写真=を2日に開所する。1、3日に見学会を開く。

 日南市と周辺の知的障害や発達障害を抱える幼児や小中学生、支援学校高等部の生徒たちが対象。児童指導員などの資格を持つ3人の職員が常駐し、障害や能力に応じて調理やゲームなどをして療育する。

 和室や洋室など4部屋がある木造平屋の住宅(約80平方メートル)を借り、1日10人まで受け入れる。利用時間は午前9時~午後5時で、月1、2回は臨床心理士を招いて子育て相談も行う。責任者の島田聡子さん(48)は「将来の自立に向けて、ぜひ利用を」と呼び掛けている。

 問い合わせはNPO法人「サザンウィンド」(0987・23・2268)へ。


子どもたちの療育を行う児童デイサービスたっち

(2011年7月1日 読売新聞)

障害者がヘルパーに 養成講座スタート 博多区

2011年07月02日 02時09分12秒 | 障害者の自立
 ホームヘルパーを目指す障害者のための養成講座が30日、福岡市博多区の老人ホームで始まった。障害がある人に福祉の「受け手」から「担い手」になってもらおうと、社会福祉法人シティ・ケアサービス(南区)が実施した。

 厚生労働省の緊急人材育成支援事業の活用で受講料の負担がなく、知的障害や聴覚障害などがある19-53歳の10人が作文試験などで受講生に選ばれた。

 10人は10月末までの4カ月間、市内2カ所の老人ホームで実習や認知症についての講義など計420時間の訓練を受け、ホームヘルパー2級の資格を取得。履歴書の書き方や面接での話し方も学び、介護現場への就職を目指す。同法人も受講生の中から3、4人の雇用を計画しているという。この日は開講式があり、介護現場での「大声を出さない」「走らない」といったマナーを学んだ。

 知的障害がある竹田雄次さん(43)=早良区=は「老人ホームに来ると、子どものころからかわいがってくれたおばあちゃんを思い出す。自分も役に立ちたい」。同法人の大庭欣二・管理本部長は「人材不足に悩む介護現場は、障害のある人の優しさが生かせる仕事。取り組みが広がってほしい」と話した。

=2011/07/01付 西日本新聞朝刊=