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ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

まひに負けぬ書 力強く みやき町の本村さん個展

2011年07月16日 02時30分12秒 | 障害者の自立
 交通事故でまひした右手に筆を持ち、書道を続けるみやき町の本村好広さん(37)の個展「青春の書」が、佐賀市松原2丁目のギャラリー「シルクロ」で開かれている。大好きだという「漂泊の俳人」の種田山頭火の句や、旅先の感動などを墨書で表現した作品26点を展示している。力強い筆づかいは、見る人を元気にしてくれそうだ。18日まで。

 本村さんは2歳の時にバイクにはねられ、左目を失明、右半身が不随になった。当初、右腕はまったく動かず、小学校に上がっても「絵の具をこぼしたりするので、好きなはずの図工の授業に参加できず、寂しそうでした」と母の政子さん(63)は振り返る。

 小学3年で、リハビリも兼ねて書道教室に通い始めた。初めて書いた文字は「犬」。手のひらを開けず、こぶしに筆を差し込んで書いた。線はゆがみ、点も払いもうまくいかなかった。真っすぐな線を引けるまで、3カ月かかったという。

 その後、練習を重ねて上達し、篆書(てんしょ)などの難しい書体にも挑戦。2004年には県障害者作品展で金賞を受賞した。今では手のひらを広げられるようになり、5年ほど前から週5日は町内の障害者自立支援施設で働きながら、書を続けている。

 作品展には、山頭火の句や母を亡くした政子さんに贈った「母子草」、大分県の久住山山頂から見たミヤマキリシマの美しさを34の「山」の文字で表現した作品などが並ぶ。本村さんは「1枚に1時間かかるほど、全身のエネルギーを使って書いた。多くの人に見てほしい」と来場を呼び掛けている。入場無料。シルクロ=050(1136)4661。

=2011/07/16付 西日本新聞朝刊=


「Peace」(日、米、韓)

2011年07月16日 02時25分22秒 | 障害者の自立
猫社会に見た「平和」

 平和と共存をテーマに映画を作ってほしいと言われたら、何にカメラを向けるだろう。韓国の「非武装地帯ドキュメンタリー映画祭」からそんな依頼を受けた想田和弘監督が、まず選んだのは猫の社会だった。

 岡山市。想田の妻の父、柏木寿夫=写真=は近所の野良猫たちの世話をしているが、庭のえさ場では緊張が高まっていた。原因は1匹のよそもの猫の脅威だ。

 揺れる猫社会を追ううち、想田の興味は、彼らと濃密な関係を結んでいる寿夫の日常にも向き、さらに広がっていく。高齢者や障害者を乗せる「福祉有償運送」の仕事、その利用者たち、彼らの生活支援のために義母廣子が運営するNPO法人をとりまく厳しい現実、そして91歳の橋本至郎という男性へ――。

 想田は、主題を先に決めず、あるがままの現実にカメラを向けながら何かを発見していく“観察映画”という手法でのドキュメンタリーづくりを提唱。「選挙」「精神」の2作で実践してきた。今回も、テーマは先に設定されていたが、縛られず、撮影対象の日常を禁欲的にただ見つめ続ける。

 だが、だから、この人の映画は面白い。意外な発見が思わぬところで待っているからだ。今回の最大の発見は、普段は凝視することも、耳を澄ますこともない平凡な日常の中に、共存のヒント、そして平和について考えるきっかけが眠っている、ということ。日々の会話の面白さ、豊かさもきっと再発見できるだろう。

 まなざしを向ける才能。それが見事に結実した作品だ。1時間15分。渋谷・シアター・イメージフォーラム。(恩田泰子)

(2011年7月15日 読売新聞)

70ミリの大物も育つ 信愛育成苑のオオクワガタ

2011年07月16日 02時22分22秒 | 障害者の自立
 国内では最大級のクワガタで、大人にも人気が高いオオクワガタの飼育・販売をしている福知山市日吉ケ丘の知的障害者授産施設・信愛育成苑(近藤忍施設長)で15日、1年がかりで育ててきた成虫を飼育瓶から商品ケースに移す「割り出し」作業が始まった。成虫の雄、雌合わせて約200匹を売り出す。

 苑では1999年から自立・職業訓練の一つとして、施設利用者たちが職員の指導を受けながら、オオクワガタの養殖、販売をしている。苑内の昆虫ショップとインターネットなどで販売し、毎年人気が高い。
 
 割り出し作業は、利用者3人と職員3人が担当。栄養分をつけて発酵させたおがくずを入れた飼育瓶から丁寧に成虫を取り出し、ノギスと呼ばれる器具で大きさを測定。ケースに移していった。65ミリ以上のものが多く取り出されていたが、中には70ミリの大物も出ていた。
 
 担当職員の植松浩規さん(32)は「飼育時の温度管理が難しいですが、そこそこの大きさと美形のものが育っています」と話している。
 

 
写真=70ミリの大物も育っている(15日午前10時20分ごろ)

両丹日日新聞

目隠しの向こう側に、見えるものがある。ブラインドサッカーが教えてくれること。

2011年07月16日 01時54分46秒 | 障害者の自立
祝!なでしこジャパン決勝進出!!
快挙に沸く日本列島ですが、一方で、こんなサッカーがあるのをご存知ですか?

“シャカシャカ”と音の鳴るボールを使い、目隠しをして戦う姿が印象的な「ブラインドサッカー」。視覚障害者のために開発されたこのスポーツは、2004年にはパラリンピックの正式種目となったほど、国際的にも盛んにプレーされている本格的サッカーです。障害者のサッカーと言えば、“もうひとつのW杯”と言われる「知的障がい者サッカー」をご存知の方もいるかもしれませんが、ブラインドサッカーには、視覚障害者スポーツ特有のルール、そして健常者の私たちこそ夢中になってしまう面白さがあるようです。

まずはこちらの動画で、2010年に行われた世界選手権イングランド大会の様子をご覧ください!



目隠しをしているとは思えないほどのスピードで、ピッチを走り回る選手たち。その動きは、驚くほど自由でのびのびして見えます。ディフェンスの存在を察知して避けたり、フェンスの前でピタリと止まることだってお手のもの。人間が情報の8割を得ているという視覚を奪われているのに、なぜ彼らにはこのようなプレーが可能なのでしょうか。

コミュニケーションが大事。ブラインドサッカーのルール
まずは、ブラインドサッカーを知ることからはじめましょう。ブラインドサッカーには、フットサルを基に考案された独自のルールがあります。B1(全盲)、B2/3(弱視)という2つのカテゴリーに分かれていますが、ここではB1のルールを簡単にご紹介します。



フィールドプレイヤー(障害者・健常者どちらでもOK)は4人で、視力の差をなくすため、アイマスクを着用します。これに、健常者のゴールキーパー、コーチ、コーラーを加えた、計7名がフィールドのメンバー。ちょっと聞き慣れない「コーラー」は、攻撃する側のゴールの裏に立ち、オフェンスに対してガイドする役割。「6m! 45度! シュート!」といったコーラーのかけ声によって、プレイヤーはゴールの位置を判断し、得点を狙います。

ブラインドサッカーの試合において最も大事なのは、メンバー同士のコミュニケーション。コーラーはもちろん、GKとコーチも通常の役割に加え、プレーヤーをガイドすることも求められていますし、なんといってもプレイヤー間のコミュニケーションが全てと言っても過言ではありません。攻守が入れ替わるタイミングなど、試合の状況の変化を伝えたり、自分の今いる位置を伝えたり。これがうまくいかないと、事故や怪我にもつながるため、選手たちは常に視覚以外の全感覚を研ぎ澄まして、音、風、温度、日光などをヒントに環境認知をしながらプレーしています。だから、試合観戦にはちょっとだけ配慮が必要。太鼓などの鳴りものは使用せず、声援や拍手も、できるだけプレーが途切れるのを待ってから送るのがマナーです。

目指せロンドン!日本における広がり
1980年代からヨーロッパや南米で広がったブラインドサッカーですが、日本には、2001年に国際ルールが上陸。現在は全国に24チームが存在し、リーグ戦と全国大会が行われています。そして今、日本代表チームが目指しているのは、来年ロンドンで開催されるパラリンピック出場! その予選にあたるアジア選手権大会を12月に控え、合宿や日々の練習に励んでいます。彼らの活動の様子は日々、「ブラインドサッカー日本代表ブログ」にアップされているので、ぜひ選手たちの熱い想いを感じてみてください。

健常者を夢中にさせる、ブラインドサッカーの魅力とは?
さて、ここまで読んでブラインドサッカーを「応援したい」と思った方もいるでしょう。普通ならここで、寄付やファンクラブのご案内をするのですが、今回はやめておきます。理由は、応援するよりも、健常者のみなさんにこそ「参加する」ことをオススメしたいから。もっと深くこのスポーツの魅力と本質に迫るため、日本におけるブラインドサッカーの普及と発展を担う「日本ブラインドサッカー協会」の事務局長・松崎さんにお話を伺いました。

「ピッチの中では障害を忘れられる」
ブラインドサッカーの一番の価値は、障害者にとって“普段よりも自由”だということです。

ブラインドサッカーの話を聞いて、直感的に「危険」と思われた方もいるのではないでしょうか?私もそう感じてしまったのですが、松崎さん曰く、ピッチの中よりも、普段の生活の、例えば電車のホームなどの方がよっぽど危険とのこと。普段は行動に制限や不自由さがある彼らですが、ピッチの中では自由に考え、自由に判断し、自由に動き回ることができます。「ピッチの中が障害を忘れられるとき」というプレイヤーの声が示す通り、この空間において視覚障害者は、身も心も解放された状態に。だからこそ、あのいきいきとしたプレーが生まれるんですね。

ルールはサッカーと同じ。目隠しによりハンディが強みに。
さらに、普通のサッカーと変わらないルールとスピードでプレーできるのも、ブラインドサッカーの大きな特徴です。

他の視覚障害者スポーツは、選手同士がぶつからないように攻守が完全に分かれていたり、安全にとことん配慮されたものでした。ブラインドサッカーは、今までの視覚障害者スポーツのNGばかりを取り入れたスポーツなんです。だから、日本に入ってきたとき、安全を最優先に考える盲学校や福祉の専門家の方々にとっては、とんでもないことだったようです。
そんなリスクを抱えながらも同じルールであることのメリット、それは健常者と一緒にプレーできることです。障害の一番重い状態にあわせることができる“目隠し”のルールは、障害者にとって自分のハンディを強みにすることができます。逆に考えると健常者にとっては、目隠しがハンディに。このため、ブラインドサッカーを“普通より難しいサッカー”と捉え、チャレンジする選手もいるようです。



普通のサッカーをやっていた健常者が、今まで感じたことのない感覚を体験するために、ブラインドサッカーをやることもあります。目隠しすることで気配や音に敏感になって自分のサッカーに活かす人も。選手も20代から40代と幅広く、女性も積極的に参加しています。ブラインドサッカーには、サッカーをやってきたけれど、福祉には全く興味のない人が集まってきます。彼らが一緒にプレーし、サッカーという同じ文脈の中で語り合うことができるということは、選手たちのプライドにもなっているんです。社会の仕組み上、出会い難かった者同士を結びつける場としての役割も大きいですね。
障害者向けのスポーツの大会では通常、観客のほとんどが家族なのですが、ブラインドサッカーではサッカー好きの若い方が多いのだとか。ここにも、これまで交わることのなかった人同士の新たな出会いがあります。障害者のためのスポーツではなく、”当たり前のサッカー”であることが、障害者にも健常者にも、そして社会に対しても大きな価値を与えてくれるのです。

価値観がひっくり返る体験!「スポ育」の活動
そんなブラインドサッカーを「知るよりも体験してほしい」という願いから、日本ブラインドサッカー協会は、小中学生を対象にした『スポ育』プログラムを展開中。これは、ブラインドサッカーを用いた体験型の授業で、無償で学校に講師を派遣しているものです。現在の参加校は、年間約180校。授業を体験した生徒からは、チームワークやコミュニケーションの大切さを実感するとともに、障害者に対する見方が大きく変わったという声が挙がっているそうです。

例えば「なんで障害負ってるの?」「どのくらい見えてるの?」といった質問って、通常は聞けないことだったりしますよね。でも、スポーツで同じフィールドに立つことによって自然に聞くことができてしまう。それに、障害者だからできることって、実はたくさんあって、実際、初めて小学生がプレーすると、目が見えない相手に負けちゃうんです。「すげー!」ってなりますよね。これまで“助けなきゃいけない”存在だったのが、ひっくり返る体験です。障害だからできないこともあれば、できることもあって、そのデコボコがあるのが障害なんだってことを、身を以て感じるんですね。



机の前で障害者について考えたり、講演を聞くのではわからなかったことが、見えてくる『スポ育』の体験。日本ブラインドサッカー協会では、この活動によって、スポーツ競技として技を競って勝つことを目指すだけではなく、視覚障害者と健常者が当たり前に混ざり合う社会を実現することをビジョンに掲げ、活動を続けています。

ダイバシティ(多様性)が大事とは頭で分かっていても、腑に落ちること、体感することはほとんどないんです。そのための具体的なプログラムとして、『スポ育』を使ってほしい。見える人に敢えてハンディを体験してもらうことが、ぼくらが提供できる価値です。ブラインドサッカーを僕らが伝えるんじゃなくて、体験して気付いてもらうことが価値となると考えています。
『スポ育』から、人が変わり、街が変わり、社会が変わる。子どもの頃、障害者に偏見的態度を取ってしまったという自らの経験を語ってくれた松崎さんは、そんな価値提供を目指してブラインドサッカーと共に歩みを進めています。

障害者の友達、いますか?
私には、障害者の友達がいません。同世代の方と交流するチャンスはあったのに、どこか「友達」という対象として見ておらず、そのような行動をとらなかったんだと思います。みなさんはどうでしょうか?

障害者と健常者の間に隔たりのある現在の社会、そしてそれに違和感を覚えずに暮らしている人々。これって、障害児が世界の全出産数の6%を占めるという社会において、普通のことではないですよね。頭では分かっていても、実際行動に移すのは難しい。その隔たりを解く共通言語としてのブラインドサッカーの価値は、とても大きいと感じます。

社会が”変わる”と言いましたが、日本ブラインドサッカー協会は、本来あるべき“当たり前”の社会を目指しているだけなのかもしれません。目隠しをして見えること、あなたも一緒に体感してみませんか?

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池田 美砂子
池田美砂子(Ikeda Misako)。愛知県出身、茅ヶ崎在住。大学卒業後、電機メーカーのSEとして勤務中に気象予報士を取得し、気象業界へ転職。メディア向け気象情報のコンテンツプロデュースを手がける。現在は気象から環境、サステナビリティへとテーマをシフトし、フリーライターとして取材に執筆に勤しむ日々。茅ヶ崎で海のある生活をのんびりと楽しみながら文章を書き、ハイタッチ隊、green drinks Shonanの活動にも参加中。今のテーマは、インタビューにより人の想いを伝えること、現場に足を運び場を伝えること。


Twitter

http://twitter.com/IkedaMisako

greenz.jp

女学院大が障害学生支援研究

2011年07月16日 01時51分19秒 | 障害者の自立
 広島女学院大(広島市東区)は目や耳に障害のある学生の教材や教育方法を研究する「障がい学生高等教育支援研究所」を年内に設置する。入学から就職まできめ細かく支援する体制を整え、2012年度入学から障害者を積極的に受け入れていく。

 計画では、研究所は4階建ての施設を改修し、1室に設ける。文学部の山下京子教授を研究所長とし、計8人の教員が文学と教育学を中心に、視覚、聴覚、発達の各障害に応じた教材や指導方法を探る。例えば、聴覚障害者には携帯機器を貸与し、講義の内容を文字で伝える方法などを検討している。

中国新聞