この文章は、NPO法人 札幌・障害者活動支援センターライフの機関誌『アドボケイト』の100号記念号(第100号、2008年11月10日)に寄せたものである。通常、こうした記念になる文章も書くが、あまりホームページに掲載したくない。ただ、いろいろな思いがある文章であるため、ここに掲載する。当組織の機関誌に掲載したものを、若干の手直しや追加をした。
■ 障害を持っている人も持っていない人も共に働く場
このほどNPO法人 札幌・障害者活動支援センターライフの機関誌『アドボケイト』も100号に到達したそうです。おめでとうございます。発行月の名称も、日本の伝統的な名前を使った機関誌(たとえば、霜月とか)である。いつも機関誌『アドボケイト』が送られてくるたびに、多分全ページにわたって楽しく読ませていただいている。読んでいて、障害者(アドボケイトでは「障がい者」という表現を使っている。私は旧来通り「障害者」を使う)の現実を詳しく書いてあり、ためになる。
とくに、札幌や北海道の障害のある人たちやその人たちと関わっている人たちが、世界・日本や北海道・札幌市がつくっている政策について、どう感じているか、それに従ってどのように行動しているか、その人たちの行動でどのように地域社会や人々の考え方や行動が変わったのかなどを知ることができ、面白い。障害者とともに障害のない人も自覚していない人も、共に働く場を運営している理念を、活動すべての基準としていることが分かる。機関誌作成でも共に働く、共に創るという作業を行なっているようである。
紙面にはいろいろな方が登場してそれぞれ自分の思いを語っているのは、読んでいてもすばらしい。とはいえ、私は読む立場にあるから、簡単に紙面を楽しんでいるのだろうとも思う。
■ 編集・発行する上での苦労が偲ばれる
編集担当者は、毎回違う書き手を見つけ頼み、締切りを守り、ちゃんと文章を書いてもらうために、かなりな苦労を重ねているはずだ。しかも、毎回のことである。多分、ストレスが溜まる任務だろう。また、機関誌を読み応えあるように作成するには、紙面の構成を考えるレイアウトも必要だろう。あるいは文章の題名や小見出しも気の張る仕事だろう。さらには、校正をどなたが担当されているか『アドボケイト』の場合は分からないが、編集担当者が行なっているとすれば、それも大きな仕事になる。しかも、細心の注意が要るし、責任は重大だ。
また、この機関誌には広告は掲載されていないようだ。掲載されていたとしても、ばく大な広告料を集めることはできないだろう。とすると、もちろん作成するための費用がかかる。それだけではなく、発送のコストも必要だ。毎回、かなりの資金を手当するのはどなたの担当だろうか。さぞ、ご苦心されているだろう。
■ 障害者発の運動として地域における人権の確立を
NPO法人 札幌・障害者活動支援センターライフの活動内容は、自分たちの存在を知ってもらい、また、どんな条件をもった人でも、それこそ街に雪が積もったときでも、自分たちのふだん利用している街を、もっと自由に楽しく使えようと改造するために、毎年、雪中でデモンストレーションをしてもいる。バリアフリーを実現するだけではなく、同時に、障害者への差別を持つ傾向が強い街の人たちに、障害者などの人権を確立する呼びかけも、行なっている。その模様が紙面に掲載されている。
NPO法人 札幌・障害者活動支援センターライフのメンバーたちは、現実に北海道の札幌市西区を拠点にさまざまな活動を行なっている。だが、北海道全体や東京近辺、大阪近辺にも、その活動や体験の範囲を広げている。また、日本を飛び出して、外国の障害者たちとの交流も行っている。
差別を取り除き、障害者たちの人権を確立する取り組みでもある。その様子も紙面に、その都度掲載しているし、本や冊子にまとめもしている。この点を獲得したんだなとか、このように感じたんだなと、私にも知らせてもらえる。ありがたいことだ。
こうして地域で当たり前の暮しを実現するための多くの情報や考え方なども伝えてくれている。紙面で記事を読んで、私も「なるほど」と気づいた点が多くあった。だから私が趣味で行なっているホームページに転載させてもらうことが多くあった(たとえば「労働者でありながら1割負担は不当と支払い拒否に立ち上がった障害者たち」「働く場での利用料金不払いを継続する障害者たち」など)。
■ 障害を持っている人も持っていない人も共に働く場
このほどNPO法人 札幌・障害者活動支援センターライフの機関誌『アドボケイト』も100号に到達したそうです。おめでとうございます。発行月の名称も、日本の伝統的な名前を使った機関誌(たとえば、霜月とか)である。いつも機関誌『アドボケイト』が送られてくるたびに、多分全ページにわたって楽しく読ませていただいている。読んでいて、障害者(アドボケイトでは「障がい者」という表現を使っている。私は旧来通り「障害者」を使う)の現実を詳しく書いてあり、ためになる。
とくに、札幌や北海道の障害のある人たちやその人たちと関わっている人たちが、世界・日本や北海道・札幌市がつくっている政策について、どう感じているか、それに従ってどのように行動しているか、その人たちの行動でどのように地域社会や人々の考え方や行動が変わったのかなどを知ることができ、面白い。障害者とともに障害のない人も自覚していない人も、共に働く場を運営している理念を、活動すべての基準としていることが分かる。機関誌作成でも共に働く、共に創るという作業を行なっているようである。
紙面にはいろいろな方が登場してそれぞれ自分の思いを語っているのは、読んでいてもすばらしい。とはいえ、私は読む立場にあるから、簡単に紙面を楽しんでいるのだろうとも思う。
■ 編集・発行する上での苦労が偲ばれる
編集担当者は、毎回違う書き手を見つけ頼み、締切りを守り、ちゃんと文章を書いてもらうために、かなりな苦労を重ねているはずだ。しかも、毎回のことである。多分、ストレスが溜まる任務だろう。また、機関誌を読み応えあるように作成するには、紙面の構成を考えるレイアウトも必要だろう。あるいは文章の題名や小見出しも気の張る仕事だろう。さらには、校正をどなたが担当されているか『アドボケイト』の場合は分からないが、編集担当者が行なっているとすれば、それも大きな仕事になる。しかも、細心の注意が要るし、責任は重大だ。
また、この機関誌には広告は掲載されていないようだ。掲載されていたとしても、ばく大な広告料を集めることはできないだろう。とすると、もちろん作成するための費用がかかる。それだけではなく、発送のコストも必要だ。毎回、かなりの資金を手当するのはどなたの担当だろうか。さぞ、ご苦心されているだろう。
■ 障害者発の運動として地域における人権の確立を
NPO法人 札幌・障害者活動支援センターライフの活動内容は、自分たちの存在を知ってもらい、また、どんな条件をもった人でも、それこそ街に雪が積もったときでも、自分たちのふだん利用している街を、もっと自由に楽しく使えようと改造するために、毎年、雪中でデモンストレーションをしてもいる。バリアフリーを実現するだけではなく、同時に、障害者への差別を持つ傾向が強い街の人たちに、障害者などの人権を確立する呼びかけも、行なっている。その模様が紙面に掲載されている。
NPO法人 札幌・障害者活動支援センターライフのメンバーたちは、現実に北海道の札幌市西区を拠点にさまざまな活動を行なっている。だが、北海道全体や東京近辺、大阪近辺にも、その活動や体験の範囲を広げている。また、日本を飛び出して、外国の障害者たちとの交流も行っている。
差別を取り除き、障害者たちの人権を確立する取り組みでもある。その様子も紙面に、その都度掲載しているし、本や冊子にまとめもしている。この点を獲得したんだなとか、このように感じたんだなと、私にも知らせてもらえる。ありがたいことだ。
こうして地域で当たり前の暮しを実現するための多くの情報や考え方なども伝えてくれている。紙面で記事を読んで、私も「なるほど」と気づいた点が多くあった。だから私が趣味で行なっているホームページに転載させてもらうことが多くあった(たとえば「労働者でありながら1割負担は不当と支払い拒否に立ち上がった障害者たち」「働く場での利用料金不払いを継続する障害者たち」など)。