ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

ゴミの出し方をアドバイスする必要――地域で暮らすためのちょっとした知恵――

2008年11月17日 01時12分53秒 | 障害者の自立
 施設や病院から地域で暮らす。障害者市民にとって大事なことである。ぜひ実現してほしい。地域で暮らすための支援が必要だ。ごく最近、届いた通信を読んでいて気づいた点である。

■ エコロジーの進展と障害者市民
 気になった記事には次の文章がある。北海道札幌市で編集・発行されている『児地蔵通信』(北海道在宅福祉協議会、第93号、2006年11月号、電話011-532-9853))の「みちすがら便り」の中である。ここで「みちすがら」とは同組織が運営している札幌市小規模授産処の名称である。一般には障害者市民が通う小規模作業所である。

 久保田千晶さんという筆者名が記載してある。前文で、定山渓で行われた「ぐる~りエコ収穫祭」のイベントに参加したことが書かれており、その後半の文章は「今後、当たり前にもらっていたレジ袋や当たり前に捨てていたゴミの有料化が進んだとき、新しい事を受け入れることが苦手な方々にとっては、大きな戸惑いになるでしょう。お金を払わない、払えない・・・ゆえに、ゴミをため込んだり、ルールが守られないことでトラブルになったりと、大きく混乱しないようにそれぞれが関心を持ち、普段から<リサイクル>について、話し合ったり勉強したり、わかりやすいことから意識的に実践していくことが必要かなと・・・思いました」とある。

 たしかに、エコロジーは大切なことである。ところが、そのことが求める日常生活上のこまごまとしたことに不慣れな人たちがいる。ちゃんとできないことが原因になって、地域から排除される。そこまではいかないとしても、隣近所と歩調が合わないことは、容易に想定できる。

■ ちょっとした戸惑いが、地域生活を妨げる
 入所施設や病院から地域への流れが、顕著になっている。好ましいことである。障害を理由に施設や病院に、長期に隔離してきたこれまでの政策に問題がある。地域の日常生活の中でエコロジーが進むことも、歓迎すべきことである。

 ところが、歓迎すべきことが障害者市民にとっては、地域生活を送る上で壁になりうる。困ったことである。もちろん、地域によって異なるゴミの出し方や分別の仕方は、だれにとっても戸惑うことである。ところが、障害者市民の場合は、その戸惑いがあることによって、障害者市民が地域で暮らすことを、あるいは隣人として付き合うことを拒否する理由になりうる。

 なんとも、気が重いことである。多少の間違いはお互いに「まぁ慣れるまでは仕方ないよね」と認め合えば、済むことである。ところが、障害者市民の場合、一度間違うと、排除の理由になる。企業で働く場合も、障害者市民の一度のミスが離職につながる。プロ野球での3割バッターは少なくとも10回打席に立ったうち、7回はアウト(三振か凡打)になっている。ところが、3割バッターはぬきんでて優秀だと言われ、次回こそ打つと期待される。

 なぜ障害者市民は一度の凡打・アウトで退場を余儀なくされるのか?多分、障害者市民への日常の見方が、凡打を認めない構造になっているからだろう。札幌でいえば、日本ハム球団の新庄選手と比べて見るとわかりやすい。

■ でも日常生活でのちょっと知恵をアドバイスする
 とはいえ、障害者市民が当たり前の住まいで、日常生活を送るためには、ゴミの出し方についてもアドバイスが必要だろう。スーパーに買物にいったときのレジ袋の扱いや、ゴミを分別して的確に出す方法も、伝える必要がある。

 ケアマネジャーがよくこぼす愚痴に、要介護の高齢者市民や障害者市民は、ゴミを自宅にため込んでいて、臭いがするという発言がある。近所から苦情が寄せられる場合も多い。そうした一こまの出来事が、そうした人々を日常生活から入所施設や病院に追いやる結果になる。

 私が知っている病院のワーカーは、長期入院をしていた元患者さんたちに、近所との付き合い方の教室を開いている。留守の場合の荷物の受け取り方や回覧板の回し方、集合住宅でのゴミ当番のやり方、共有施設の掃除の仕方など、こまごまとしたことがらである。日常生活を営んでいるうちに身に付くはずのこうしたちょっとしたことが、障害者市民にとっては実は排除の理由になりうることがあるからであろう。多くの人は、暮らしているうちに慣れてきて、なんとはなくこなしていくはずである。

 しかし、あえて、障害者市民には教えなくてはならないと、ワーカーは考えている。たしかにそうしないと、普通に住まうことさえできないのが現状だ。障害者市民が困難な問題を抱えているのでもなければ、ワーカーが取り越し苦労をしているのでもない。地域で暮らしている普通の人々が、障害者市民を排除するのだ。

■ 近隣の人たちが支えあえば解決できるはず
 かつて、介護保険制度がスタートした時期に、ケアマネジャーが困っていた事例がある。在宅の要介護高齢者が草取りを求めるという。ヘルパーにそれを依頼したところ、マスコミや行政は、草取りまでは過剰サービスだと批判的だった。ケアマネジャーは利用者である要介護高齢者と行政・マスコミのハザマにたって、困り果てていた。

 しかし、地域で暮らすには、庭が草ぼうぼうで放置していれば、近隣から批判が寄せられる。害虫も発生するし衛生状態・住まいの環境が悪くなる。ちゃんと草取りをすべきだという近隣の人々の要望も分かる。しかし、要介護高齢者は自分では草取りができない。そこで、ヘルパーに頼むことをケアマネジャーに希望する。

 障害者市民のゴミだしについても同じ構造であろう。住むからにはルールを守るべきだと主張する近隣の人々も、悪気があるわけではないだろう。障害者市民を排除する積極的意図はないと思う。

 とすると、近隣の人々がちょっと手を出し合って、解決する方法を考えたらどうだろう。リサイクルは大事だ。理解してほしいのはもっともだ。とともに、ルールを一度くらい守れない人がいても、なんとか対応できる地域社会にしたい。そうした柔軟な付き合いが、だれをも排除しない社会を創るはずだ。


春風クラブ 世界へ疾駆 金沢拠点 知的障害者アスリート輩出

2008年11月17日 01時08分57秒 | 障害者の自立
ロンドン照準実力者ぞろい 向上心高く進んで練習
 国内トップクラスの障害者アスリートを数多く輩出し、知的障害者のスポーツ界でその名を知られる陸上クラブが金沢市にある。市営陸上競技場を拠点に活動を続ける「春風(しゅんぷう)クラブ」。国際大会の日本初メダリストも所属する。選手らはロンドンパラリンピックに照準を合わせ、トラックを駆け巡っている。 (報道部・佐藤航)

 午後六時を少し回った陸上競技場。日が沈んですっかり暗くなったところに、青色のウインドブレーカー姿の男女が集まってくる。照明がともると、おもむろにトラックを走りだす。誰に促されることもなく自ら進んでジョギングを始める。

 「強制しているわけじゃない。それでもみんな集まってくるのは、やっぱり走るのが好きなんだと思いますよ」。気持ちよさそうな走りを眺めながら、クラブの代表監督を務める井上明浩さん(47)が話す。

 クラブには現在、知的障害者を中心に四十五人が所属している。ほとんどが長距離選手で、残るメンバーが短距離などに取り組む。知的障害者による今夏の日本選手権では、千六百メートルリレーで十二度目の優勝を達成。国際大会でも上位入賞を重ねる。



 クラブは十七年前、県立明和養護学校(金沢市)で陸上部顧問だった井上さんが、教え子数人と設立した。井上さん自身も二百、四百メートルなどで全日本実業団に出場したアスリート。当時は知的障害者が陸上を続けられる場所はほとんどなく、卒業した生徒の受け皿にと考えた。

 以来、同校陸上部OBを中心にメンバーは増えた。今では聴覚・身体障害の選手も加わり、年齢も十代から中高年と幅広い。

 各選手の向上心は総じて高い。クラブ最古参の安藤金三郎さん(38)は十六日のマラソン大会に向け、五月から十月にかけて一日三十キロを走り込んだ。

 「みんな一つの事に集中する力にたけている。彼らには努力の積み重ねが必要な陸上が向いている」。井上さんはそう説明する。

 選手たちが次の目標とするロンドンパラリンピックでは、知的障害者部門が設けられる見込みだ。クラブには、一九九九年の世界知的障害者陸上競技選手権で日本勢初のメダリストとなった原田歩さん(30)ら、長短距離の実力者がそろう。世界への躍進を目指し、力強い足取りで走り続ける。


高次脳機能障害者を支援 県相談センター内に拠点

2008年11月17日 01時06分46秒 | 障害者の自立
本人、家族向け専用窓口 シンポなどで周囲理解求める
 県は、脳卒中などの病気や事故などの外傷で脳が損傷したことが原因で起きる「高次脳機能障害」を持つ人たちの支援拠点を、県子ども・障害者相談センター(和歌山市毛見)内に開設した。同障害は、記憶障害や感情抑制ができないなど、生活に支障があるが、見た目では分かりにくいことが多く、周囲に理解を得るのが難しい。本人や家族の相談に応じるとともに、県民の理解を深める活動にも取り組む。

 県障害福祉課などによると、高次脳機能障害を持つ人には、記憶障害のほか、落ち着きがなく、集中力が持続しない「注意障害」や、計画的な行動ができなくなる「遂行機能障害」、周囲の状況に合わせられなくなる「社会的行動障害」などが現れる。

 支援拠点では、本人や家族から、医療や就労、社会保障などについての相談を受け付ける窓口を設置、一般にはまだ知られていない障害の内容について、シンポジウムなどを開いて知識を広めるほか、医療・保健・福祉関係者を対象とした研修なども行う。

 高次脳機能障害を持つ人は、全国で約30万人いると言われている。国の障害者基本計画で、2012年度までに全都道府県に支援拠点を設けるよう定められており、東京都や大阪府など37都道府県で既に設置されている。

 同センターは「これまで、『どこに相談すればいいかわからない』という声があった。本人は気付きにくい点もあるので、家族も相談にきてほしい」と呼びかけている。

 高次脳機能障害者の家族らでつくる「和歌山脳外傷友の会 家族会和らぎ」の島本珠規(たまき)代表(50)は「話を聞いてもらうだけで、プレッシャーが軽くなることもある。家族が、本人をどうサポートすればいいか、適切なアドバイスをしてもらえたら」と今後に期待する。

 月曜と水曜の午前10時~午後4時、金曜の午前10時~午後6時、専用の電話(073・441・7070)で相談に応じる。来所相談には予約が必要。


整髪プロ 自宅へ出張 高齢者、障害者向け

2008年11月17日 01時05分00秒 | 障害者の自立
 ひたちなか市シルバー人材センターが、高齢者や障害者らの自宅や福祉施設に同センター会員の理容師が出向いて整髪する出張理容業務に乗り出した。同センターによると、全国のシルバー人材センターで、この種の業務に取り組むのは珍しいという。

 センター会員の理容師が出張することで、理容店に出掛けるのが難しいお年寄りや体が不自由な人などの生活支援に貢献するとともに、企業の雇用年齢引き上げなどで会員数や業務量が頭打ち状態にあるセンターの事業や会員拡大につなげる狙い。

 既存理容業の経営を圧迫する可能性があるため、同センターは県理容生活衛生同業組合ひたちなか支部に、高齢者支援のための社会貢献事業であることを理解してもらった上で、事業推進協定を結び、実現にこぎ着けた。

 出張理容に従事する理容師は男性二人、女性一人。同センターが窓口となり、理容師を手配する。整髪一人二千円。申し込みは前日までに同センター出張理容事業担当=(電)029(273)4727=へ。

障害者支援600人意見交換

2008年11月17日 01時03分32秒 | 障害者の自立
 全国重症心身障害児(者)を守る会の九州・沖縄ブロック宮崎大会が15日、宮崎市のホテルで始まり、会員ら約600人が活発に意見交換した。最終日の16日は、山崎国治・同ブロック顧問の講義などを予定している。(河内良彰)

 守る会の九州・沖縄ブロックが毎年、九州各県持ち回りで開いている。同会の杉原潔ブロック長は「親の義務と責任を果たしてこそ、社会の共感が得られる。心を一つにして行政を動かす力にしよう」とあいさつ。東国原知事も「障害者の自立支援のために、意義ある大会にしてもらいたい」と祝辞を述べた。

 県立児湯るぴなす支援学校の橋口矢津子教諭が事例報告後、四つの分科会で具体的に話し合った。

 「在宅部会」では、参加した保護者が施設の拡充や看護師の増員などを提言した。「母親部会」では、高齢化社会の進展に伴う対策の必要性などが指摘された。

 県重症心身障害児を守る会の野添宗光会長は、「障害者自立支援法が施行されて2年半が経過したが、問題点は多い。経済面や身辺介護など細かな問題まで整理していきたい」と話していた。