古代コンクリートについては、BSプレミアム「世界遺産時は刻む」で3月10日に放映されたようですが、残念ながら見逃してしまいました。
正式には、この古代セメントは、ローマン・コンクリートまたはジオポリマーと言い、ローマ帝国時代に使用された建築材料であり、現代のコンクリートとは耐久性や強度が全く違います。古代コンクリートは、建築材料というより石と石の接着材として使われたという意見もありますが、実際に巨大コロッセオの壁を見てみると、レンガには所々に壊れた穴があり、そこから壁の内部を見てみると、まさにコンクリートそのものであり、8割までが古代コンクリートで造られていたことがわかります。
現代のポルトランドセメントはpH13程度のアルカリ性で、酸性雨などの影響を受けてだんだん中性になって崩壊(本当はアルカリ度が低くなるから強度が落ちるのではなくて、コンクリートの強度は空隙率の大小の問題)しますが、古代コンクリートは時が経てば経つほど炭酸化していくので強度が増していきます。
現代のコンクリートが数十年で朽ちてしまうの対し、1800年以上前のローマ時代の建築物が今に至るまで残っており、信じがたい耐久性があります。尚、ジオベストは酸化マグネシウムを主成分にしているので、古代コンクリートとは材料が異なりますが、ジオベストも炭酸化により年々強度がアップしていきます。材齢10日後の目標強度に対して、5年経過すると4倍程度の強度になることが実証されています。
そして、古代コンクリートは火山灰を主成分としていましたが、ジオベストは鹿児島などにあるシラスを固めることができるなど、共通点があります。実はこの古代セメントに刺激を受けて、100年以上の耐久性を確保できるコンクリートが登場しています。つまり、セメントに対する水の比率を通常の4分の1にして緻密性を高める(空隙率を低くする)ことで通常のコンクリートの約8倍の強度にします。緻密になったことで、中性化や塩害の影響をほとんど受けない材料となり、100年以上の耐久性が確保できるといわれています。
ジオベストによる土舗装の強度も水の比率を低くして緻密性を高め、古来のたたきのようにしっかりと転圧で固めれば、耐久性が高くなります。空隙率を低くするために、水をコントロールして耐久性を高めるのは、セメントも土舗装固化材「ジオベスト」も同じです。
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