子供の頃に愛読していた、手塚漫画・石森漫画に出てくるお兄さん(おじさんか)は誰がモデルなのか、いつも疑問に思っていた。手塚先生をはじめに漫画家諸氏が映画好きなのは後に読むエッセイや雑誌記事などで知る。なるほどなと思う。
両氏の漫画に出てくる青年像は決まって前髪が垂れている。少年像も共通するのだが、こちらは総じて残ばら髪である。青年像は大人に見せる為にリーゼント風に前髪を一筋二筋、垂らすといった案配だ。子供心にそれはそれで格好がいいと思った。
青年の頃になるも、その疑問は頭にこびり付いていて、両氏は一体どういう映画を観たのか、どういう俳優に関心が入ったのか思ったが、両氏がことさらに、映画の事を論じる場面や記事には出くわす事は無かったので自分で推理してみようと思った。
俳優、佐田啓二は当時のトップスターだ。子供の頃に母親に連れられて劇場でも観た事がある。あるが、内容が大人向けなので興味がなかった。当時は日活のアクション映画、東映の時代劇に心が躍った。松竹映画はもう少し大人になってから観ることとなる。
佐田啓二主演「眼の壁」は、おそらくは当時は両氏も観たのに違いない。佐田啓二の格好や物腰に雰囲気が、両氏の作品に出てくるキャラクターに似ている。そこの所を両氏に訪ねてみたいのだが、プロの漫画家がネタ元を探られるのは嫌がるのであろうか。
そんな事をニヤニヤ考えていたら、この作品「眼の壁」を劇画化したくなった。実際、面白い作品で、佐田啓二も素敵だ。原作が松本清張というのも骨となっている。残念ながら原作は未読だが、絵を描くものにとって映画は頼りだ。
両氏の漫画に出てくる青年像は決まって前髪が垂れている。少年像も共通するのだが、こちらは総じて残ばら髪である。青年像は大人に見せる為にリーゼント風に前髪を一筋二筋、垂らすといった案配だ。子供心にそれはそれで格好がいいと思った。
青年の頃になるも、その疑問は頭にこびり付いていて、両氏は一体どういう映画を観たのか、どういう俳優に関心が入ったのか思ったが、両氏がことさらに、映画の事を論じる場面や記事には出くわす事は無かったので自分で推理してみようと思った。
俳優、佐田啓二は当時のトップスターだ。子供の頃に母親に連れられて劇場でも観た事がある。あるが、内容が大人向けなので興味がなかった。当時は日活のアクション映画、東映の時代劇に心が躍った。松竹映画はもう少し大人になってから観ることとなる。
佐田啓二主演「眼の壁」は、おそらくは当時は両氏も観たのに違いない。佐田啓二の格好や物腰に雰囲気が、両氏の作品に出てくるキャラクターに似ている。そこの所を両氏に訪ねてみたいのだが、プロの漫画家がネタ元を探られるのは嫌がるのであろうか。
そんな事をニヤニヤ考えていたら、この作品「眼の壁」を劇画化したくなった。実際、面白い作品で、佐田啓二も素敵だ。原作が松本清張というのも骨となっている。残念ながら原作は未読だが、絵を描くものにとって映画は頼りだ。