机の上

我、机の上に散らかった日々雑多な趣味(イラスト・劇画・CG・模型・HP・生活)の更新記録です。

旗本退屈男

2018-11-25 12:42:00 | 映画の味方
 ゴーン氏の事がマスコミを賑わしている。
世紀の善玉として登場して、以来二十年立場が逆転して今や悪玉の象徴として取り上げられている。
是非はともかく当時二万人もの従業員をリストラしたのには驚いた。
リストラされる身からすると最初から悪玉かもしれない。
 
 ニッサンがどういう思惑でゴーン氏を招き入れ、今回追いやる結果となったのかは解らないがマスコミなどの話を聞いているとストーリーが昔の時代劇映画を観るようで興味深い。

 そこで今回登場はご存知「旗本退屈男」である。
戦前から戦後にかけての超娯楽大作であるが、その舞台設定がこれまた興味深い。
幕府から高禄を授かりながら無役で仕事をしないのである。
いまなら税金泥棒の政治家と罵られるであろう輩である。
実際、直参旗本という身分は徳川家直属のお家柄で今で解釈するなら立派な大臣クラスとなる。
なのに一日日中ゴロゴロして興味がわけば事件を解決するという身勝手さが見るものを引き付けるのであろうか。
 
 体制べったりの旗本退屈男が、謀反を起こす一派を懲らしめるという筋書きは常世の定番だが、謀反を起こす一派にも理屈はあるようで、これが道理を得ているようで面白い。
「旗本退屈男 謎の蛇姫屋敷」では悪玉を演じている山形勲が「徳川とて豊臣に謀反を働いて天下を取ったではないか」と吟じて死んでいった。
あっぱれである。見事な役者である。この方なくして時代劇は語れない。

 体制が正しいとは限らない、そののち徳川幕府は明治政府にとって代わられている。
ゴーン氏にはいつまでもニッサンの旗本退屈男でいてもらいたかった。

 額に三日月の傷はないが・・・・。

 脛に傷がついてしまったようだ。

 警察に留置されているようだが、今頃は仏の特殊部隊が留置所から助け出しているだろう。
そののち発表されるニュース映像は合成映像だろう。
「国外退去するゴーン氏は神妙な顔をして今飛行機のタラップを踏んでいます」とはキャスターの言葉だが、その頃、ゴーン氏は南の島でゴロゴロしているだろう。

「なにか面白いことはないか」と・・・・。




 絵はご存知「旗本退屈男」。額の傷をなんとする。
描きかけである。


 
 


雪過ぎ

2018-11-23 08:01:00 | 日々是茶飲み話
 昨日から今朝にかけて雪が降り、どっさり積もっている。

たいした事はないと、たかをくくっていた。
六時に起きて、家の前の除雪に屋根の雪降し、物干しの片づけと忙しい。
早くにやればと思うが、この数日は雨だった。
 
あと、車のタイヤ交換をしなければ・・・・・。


加藤剛さんのこと

2018-11-20 08:35:00 | 映画の味方
 今年、六月に加藤剛さんが亡くなった。

 俳優「加藤剛」といえば私的にはテレビドラマ「三匹の侍」の橘一之進役が後にも先にも一番である。
拙作の劇画「写保帖」の主人公もこの役名にあやかり一之進とした。
一之進(かずのしん)を家人が「いちのしん」と読んだ為、市之進と変えしまった。
役名など何でもよいのだが、かえって市之進の方がよかったかと思う。
梅木市之進。いいかも。
話が横道にそれた。

 以来、加藤剛の浪人姿が憧れのキャラクターである。
三船敏郎が演ずる三十郎と同等のかっこよさで当時はテレビに釘付けであった。
着古した着物袴姿は汗で汚れているのだろうが、端正な顔立ちがそれを感じさせない。

 映画「今夜ロマンス劇場で」を観た。
メルヘン的な作品で夢に満ち溢れた始まりであるが・・・・。
冒頭の現実のシーンで加藤剛さんが登場された。
それも病院のベットの上で痩せた顔をして。
こみあげてきた。亡くなられていたのを知っていたから、これが最後の作品なのかと瞬間思った。
映画はたいそうロマンチックで感動的な作品だが、さらに涙を誘ったのは、映画の中ででも亡くなってしまったからだ。

 もう戻ってはこないのだ。
三匹がとうとうゼロ匹になってしまった。
淋しい。



絵は「三匹の侍」を映画の看板風に描いてみた。