机の上

我、机の上に散らかった日々雑多な趣味(イラスト・劇画・CG・模型・HP・生活)の更新記録です。

近今日

2022-12-31 10:36:43 | 日々是茶飲み話

 部屋の片づけをしている。ちらかっている物を一か所に集める程度のものである。相変わらず断舎利は出来ないで、物が増える一方である。家族からは疎まれている。

 ガラクタに囲まれてはいるが、人付き合いは淋しくなる一方だ。家族とも距離は離れていくし親戚とも疎遠だ。友達もいなくなったし、これといった知り合いもない。

 気が付くとPCの画面に首ったけで、ネット上を彷徨う徘徊老人となっている。こうしてブログを更新するのも楽しみになっているが、もしこういった物がなければ何に興味を持っているのだろうか?

来年はPCからもテレビからも離れてみたいが果たして・・?

 


間違えられた男

2022-12-17 20:49:49 | 映画の味方

 映画「間違えられた男」はヒッチコックのヒッチコック足る作品のひとつであり傑作である。冒頭、ヒッチコック自身が逆光を浴びて影となって登場し、この物語は実際に起こった事を元としてあると説明して始まる、冤罪をテーマとした映画だ。

 レンタル屋から借りてきたDVDは一部日本語吹き替え付きだ。ヘンリー・フォンダの声を小山田宗徳が吹き替えをしている。これは嬉しく懐かしい。前に観た同じくヘンリー・フォンダ主演の西部劇「荒野の決闘」(原題いとしのクレメンタインOh My Darling Clementine)でも小山田氏が吹き替えをしている。

 映画の筋立てもだが、それよりも増して良いのが小山田氏の声がヘンリー・フォンダに馴染んでいる事だ。子供の頃に観たテレビドラマ「菊池寛物語」(多分)は印象に残っている。その他、ホームドラマのお父さん役も記憶にあるが、その後あまり見なくなったと思っていたら、五十八歳という若さで亡くなられていたのだった。

 洋画は原語で字幕版が良いという人もいるが、子供の頃のテレビの洋画劇場に親しんできた者からすると吹き替え版も捨て難いものだ。若山源蔵、黒澤良、野沢那智、山田康雄といった声優は今も懐かしく心に響く。時々、声が聞きたいばかりに吹き替え版の古い映画を借りてくる。

 さて絵の方であるが、あれから少し手を加えた。ロゴも英語版にしてみた。一緒にいるのは妻役のヴェラ・マイルズ。調べてみるとテレビドラマ「逃亡者」や映画版の「ナポレオン・ソロ」「エアポート85」などにも出演していて縁のある女優である事がわかった。

 



 


 

 


電気紙芝居

2022-12-11 04:17:34 | 勝手な言い草

 電気紙芝居。テレビが早々の頃には、そういう云い回しをしていた。文明の利器に嘲笑を込めたのであろうか。では、電気を取った紙芝居とは、どんな物か今さらの説明もいらないだろうが、紙に描かれた絵で一枚一枚めくって物語りを口頭によって表現される、一種の娯楽でもあるし芸術でもある。

 昭和三十年代初頭、鼻たれ坊主は拍子木の音に導かれて紙芝居に興ずる。近所の子供達も数人集まっている。もう、この頃にはテレビは世にあったが普及率は低く坊主の家には無かった。当時は映画が娯楽の殿堂で、映画館での、その賑わいは相当なもので、いつも満員であった。

 テレビの各家庭への普及が映画業界を斜陽へと導いた。テレビが映画、娯楽の王道を駆逐したのだから電気紙芝居という皮肉もあったのかも知れない。人々の生活は、より個人的になっていった。各家庭に一台から各々の部屋に一台とテレビは普及していった。

 今日、インターネットの出現はテレビの存在を脅かしている。映画業界の斜陽という状態ほどではないにしても、視聴率は低下しているのが事実だ。個人的には要らないのが本音で、テレビ受像機よりもPCのモニターで充分というのが正直なところだ。かつての鼻たれ坊主はPCモニターにのめり込んでいる。

 テレビにネットを繋げて観ているがテレビ受像機ではなくネット用の大型モニターが欲しい。もうテレビ電波は必要がない。気が付くとテレビよりもネットを観ている時間が長い。ながらが殆んどであるから、小型モニターでも良いのだが、ネット配信の映画などは、やはり大型モニターが望ましい。

 ネットの中で映画は生きている。これは嬉しい。もぐりの個人配信もあるが、昨今では映画会社公式の配信もある。嬉しい反面、ネットには嘘の情報があり誹謗中傷もある。より個人的になり、また各々が個人チャンネルを持つ事に比例する。 誤った情報もあるが、ネットは今や娯楽の頂点である。

 テレビ業界も映画業界が斜陽になったように、ネットに駆逐され滅びるのだろうか。滅びないまでも民放の一社くらいは潰れるかもしれない。ネットも永遠とは限らない。あの時の鼻たれ坊主は考える。今に地球の半分くらいは顔面麻痺になる、そうなると電波も回線も麻痺するだろう。

 繁栄の裏には滅亡もある。今も地球のどこかで戦争があり、紛争があり、貧困がある。歴史上の巨大文明も滅亡したのだ。この今の環境もやがては一掃されるのだろうか。何もかも無くなった世の中で、生き残った人が、砂浜に棒切れで絵を描いて物語りを紡ぐのだろうか。それを波が打ち消して、また描いて・・・。。

 絵は少し修正した。

 


 


映画の看板・間違えられた男

2022-12-10 12:25:37 | 映画の味方

 懐古趣味である。若い頃に流行った音楽なども、当時のビートルズやストーンズ、もしくはベンチャーズしても、それほどの興味は無かった。まったくと言えば嘘になるが、むしろ、そこから過去に遡っていったのが音楽体験であった。

 映画も同様で自分が生まれた頃の映画を観たいと当時から思っていた。例えば戦後に流行った流行歌「リンゴの唄」が主題歌の映画「そよかぜ」なども観てみたいと切に思ったものだった。近年は動画サイトで観る事が出来て幸運であった。

 絵はヒッチコックの「間違えられた男」の映画の看板である。早描きして、なんとか一日で仕上げようと思ったが二日にまたがってしまった。昔、映画の看板職人が九尺角の顔ひとつの色付けを三十分位で仕上げたの目の当たりにして驚いた。

 自分もなんとか早描きをしようと試みているのだが、PCや液晶タブレットが、こちらの手の早さに追いついてくれない。お金を貯めて新型を買おうか思案の橋を行ったり来たりである。映画は古くても良いが機械は新しい方が良い。