(09・8・21記)
この頃年齢的なものなのか疲労した体が一夜で蘇生しなくなった。
体のあっちこっちが痛く、慢性化している。
体の隅々までそれはゆきわたりマウスを動かす指先にも、手首の柔軟な回転を要求される絵を書く作業にも支障をきたしている。
肩などもパンパンに凝っている。
なるほど世の中、高齢になれば肩たたきに会うななどと、シャレてみる。
叩かれても楽にならない。
笑えない。
そういうわけで昨日は早めに帰宅した。
女房と長男の二人、TVアニメ「ナルト」を見ていた。
もう終わる頃であるが付き合った。
「ナルト」は少年ジャンプ連載の人気マンガで世界的にも有名なのは知っているがマンガもアニメも見た事がなかった。
見終わった後に二人は
「わからない」
えーっ?面白いから見ていたんじゃないの。
「わからないって、巨人が阪神と戦うみたいなもんじゃないの」
なかなか説得力のあるネームだなと聞き入っていたのだがなにぶん最後の方なので話しの筋立てがわからない。
今となっては記憶も曖昧だが戦いは芸術だ芸術的とか言っていたような。
ネームはリズムをもっていたし心地よかった。
今までの歴戦を振り返り主人公は自分の自信を取り戻して必殺技をくりだすところで来週へつづくとなる。
バブル崩壊の頃自身も不景気に見舞われる前夜1994年に少年ジャンプは653万部の発行部数を成し遂げる。
絶頂に達しても編集現場には危機感が広がっていた。
どこの企業でも同じだと思う。
新人の育成。
ベテランの油断。
主要商品の低迷。
ジャンプも各企業もかかえる悩みは一緒だ。
我が社はどうであろう。ジャンプの様に今まで引き継いだ連載企画を取りやめる。次に新人発掘にのりだす。
我が社は出版が仕事ではないから全部は当てはまらない。
だが新人発掘、育成という事になると共通する部分はあるかもしれない。
古い者、物、考え、商品を見直してみる。場合によってはジャンプの連載よろしく打ち切りにする。
ここまで書いてつづく、とする。
毎日、少しずつケータイで書いているのだが、長くなるのでとりあえずアップする。
写真は「ゲキガ・オブ・ゴットファーザー」若き日の辰巳ヨシヒロ氏の貸本時代の作品。