机の上

我、机の上に散らかった日々雑多な趣味(イラスト・劇画・CG・模型・HP・生活)の更新記録です。

マンガ五十年

2009-03-29 17:52:00 | 楽描き
 新聞に「マンガ五十年」と題された記事が載っている。
 マガジン、サンデーの創刊当時の裏話がその当時かかわった人達によって語られていて興味深い。 1959年3月に両誌は創刊された、残念ながらその当時の記憶があまり無い。七、八才位だったと思うのだが当時暫くは月刊誌の方に興味があった為だ。両誌の創刊当時の作品が記載されているが今も記憶に残っているのはサンデーに連載されていた「海の王子」一作だけである。ストーリーも内容も忘れた。只、キャラクターの容姿だけがおぼろげに覚えている。
 50周年を祝う両誌合同のパーティーの席上で作者のフジコ氏は挨拶の弁でこう申している。
「マンガがこんなに大きくなるとは思わなかった」
 たしかに今日、マンガ漫画、劇画は世界語になり海の向こう側でも大人気である。願わくば街の小さな駄菓子屋の様にひっそりと、あるいはビルの谷間の狭間に在する喫茶店の様につつましやかな文化として存在していて欲しかった。
 勿論、商業的には数字も必要なのだろうが自分だけの大事な物として考えてしまうのは書くのを楽しみにしている者としての我がままだろうか。 マンガが黎明であるこの頃は各方面から悪書扱いされていた。そういう最中での両誌の創刊は大変勇気ある行為であった様だ。サンデーという妙命も当時すでに出版されていた勉強中心の学習雑誌に反骨して付けられたものである。
 サンデーとマガジンのマンガ戦争、週刊誌時代の幕開けとなった。折しも高度成長期の幕開けでマンガと共に大人になっていた様な気がする。