机の上

我、机の上に散らかった日々雑多な趣味(イラスト・劇画・CG・模型・HP・生活)の更新記録です。

貸本劇画の巨人

2023-12-26 08:19:07 | 本の読味

 自分の所有する平田弘史先生の二冊です。前にも何度かアップしていますが再度アップします。旧東京五輪の年、当時中学一年生の坊主は平田作品にしびれていました。

 引っ越したばかりの、この町にまだ貸本屋があったのです。二冊で百円、ボロボロでしたが迷わず買いました。ハイライトが六十円の年に中学生には痛い出費でした。昼食のパン代を削って貸本を買ったものです。

 今、この表紙絵を見ても、その凄い迫力に憧れています。自分には終生太刀打ちの出来ない孤高の武士が、そこには立っています。一歩踏み込もうならバッサリ袈裟懸けに己が身を両断されます。

 でも、実際にお会いした平田先生はお優しい方でした。

    
    
    


国語辞典

2023-12-25 11:08:33 | 本の読味

 たまにはスマホで検索ではなく、辞典にでているかなと思って調べたら出ていなかった。

 これは国語辞典だ、仕方ないか。でもカストロは出ていて、カストルは出ていない。カストリはあった。

 カストル【Kastōr】
ギリシャ神話で、ゼウスとレダの子で、双子神(ディオスクロイ)の一方。 他方はポリュデウケス、ラテン名ポルックス。 ともに、航海の守護神。

 カストルの和名は?
和名には「フタツホシ」「夫婦星」などがあります。 また、カストルを「銀星」、ポルックスを「金星」する呼び名もあります。

 その他いっぱい、あった。スマホは便利だ。改めて思う。この辞典を入手した1970年代には考えられなかった。



  
  
 これを、どの様に使用するか今後の課題だ。小学生低学年の孫にでもくれてやろうかとも思うが、孫のカバンにもパソコンが入っている御時世だ。


雪降りて思う事

2023-12-13 04:12:50 | 勝手な言い草

 我が地は一年の半分は雪の影響を受ける。十一月の終わりから場合によっては五月まで雪は降る。降って積もって溶けての繰り返しに、人も街も疲弊する。

                      

 当然、寒いから暖房に金がかかる。昔は薪や石炭、今は石油が主流か。小汚い言い方をすれば、札束を火にくべているようなものか。稼いだ金の何分の一かは燃やしているのだ。

 大昔の事を考えれば、夏の間に焚き木を集め冬に備える。もちろん食も大事であるから田畑を耕し漁や猟もする。煮炊きにも火が必要であるから、これまた金を燃やしているのだ。

 若い頃に海沿いでキャンプをした事がある。夜、寒いので焚き木を拾って暖をとっていた。燃やすものが無くなってきたので近くの公衆便所の板塀を剥がして燃やした。馬鹿な事をしたものである。

 マッチ売りの少女はマッチ一本一本に自分の命を託した。先のキャンプの話しではないが、例えば大昔に居たとして、廻りは大草原で何も無いと仮定して、燃やすものが無くなったら自分の家を少しづつ燃やしていくのだろうか。

 そう考えて思うのは、一体自分は何軒の家を燃やして生きて来たのだろうか。ひょっとしたら、小さな町ひとつを焦土と化してしまったかもしれない。もちろん、町に火を放てば大罪であるから空想である。

 人類は燃やすものが無くなったら、次に何を燃やすのだろう。と、これまた大仰な妄想が出てしまう。木を燃やし、石炭を燃やして石油を燃やし、次に原子力と人類の欲望の炎は尽きない。

 ひょっとして人類はマッチ一本一本を灯して生きているのかもしれない。地球という身銭を切って生きているのかもしれない。掘って剥がして、それを金に換えて、燃やして灰に変えて山にして海に捨てて。

 降った雪は春になったら溶けるのだが、灰の山は消えるのだろうか。キャンプでの公衆便所の板塀を剥がした罪は、やがて灰の雪へと変わるのだろう。などと馬鹿な事を言ってないで雪投げをしなければ、である。