机の上

我、机の上に散らかった日々雑多な趣味(イラスト・劇画・CG・模型・HP・生活)の更新記録です。

大黒座ベイブルース

2019-10-29 08:29:00 | 楽描き
 仕事場で深夜二時過ぎにテレビのドキュメンタリー番組を観た。
「大黒座ベイブルース」と題された映像は、北海道は浦河町での人々の暮らしを映し出していた。

 その中での中心人物は鈴木翁二氏。
鈴木氏を中心に大黒座という百年の歴史を持つ映画館での人々のぬくもりは一服の珈琲の湯気のようであった。
鈴木翁二氏は番組でも紹介されていたが、あの月刊漫画ガロの鈴木翁二先生だ。

 先生は今は北海道は浦河町に住んでおられるのか。御会いしたいものだがここからでもちょっと遠い。

 奥様も言っておられた。
漫画描いてよ。 と。

 同感。

 

引越しのお荷物

2019-10-29 07:12:00 | 楽描き
 幼い頃から三十代半ば位までに10回は引越しをしている。
そのさい犠牲になるのは雑誌や漫画本だ。荷物を少しでも減らそうという訳だ。

 小学生の頃などは、母親にさとされて泣く泣く、手放さなければならない悲しさは、今思い出しても切ない。

 大人になってからの引越しはさすがに頑固に守り通したが、それでも実家には随分の量の本を残してきた。

 家人にはそのままにして置いてくださいと口を酸っぱく言ってきたのだが、実家に帰る度ごとに本は無くなっていった。

 投げたのですか?と、問いただすと、いいやとしらを切る家人だ。身勝手な理由を挙げて正当性を強調するのは、どっかの国の独裁者を思わせる。

 どうして人の物を平気で捨てるのですか?再度問いただしても自分が正しいの一点張りで、その頑固さは今も変わらない。

子連れのどこが悪い

2019-10-27 12:27:00 | 楽描き
劇画作家の小池一夫氏の作劇方の一つにこういうのがある。
登場人物に弱点を一つ与える事によって緊張感が増すというものだ。

 なるほど、氏の代表作の「子連れ狼」などは三歳の息子大吾郎が足手まといイコール弱点ということか。

確かに子供を小脇に抱えたりおんぶをして、柳生一党と斬り合う様は緊張の連続だ。

 自分に置きかえてみよう。自分のかつての職業は看板屋の職人であるから、吹き付け塗装の仕事などもある。

 当然自分も防護マスクをするし、背中におぶった三歳の息子にも顔面フェィスのマスクをつけさせ仕事をする様を想像するとゾッとする。
 
 まあしかし、三歳ともなれば飴でも持たし公園にでも行きなさいと言った方がよいのか。三歳という年齢は微妙な年頃だ。

 拝一刀は一歩間違えれば命を落とす修羅場を大吾郎と共に堂々と切り抜けているのだ。吹き付け塗装などチョット風上に離れていなさいですむわけだ。

 少し前に、議会に子連れで来た女性議員がいた。周りの議員一党からの反論をもよそに堂々といすわる様は拝一刀よりもある意味、凄かった。
 
 昔は建築現場や道路工事などで乳飲み子を背中におぶって働く女性よく見たが、あの頃は国も貧しかったし庶民もまずしかったのだろう。

 自分の母も妹をおぶってデメンにでたりしていた。農家の手伝いや近所の工事現場と多種多様だった。

 子育てが大変なのは動物の世界でもそれは同じで外敵から子供を守るのに必死なのはテレビのドキュメンタリー番組でも解かるところだ。

 その後、子連れの女性議員はどうしているだろうか。今も男性議員一党と丁々発止の斬り合いを演じておられるのだろうか。

 それにしても世界的なヒット作「子連れ狼」。
子は鎹(かすがい)とはよく言ったものだ。夫婦を繋ぎとめるという本来の意味もふくめ、作品を世に知らしめるという金具の強さもあったのだ。

 げに少子化の今、子育ては「子連れ狼」に学べ。

無信

2019-10-08 07:50:00 | 楽描き
 劇画は一秒を描くのに一人で三日はかかる。
人はそれを0,3秒で読み飛ばす。
はかなくも、なんと美しいのだろう。と、言っておこう。

 商売でもないのに何故描くと、人からよく問われる。
返答に困る。何故そのような質問をするのか?

 金にならないとやってはいけないのか。
腹の底では皆笑っている。

 知らないのだろう。
絵を描く楽しさを・・・・・。