机の上

我、机の上に散らかった日々雑多な趣味(イラスト・劇画・CG・模型・HP・生活)の更新記録です。

春寒料峭(しゅんかん-りょうしょう)

2024-05-28 09:35:34 | 日々是茶飲み話
しゅんかんりょうしょう【春寒料峭】
春が訪れた後でも、寒さが戻ってきて、肌寒い天候のこと。

 季節は初夏なのだが、この頃の気温は十度台の低空飛行をグラフは示している。この気温の不安定さも原因の一つとして五月病を発症する人が多いという。

 かくいう拙者もこの時期は不調で部屋ではストーブをガンガン焚いて机に向かっている。邪魔なので一度は片付けたのだが節目がないまま一年も半分になろうとしている。

 雪こそ消えてくれたが、この地は一年の半分は冬という印象で、年齢のせいか精神的にしんどくなってきた。毎年の六月の祭りが過ぎないと暖かくはならないのである。

 と、季節に負けてもいられないので自分に枷(かせ)をはめてみた。枷といっても自身に罰を与えるわけではない。趣味の範囲を広げてみた。前にも書いたがギターと水彩画のグループの加入である。

 水彩画のグループでいうと、加入したばかりで実際の活動はまだである。一度見学させてもらい皆さんの作風を拝見させてもらった。風景あり生物ありと一般的な水彩画の技法である。

 自分はマンガをやっており、それを軸とした創作をやっていきたいと思っているので皆さんとは違う流れになっていくので、それが許されるのか少しばかり心配である。

 でも、こういうグループに自分の身を投じなければ、いつまで経っても絵具のチューブを開かない日々が続いてしまう。とりあえずグループに身を置いて強制的に色付きの絵を描こう。それが枷なのである。

 今回も絵をアップすることがなかった。これが一番に寒い。 

挽歌・原田康子

2024-05-26 09:55:21 | 本の読味
 書棚を整理していたら出てきた。書店の紙カバーに覆われているので何という本かと表紙をめくってみたら「挽歌」とあった。

 先に整理と書いたが、別に整理、整頓、清掃をやろうなどという魂胆はない。ただの暇つぶしだ。いつもの事である。

 こんな本を持っていたのかと驚き、妻に、この本は貴方の所有物じゃない?と、問うたが解らない、忘れたと返ってきた。自身も買った記憶がない。

 冒頭の部分を読む。軒先の旗日の国旗、ヒロインの煙草を買いに行く様、くだりを読んでいて、前にも読んだと記憶が蘇えってきた。

 この年齢になると、前の事をすっかり忘れてしまう。判っている事だが残念とは思わない。むしろ新鮮に遭遇できる喜びの方が嬉しい。

 いつ、どこで手に入れたのか分からない本が多数あるし、見てみて思い出す本もある。ささやかではあるが感動があるのは喜びである。

 本より先に、これを原作とした映画を観た。映画は二本あり、古い方は久我美子主演のもの、新しい方は秋吉久美子主演である。

 観たのは久我美子の古い方。中学一年生の頃にテレビの映画劇場で観た。勿論、新しい方も観ているのだが、自分の中では古い方の映画が馴染みである。

 自分はこの「挽歌」のロケ地に少年時代を過ごしていた。だからテレビで映画を観た時に、自分が住んでいる近隣の風景が出てきて驚いた。

 書棚で偶然に手にとった本から少年時代の風景が目の前に拡がった。今、この町は風景がすっかり様変わりしている。この文章に描かれている町は無い。

 そう寂しく思って数ページを読んで本を閉じて書棚に戻した。明日、続きを読もうか、はたまた映画を観ようか、迷うのもよし。別にいくもよし。


殺風景

2024-05-24 09:36:14 | 日々是茶飲み話
 景色などが変化に乏しく趣のないこと 。
と、辞書にはある。季節は初夏ともいうべきなのだが、今日も寒く雨上がりの朝である。予報では一日中曇りとあり、気温も十五度ほどでたまらずストーブを点火した。

 拙者の住む街は、これといってお勧めの場所があるわけではなく、この時期ようやく緑も芽吹き桜もついこの間その役目を終えたという感じだ。

 写真の一枚も撮って掲載すればよいのだろうが、何故だかこの頃は気持ちに余裕がなくなってきた。体力的にも疲れやすくなってきた。

 仕事をやめて数年が経ち、ふっと気付くと友達というか知り合いというか人付き合いがなくなっているのである。気楽でよいのであるが寂しいとうのもある。

 近隣にコミュニティセンターがあり、そこで二つのグループに参加した。人恋しいというの動機の本筋だ。山暮らしの孤独の老人が麓の街に下りるといった案配である。

 ひとつはクラッシクギター。これは三か月ほどになる。もうひとつは水彩画であり、これは入ったばかりである。人付き合いは面倒くさいのだが、人恋しいが勝ってしまった。

 仕事もやめたし、なにかこう自分に規則性を持たせる方が精神的にも良いのであろうかというのが本心である。

 本日も絵をアップすることができなかった。これが一番の殺風景である。

わが世の春

2024-05-19 10:09:38 | 日々是茶飲み話
 季節は初夏ともいうべきなのだろうが、ここはようやく春である。長い人生を振り返ってみても今は怖いくらい平和で人生の春である。

 子供の頃を振り返ると辛い事が多かった。冬などは、朝目覚めると布団の襟元などは自分の息と隙間から入り込む寒気で白く凍っていた。

 流しの瓶の貯め水には厚い氷が張り、隙間から入り込んだ雪で床の板の間は白くなっている。石炭ストーブを燃やし、湯沸かしが沸騰する頃に気も和む。

 トイレは昔乍らの直便所で、便は寒さで凍っていて、しゃがむと便の先がお尻を突く。大雪で冬場は汲み取りが出来ずに溜まっているのだ。

 よって子供の頃は便所に行くのがいやで、慢性の便秘になっていた。夏になっても治らず、その習慣は大人になっても続き往生した。

 学校に行こうと戸を開けようとするのだが凍っていて開かない。ヤカンのお湯を戸の引き滑り元にそそいで、やっと開く。凍っているのである。

 開けると目の前には大雪が立ちはだかっている。身の丈の倍はあろうか。それをスコップで掘り階段を造り、五、六段登って這出る有様である。

 外は吹雪。生半可な吹雪では休校にはならない。近所の学童が誘い合って上級生が先頭に立ち学校に向かう。皆無口だ。

 教室も寒くて、皆外套の着用が許可された。それほど過酷だったのだ。全てがみな冷たく物によっては触れるとひっついて血がでるほどであった。

 ふっと子供の頃の事を思い出してしまった。今だって冬は厳しいが昔よりは随分と楽になった。ゆっくりと劇画を描いている。わが人生の季節は春である。


不機嫌である

2024-05-16 13:39:18 | 日々是茶飲み話
 昨日は予定があったのだが、それを忘れてしまった。この頃は忘れっぽくて色々と椿事が起きる。

 それはそうと、昨日はシンクの水漏れが起きてしまって流し台の床部分が水浸しになった。賃貸で流し台も据え置きになので管理会社に電話をかけた。

 それはそれで面倒であるし、スマホの通話料金も加算されてしまった。おまけに業者を待っていなければならないので時間も制約されてしまった。

 結局、半日予定がふいになったし、あとで思い出したのだが別に予定があったのだが、それをすっかり忘れてしまった。

 子供みたいだが昨日から自分の予定通りに行かなかったので不機嫌である。集中力が途切れたといった方が聞こえは良いか・・・。

 人間は外的に刺激を受けると集中力が途切れるようである。原因は外的ストレスを受けると肝臓に悪影響が出るというのである。

 なるほど昨日から不機嫌なのは肝臓の調子が悪いのか。二日酔いと同じである。そのうちに良くなるのだろうが今だに面白くない。

 二日酔いよりたちが悪い。なぜなら机の上の原稿に着手できなかったからである。面白い映画でも観れば機嫌が直るのだろう。

 だが今、テレビでは再放送の二時間ドラマが流れている。この屋のチャンネル権は妻にある。昨日一日のふいが、また思い出されてきた。

 よって今回はアップする絵が無いのである。それがまた腹立たしい。これが一番に肝臓の機嫌をそこねているようである。

 だから今日は昼まで寝て朝食も摂っていない。ほんとまるで二日酔いと一緒である。カップ麺でも食べてアトリエに向かおうか。

 今回は珍しく長文になってしまった。それはそれで不本意である。