時間が経つにつれて絵が変わっていく。
仕方がないと言えばそれまでだが、・・・・・・
信仰している作家が一人いる。
信仰というよりその存在はあまりに高く崇高で敬遠してきた、と言う方が良いかもしれない。
谷口ジロー氏その人である。
初めて会ってから今日まで、その絵の質には驚かされる。
四つにくぎられた、小さなコマ割りに細かく丁寧に描かれた絵には頭が下がる。
丸ペンを使う様になった。
丸ペンは細い線が引けて細かい描写や小さい絵を書くのに適している。
反面、Gペンは太くてざっくりとしたアクセントのある線が得意だ。
ずっとGペンだけでやってきたが顔の部分と、引きのロングのシーンの人物等に丸ペンを使っている
この頃は一之進の顔にも丸ペンを使って書いている。
実は作品を書くにあたって一之進の顔はなかなか決まらなかった。
原因の一番は手が絵を書く事を忘れているのである。
所謂、手くせというのが無くなっていたのである。
自身の中に二枚目はこうだという決まったイメージパターンが昔はあったのだが、随分とペンから離れている時間が長すぎたのだ。
書いても書いてもイメージは固定しなかった。
結局、見切り発進したわけだが案の定、数枚目で顔が違う人に見えると読者の一人に言われた。
言葉が無かった。
連載を続けながら、絵を固定させようと、思っていたからだ。
キャラクターもそうだがストーリーも変わっていった。
まるで大学ノートにでも書いた構想段階の様な整理されていないモノを清書して出しているのである。
止めるわけには、いかない。
最後まで書き通す。
今はそれだけを念じている。
何かがきっと見えてくる。
それにしても谷口ジロー氏は凄い人だ。
キャラクターに主役に犬を持ってくるとは。
「犬を飼う」にしても
「ブランカ」にしても。感動的な作品である。
(写真は試作の一之進のペン入れをしたもの、最初の頃のものよりも凛々しい。)
仕方がないと言えばそれまでだが、・・・・・・
信仰している作家が一人いる。
信仰というよりその存在はあまりに高く崇高で敬遠してきた、と言う方が良いかもしれない。
谷口ジロー氏その人である。
初めて会ってから今日まで、その絵の質には驚かされる。
四つにくぎられた、小さなコマ割りに細かく丁寧に描かれた絵には頭が下がる。
丸ペンを使う様になった。
丸ペンは細い線が引けて細かい描写や小さい絵を書くのに適している。
反面、Gペンは太くてざっくりとしたアクセントのある線が得意だ。
ずっとGペンだけでやってきたが顔の部分と、引きのロングのシーンの人物等に丸ペンを使っている
この頃は一之進の顔にも丸ペンを使って書いている。
実は作品を書くにあたって一之進の顔はなかなか決まらなかった。
原因の一番は手が絵を書く事を忘れているのである。
所謂、手くせというのが無くなっていたのである。
自身の中に二枚目はこうだという決まったイメージパターンが昔はあったのだが、随分とペンから離れている時間が長すぎたのだ。
書いても書いてもイメージは固定しなかった。
結局、見切り発進したわけだが案の定、数枚目で顔が違う人に見えると読者の一人に言われた。
言葉が無かった。
連載を続けながら、絵を固定させようと、思っていたからだ。
キャラクターもそうだがストーリーも変わっていった。
まるで大学ノートにでも書いた構想段階の様な整理されていないモノを清書して出しているのである。
止めるわけには、いかない。
最後まで書き通す。
今はそれだけを念じている。
何かがきっと見えてくる。
それにしても谷口ジロー氏は凄い人だ。
キャラクターに主役に犬を持ってくるとは。
「犬を飼う」にしても
「ブランカ」にしても。感動的な作品である。
(写真は試作の一之進のペン入れをしたもの、最初の頃のものよりも凛々しい。)