机の上

我、机の上に散らかった日々雑多な趣味(イラスト・劇画・CG・模型・HP・生活)の更新記録です。

高峰秀子

2016-05-30 16:35:00 | 映画の味方
 今の若い人はこの方の映画を観た方が良い。
映画そのものだ。



 親に連れられて、幼い頃からリアルタイムでいくつかの作品に出会えた。
勿論今でもレンタルビデオで作品に接している。
今まで生きてきて、これは得したことのひとつだ。

走れメロス

2016-05-25 15:44:00 | 本の読味
「走れメロス」 太宰治 著  

昭和四十二年七月十日発行 昭和五十五年二十五日 二十八刷

新潮文庫 定価 二百四十円 

 表題作を含めて全九篇からなる短編集。
書棚の文庫本にはカバーがかかっている物が多く、本の中身がわからない。
なにげに手にとって取ってポケットに入れたのだが、「走れメロス」。
こいつはハズレだ。
あとがきだけを読んで止めにしようか。年表が付録についているが、眺めただけでも気が滅入る。

 この人、自殺などせずに長生きをして高度成長期のTVの深夜番組にでも出演して、与多話しのひとつでもしてもらいたかった。
それこそO橋K泉あたりと煙草の煙をくゆらせながら当時の今を語ってもらいたかった。
死ぬのなんてM島由紀夫のあとでもよかったのではないだろうか。ねぇ。
K端康成もNーベル賞を取った訳だし。
長生きすればもっともっと悔しい事がいっぱいあるのに・・・・・。
 
 死んでしまって、こちらがいちばん悔しい。
身近なことで言えば亡くなったこの時期、T塚治虫はデビューしていた。
きっと、T塚治虫は勿論のこと生きていれば太宰治の作品も変わっていっただろう。

 ふたりは会って話しをすることが、あっただろうか。
きっとT塚治虫は太宰治が横にいても目もくれず原稿に専念しているだろうし、太宰治は例の丹前姿で手を結び、咥え煙草で窓の外を眺めているのだろう。

 横にいた編集者が業をにやし「おふたりとも御名前がおさむですし・・・」
今度はT塚治虫が窓の外を眺めた。
「おじゃまして、すみません」と、太宰治は帰るためにきびすをかえした。
「や、お茶もだしませんで、すみません」と、T塚治虫はまた原稿に没頭した。
あわてて追いかける編集者。
 
 せめて、それからでもよかったのではないか・・・・。






女の一生

2016-05-23 07:39:00 | 映画の味方
 「生きとし生けるもの」読了。
 
 山本有三つながりで映画を一本観るが、この映画はモーパッサンが原作の邦画。
岩下志麻主演。ラストシーンで老母となった岩下志麻扮する伸子が孫を抱くシーンは感無量。

昭和四十二年 松竹作品

キャスト

弥生伸子 - 岩下志麻
弥生友光 - 宇野重吉
弥生京子 - 長岡輝子
弥生宣一 - 田村正和
御木宗一 - 栗塚旭
お民 - 左幸子
芳吉 - 竹脇無我
長野先生 - 大坂志郎
彦根三治 - 高原駿雄
彦根里枝 - 小川真由美(現・小川眞由美)
はる美 - 左時枝

スタッフ

監督 - 野村芳太郎
製作 - 白井昌夫
脚色 - 野村芳太郎、山田洋次、森崎東
撮影 - 川又昂
音楽 - 林光

 山本有三原作の映画を観て続きを書くとする。