植木金矢氏逝く

　去る十月に絵師植木金矢金矢氏が亡くなられた。
コミック乱の誌上にて訃報を知った。

　子供の頃の少年雑誌に氏の作品が載っていて憧れの目で見ていたものだった。
模倣を試みるも子供の技では太刀打ち出来ず、あえなく退散するばかり。

　手塚治虫や藤子不二夫等の絵を好んで模倣していたと思う。子供には丁度よい御手本ではあった。

　以来数十年、つい最近まで氏は元気に執筆されていたので残念です。
自分の方はというとあいも変わらずで御覧の通りだ。

　絵は映画「椿三十郎」より冒頭のシーン。
三船敏郎と仲代達矢が渡り合う。
仲代が演じる生真面目な室戸と三船が演じるとぼけた椿。
好対照な二人だ。

子連れのどこが悪い

　以前に下絵としたものにペン入れをした。
一応は完成という呈だが不満が残る。

　議会に子供を連れて波紋を呼んだ女性議員はその後再選を果たしたと何かで読んだ。
良かった。お子さんも大きくなられたろう。

　議会といっても、近所の寄り合いみたいなものだと解釈すれば、子供が泣こうが、お漏らしをしようが、おかまいなしにやればいいんだ。

　昔の事だ。夜中に子供の夜泣きをあやすのにお母さんが外に出ていた。
あゝ赤ちゃんが泣いている。一緒にうるさいとばかりに、怒鳴る亭主の声も聞こえる。

　男なんて、女は簡単に棄てるわ、卓袱台は引っくり返すわ、煙草は吸うわ、酒に溺れるわ、ろくなもんじゃない。

　男だから、よくわかる。

スマホに九六

　ブルートゥースキーボードに昨夜から苦労している。
あちこち、いじくっているうちに壁紙は変わるわ、WiFiは繋がらなくなるわ、疲れてしまった。

　というか今、キーボードの調子をみるために文字打ちをしている。
いいぞ、いいぞ、という感じに日本語入力がスムーズにいっている。
こうなるとスマホの画面の小ささが気になるのは贅沢か。

　ブルートゥースキーボード。欲しかった逸品だったので安価で手に入れることが出来て良かった。かな。

ブルートゥースキーボード

　近所のバッタ屋で中古のブルートゥースのキーボードを買った。
ペアリングは上手くいったが日本語入力の設定に手間取った。
取説のやりようでは日本語入力は出来ず、グーグルのアプリの世話になった。
その名もGoogle日本語入力」。

　今、このブルートゥースキーボードでスマホを介して文字打ちをしている。
うれぴー。

後の祭り

　子供の頃に読んだ雑誌にこういう記事が載っていた。
近い将来、人口は増えて人々は溢れんばかりになり、食糧危機が訪れるだろう。

　ところが、どうだろう。今では溢れかえるどころか少子高齢化で人口が減る一方だ。

　またこうも書かれていた。五十年後には石油が枯渇して無くなるだろう。高速道路にはヨットの帆のような物を立てて風を受けて自動車が走るという陳腐なイラストまで載っていた。

　それが今では電化が進んでいるとはいえ、いまだに自動車は石油で走っている。石油問題で争いも絶えない。おまけに地球の環境さえも変化してきている。

　健康には乾布摩擦が良いとかタワシで身体をこするのが良いとか騒がれて、私のように手でサラッとなでくるような洗い方はだらしないとか汚いとか家人から散々と言われてきたものだった。

　それが今では身体はあまり擦らない方が健康には良いというではないか。あまり強く擦ると身体の油分が抜けて逆に健康を害するというから面白い。

　してみると私などは、家人に糾弾されながらも随分と長い事、身体に良いことをしてきた事になるのだ。

　世の中こうだと思われきた事が逆転することが多々あるのはわかるのだが、いろいろな通説が信用できなくなってしまった。

　将来、年金は無くならない。国は破産しない。国は亡びない。
どうだろうか人が居無くなれば、金はおろか国も失くなるかもしれない。

　石油などの世事を心配する前に、我が身の事を心配すべきであった。
あとの祭りである。いや、祭りのあとかな。