昭和四十年頃、子供心に佐藤まさあき先生とさいとうたかを先生は両雄あい並ばぬものが、あるのだなと感じていました。
片方はハードボイルドマガジン、もう一方はゴリラマガジン、薄暗い貸本屋の本棚で火花が散っていました。
当時の貸本には写真も掲載されていて、佐藤先生は大藪晴彦先生と親交があったのです。御二人共、実銃を所有されていて格好が良かったです。
以前に平田弘史先生の奥様とお話しをした時に佐藤まさあき先生には大変にお世話になりましたと、おしゃっていました。
「まあちゃんは、いい男でね女の人にもてたんですよ」とは奥様の弁。
佐藤先生のことをまあちゃんと呼ぶなんて、大層親しい間柄なんだなと思いました。
チャンバラもそうですが、ピストルも劇画の王道です。
佐藤まさあき先生の劇画が好きで、もう拳銃が排莢するシーンなどはリアルで、当時はしびれていました。
お陰様で僕はガンマニアになりました。
これがホントの陰男(かげおとこ)です。
引き出しを開けると、今でもモデルガンがあります。