机の上

我、机の上に散らかった日々雑多な趣味(イラスト・劇画・CG・模型・HP・生活)の更新記録です。

昨日も今日も

2009-09-29 21:32:00 | 楽描き
昨日もそして今日も家に着くのは十時を過ぎる。この頃は十時に寝る様にしているので明日の朝は勿論、仕事も辛い。
遅くに食事をとる事になるので胃の調子も悪い。
でも一番辛いのはペン入れをする時間が無いのが辛い。

今日ぐらいは命を縮めるか。

つたない作品だけれども待っていてくれる人がいるのだから。



マンガ五十年外伝

2009-09-27 16:04:00 | 楽描き
このまま時が止まればいいなぁと思った事が何度かあった。
子供達がまだ小さい頃、家族と公園でお弁当を広げた時なのがそうだ。

 今もそうだ息子娘子達は無事に今までに育ってくれた。
娘は今は家を出て一人で暮しているが彼氏がしっかりしているので心配はしていない。
娘が出たおかげで、せまい我が家にスペースが少しでき机の上が広くなった。
おかげで机の上をちらかせるので筆が進む。

 今朝は深呼吸をして枚数がすすむ様を見て、このまま時が止まればいいなぁと思った。
勿論、悩みがないわけじゃない。心配事は山ほどある。会社の事、人の生き死にの事、家族の病気の事、いろいろある。
でもそれは他の人もそれぞれ持っている事だし経験もしている事で自分一人だけにふりかかっている事柄ではない。
当然、深刻に考えなければならないのだが、世間によくある事とぞんざいに考えるのも悪くは無いと思う。

 むしろ悩みがあるからと仕事に精が出せないというのはむしろ逃避だと思う。
仕事は嘘をつかない。数字も嘘をつかない。
見栄があるのだと思う。仕事の失敗を隠しても数字に表れる、営業利益に低利益と表れる。
重複するが悩みは人それぞれにあると思う。それを盾に仕事の失跡を弁護しても他人はそれを認めないし、このままでは組織は崩壊する。

 653万部という発行部数を成し遂げた少年ジャンプには、ある一貫した編集方針がある。
それはたとえ安定していても古いものを脱皮させ常に新しい細胞の皮膚を身にまとうやり方である。
新人育成こそ少年ジャンプの命であり、この不景気でも上半期258万部という発行部数を示し他のマンガ雑誌が低迷する中、昨年より数字を伸ばしている。

 巨匠といわれる人のヒットの上でいつまでもあぐらをかいてはいられないという危機感が少年ジャンプには常にあった。
編集長が今続いている作品を1年かけて全部おろして新人登用に切り替えるのは勇気のいる事だ。
一時的に人気は落ちたが、結果この不景気に少年ジャンプは数多くある少年雑誌のトップの座にる。

 現実は残酷だ、おろされた作家の立場になればこんな悲劇はない。抜てきされた新人は嬉しいだろうが先行きどうなるかという不安はつきまとう。
それは編集者と作家、双方にある不安だ。

 編集者と作家は他の企業で言い換えれば営業部と制作部だ、この両輪がうまく噛み合えば作品もヒットする。
事実今日では編集者と作家とでお互いにアイディアを出し合ってひとつの作品を造っていくケース
が当たりまえになってきた。

 コミニュケーションが大事である、お互いの情報を出し合うというのが作品のヒットにつながる
というのであればおおいにディスカッションされなければならない。良い事も悪い事も。
時にこきおろす、叱責する、罵倒するなどという事も必要ではないのではなかろうか。
それはけっして陰などではなくちゃんとした円卓で行われるべきである。

 作家さんがおろされるというのは本人にしてみれば悲しい事だが会社がいつまでも人気のない作品を連載しておくわけにはいかない、会社が潰れるのだ。

 一般企業ではそう簡単に才能ある新人を発掘するなどという事は出来ない。

 今いる人材で皆が身も心も新人になるしかないのだ。