ひまわり博士のウンチク

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9.11から6年

2007年09月11日 | 本と雑誌
 早いもので、ニューヨーク同時多発テロから6年が経ちました。
 あの日の夜、ぼくは帰宅途中の車の中で、かみさんから電話を受けて知りました。
 「アメリカで大変なことが起きてる」
 かみさんの声はどんな大事件でもあんまり切羽詰まって聞こえないので、どうにも緊迫感がありません。せいぜいアメリカで観光バスが転落したのだろうくらいにしか想像していませんでした。

 家にかえってテレビを見ると、各局ともずっと同じ映像を流しています。飛行機がビルの中にまるで豆腐でも突き刺すようにズボーッと入っていく映像を。
 なんだなんだ、これは映画の特撮か、「ダイ・ハード」か「ターミネーター」か。しかし、ブルース・ウィリスもシュワちゃんもこの「特撮」には登場していませんでした。
 同じ映像を何度も何度も見せられているうちに、なんとなく妙な感じがして来ました。
 どうして、こんなハリウッド映画みたいな迫力ある映像を撮ることができたのだろうか、と。
 しかも、1方向からだけでなく、まるでベストショットが撮れる場所にあらかじめカメラを待機させていたかのように。偶然にしては出来過ぎている。

 事件以降のブッシュ大統領の対応は、ご存じのとおり、テロに対する報復を名目に、アフガニスタンやイラクを攻撃し始めました。それも、十分な証拠が揃っているわけではないのに。
 当初ぼくは、ブッシュが戦争をするための「正しい理由」をアルカイダが作ってしまったのだ、と思っていました。

 それから年を追うごとに、世界中で“疑惑”が囁かれ始めました。
 「9.11はアメリカの自作自演ではないのか」

911bunshun 事件の直後に発行された、『9.11』(文藝春秋)はベストセラーとなり、言語学者であるノーム・チョムスキーを、日本で評論家として一躍有名にした本ですが、この時点ではまだ、報復攻撃に対する強い反対の声はあっても、事件そのものを疑ってかかることはありませんでした。
 それから3年ほど経って、ぼくのもとにひとつの原稿が出版社を通じて届けられました。その内容は「旅客機はリモコンで誘導されていた」「飛行機がビルに衝突する前に、ビルの内部で爆発が起きている」などというものでした。
 とても興味深いものでしたが、しかしその原稿は、論拠に乏しく、証拠も不十分で出版するにはあまりにも内容が唐突過ぎました。ただ、さらに調査が進められ、もっと確実性の高い新しい証拠が現れそうな、そんな気配は秘めていました。

911godo その後、その同じ原稿を調査し直したものか別のルートからのものかわかりませんが、かなり真実性を高めて出版されたのが『911ボーイングを捜せ』(ハーモニクス出版発行 合同出版発売)です。
 この中でとくに注目すべきなのが、ペンタゴン(アメリカ国防総省)に激突した例です。
 建物の破損状態が、大型の旅客機が突っ込んだにしては、あまりにも小さすぎる、というものです。これは小型のジェット機程度でしかない。しかも、近くに散乱しているはずの、乗客の持ち物や死体、座席などがまったく落ちていません。乗客乗務員はどこに消えてしまったのでしょうか。
 これもまた、非常によい角度で撮影しているにもかかわらず、ペンタゴンに飛行機が激突した瞬間の映像が欠落している。
 ここまで見せられれば、これはもう、疑う余地はありません。
 
 9.11はアメリカ国内の大きな組織の力によってひき起こされた。

 しかし、これ以上は誰が何の目的で行ったことなのか、想像の域を脱することができません。世間一般に囁かれている、「ブッシュがイラクを攻める口実として行ったことだ」という噂は、限りなく真実に近いでしょう。ただ、それを証拠付けるものはありませんし、本当の実行犯も組織も、噂と想像の世界にしかいません。

 もしこれが真実ならば、極刑どころではない、世界に類を見ない大犯罪です。将来私たちは、この真相が明らかになりすべての真実を知ることができるのでしょうか。
 そうなったとき、もしかすると世界が変わるかも知れません。

911fuso 昨年の9月11日には『暴かれた9.11疑惑の真相』(扶桑社)という本が発売されました。帯に「新たな真相スクープを収録!」とありますが、『ボーイングを捜せ』から大きな進展は見られません。過去のさまざまなニュースや週刊誌ネタをまとめあげただけの、特にこれといった見るべき記事は存在しませんでした。
 ただ、メジャーな出版社の発行によるものなので、その分“疑惑の目”を増やす役割をしたことは間違いないでしょう。

 「9.11はアメリカの自作自演である」これは間違いのないことでしょう。しかし、真犯人が見つからない限り、この言葉は真実として認められないのです。

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◆あなたの原稿を本にします◆
詳しくはメールで galapyio@sepia.ocn.ne.jp まで




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3 コメント

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まあブッシュ政権がある程度アルカイダの動きをつ... (岡田阪神浴)
2007-09-11 23:43:03
まあブッシュ政権がある程度アルカイダの動きをつかんでいて、何かやらかすのを待っていたことは確かでしょうね。こういう駆け引きや相手をわざと泳がすことは国際政治では常識ですし。
といって一足飛びに陰謀論を確信するには至っておりません。
ブッシュ政権が「アルカイダのテロ」を演出しようとするのと同様、アルカイダも「ブッシュの自作自演」を演出しようとするのは当然ですので、やはり当たり前ですが、結論は確たる証拠が出て、立証されたときですね。
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岡田阪神浴さん、これは3、4年前の論理ですねえ。 (ひまわり博士)
2007-09-11 23:57:15
岡田阪神浴さん、これは3、4年前の論理ですねえ。
ぼくも以前はそう思っていました。
ぼくはもう、よほど新しい事実が出てこない限りこの件に関する新刊は読みませんが、アメリカ本国ではジャーナリズムがかなり動き始めています。
また、それを妨害するCIAの動きも活発になっているようです。
ちゃんと調べてみるとおもしろいですよ。
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すべては証明されて初めて事実。正確なソースが出... (岡田阪神浴)
2007-09-12 16:31:27
すべては証明されて初めて事実。正確なソースが出ればはっきりすることですね。
その意味でも博士が以前おっしゃっていた、多面的多角的な検証の積み重ねが大事ですね。
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