グラフィックディレクター 大里早苗 ブログ

東京港区のデザイン会社、グラフィックメイトの代表を務める大里早苗のブログです。

「小さな会社の物語」原稿チェック

2022-07-29 15:16:18 | 記念誌・年史のあれこれ
東京港区の編集もできるデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
「小さな会社の物語」始動!』としてご紹介した農業法人の社長さんに、お仕事の合間を縫ってインタビュー原稿をご確認いただいています。

「インタビュー原稿」というのは、お話しくださった内容をただ文字にしただけではありません。
・固有名詞や年号・年代などを確認し正しくする。
・時系列、プロジェクトなどの構成を考える。
・業界の現状や動向、社会的な背景や課題などを調べる。
・関係する法律や発表されている研究なども確認する。
そういったことを踏まえて文章にしていきます。


▲青々とした稲(7月下旬)


▲蓮根栽培もされています(7月下旬)

初見の感想としては「これを誰に読んでもらいたいか」ということを改めて考えられたそうです。
当初は「将来の後継者たちに伝えたい」という思いでお話しくださったのですが、文章になったものを改めて読んでみると「やはりもう少し広く関係者の方々にも読んでもらいたい」思われたようです。こちらとしても追加取材させていただきたいと思っているので、改めてお話しを伺いたいと思っています。

文章になったものを客観的に読んでみることで伝えたい相手、伝えたいことの輪郭がはっきりしてくることがあります。深掘りしたいところ、ここは不要と思うところも出てきます。図や写真を使って伝えたほうが良いところも出てきます。
今回の原稿を基に、より伝わる内容へと進化させていきます。
乞うご期待!

♢ー♢ー♢ー♢ー♢ー♢ー♢ー♢ー♢ー♢ー♢

グラフィックメイトでは社史・年史・記念誌制作についてのご相談を受け付けています。
オンライン相談は初回無料(30分程度)/メール相談無料。
まずはお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

●こんなこともご相談にのります。
 社史年史ってそもそもどうやって進めれば良いかわからない
 ○周年までに制作したいけれど、間に合う?
 社員みんなで作る方法はある?
 社員はあまり関われないけどどこまでやってもらえる?
 社史年史の有効な使い方は?
 他社さんの見積額や進行について適切か知りたい
 
最後までお読みいただきありがとうございました。

【関連記事】
グラフィックメイトブログの中の 年史制作 に関する記事一覧
グラフィックメイトブログの中の 記念誌 に関する記事一覧




good life ☆ good design ☆ graphicmate
https://www.gmate.jp/ Tel 03-3401-7310

「障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法」成立

2022-05-26 13:10:02 | ユニバーサルデザイン
東京都港区六本木の【「見えにくい」を解決するデザイン会社】グラフィックメイトの大里早苗です。
グラフィックメイトでは、印刷物やWebサイトなどのメディアをユニバーサルデザインでご提案しています。メディアのユニバーサルデザインとは、さまざまな情報が誰にでも見やすく伝わりやすくするための配慮方法です。

去る5月19日、衆議院本会議において「障害者による情報の取得及び利用並びに意思疎通に係る施策の推進に関する法律(障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法)」が可決、成立しました。
概要には以下のように紹介されています。

目的(1条)
全ての障害者が、あらゆる分野の活動に参加するためには、情報の十分な取得利用・円滑な意思疎通が極めて重要

障害者による情報の取得利用・意思疎通に係る施策を総合的に推進し、共生社会の実現に資する

基本理念(3条)
障害者による情報の取得利用・意思疎通に係る施策の推進に当たり旨とすべき事項
①障害の種類・程度に応じ た手段を 選択できるようにする
②日常生活・社会生活を営んでいる地域にかかわらず等しく情報取得等ができるようにする
③障害者でない者と同一内容の情報を同一時点において取得できるようにする
④高度情報通信ネットワークの利用・情報通信技術の活用を通じて行う(デジタル社会)
障害者による情報の取得及び利用並びに意思疎通に係る施策の推進に関する法律案(障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法案)概要より

また条文には
「事業者は、その事業活動を行うに当たっては、障害者がその必要とする情報を十分に取得し及び利用し並びに円滑に意思疎通を図ることができるように努める…」
といった「事業者の責務」も明記されています。

デザイン会社である当社が取り組んでいる「メディア・ユニバーサルデザイン」は、色覚障がいの方や高齢で見辛くなった方だけでなく、できるだけ多くの方に見やすく伝わりやすいデザインで情報をお届けするものです。メディア制作に関わる事業者として、今後はより一層、アクセシビリティに配慮した制作に努めたいと思います。

♢ー♢ー♢ー♢ー♢ー♢ー♢ー♢ー♢ー♢ー♢

ユニバーサルデザインの視点から「見え方シミュレーション」をいたします。当社グラフィックメイトのwebサイト「お問い合わせ」から「色覚多様性・高齢者の見え方シミュレーション、ご相談」にチェックを入れてお申し込みください。A4サイズ4ページ分まで無料です。
またオンライン相談、メール相談も受け付けています(1案件無料)。
お気軽にどうぞ!

【関連記事】
グラフィックメイトブログの中の ユニバーサルデザイン に関する記事一覧




good life ☆ good design ☆ graphicmate
https://www.gmate.jp/ Tel 03-3401-7310

2022年もよろしくお願い申し上げます

2022-01-04 16:16:25 | 小さな会社のひとりごと
新年おめでとうございます。
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。本年もよろしくお願い申し上げます。


▲グラフィックメイト の社窓から見る新春の国立新美術館

2020年にメディア・ユニバーサルデザイン(MUD)アドバイザーの認定を受けたのを皮切りに、2021年9月にユニヴァーサルデザイン(UD)検定 初級、同年11月に色彩検定 UCアドバイザー資格を取得しました。
視覚や色覚にハンディキャップのある方にも見やすいデザインのあり方や、聴覚にハンディのある方にとっての視覚情報の重要性などを学びました。
この学びを生かして「見やすく読みやすい」印刷物やWebサイトをご提案してまいります。

メディアのユニバーサルデザイン
視覚情報を、誰にでもわかりやすく伝わりやすく配慮したデザインのこと。
人は情報の8割以上を視覚から得ています。テレビや新聞、書籍、インターネットなど「目で見る」メディアがあふれていますが、「何が書かれているかわからない」「何が大事なのか一目ではわかりにくい」という場合も少なくありません。
障害の有無にかかわらず、重要な情報を誰もが適切に受け取れるよう、視覚メディアにもユニバーサルデザインが必要です。

超高齢社会のいま、誰にとっても必要な配慮となるユニバーサルデザイン。
デザインに携わる会社としてこれからも知識を深め、提案・普及に努めていきたいと思っています。
2022年も何とぞよろしくお願い申し上げます。

【関連記事】
グラフィックメイトブログの中の ユニバーサルデザイン に関する記事一覧




good life ☆ good design ☆ graphicmate
https://www.gmate.jp/ Tel 03-3401-7310

年史・社史の刊行意義とは?

2021-11-22 10:52:28 | 記念誌・年史のあれこれ

東京港区の編集もできるデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
グラフィックメイトは年史・社史、記念誌制作を手がけて54年。この間、人々の生活様式はどんどん変化してきました。コロナ禍においては生活だけでなく働き方も大きく変化しました。いま、あらためて年史・社史の刊行意義を定義しましょう。

年史制作によって明らかになるのは、皆さんの会社や団体のエッセンシャルな部分です。
「企業文化を継承する」「これまでの履歴(資料)をまとめ次代に伝える」「社会における企業の存在意義を明確にする」など、年史制作の『意義』を語る言葉は色々ありますが、社会を支える組織の本質の確認・明確化と、それをあらためて『ことば』にすることが、最大・最良の『意義』です。
生活の仕方、働き方のスタイルが大きく変わった今、本質をいかに共有するかがこれからの企業・団体に求められているようです。これは決して大企業だけのことではありません。学校、行政、協会などの組織、小さくても地域に根付いた企業などにも求められることでしょう。
年史制作を通して社会と会社と社員のつながりを見直してみませんか。

♢ー♢ー♢ー♢ー♢ー♢ー♢ー♢ー♢ー♢ー♢

グラフィックメイトでは社史・年史・記念誌制作についてのご相談を受け付けています。
オンライン相談は初回無料(1時間程度)/メール相談無料。
まずはお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

●こんなこともご相談にのります。
 社史年史ってそもそもどうやって進めれば良いかわからない
 ○周年までに制作したいけれど、間に合う?
 社員みんなで作る方法はある?
 社員はあまり関われないけどどこまでやってもらえる?
 社史年史の有効な使い方は?
 他社さんの見積額や進行について適切か知りたい
 
最後までお読みいただきありがとうございました。いいねやフォローをしていただけると嬉しいです。

【関連記事】
グラフィックメイトブログの中の 年史制作 に関する記事一覧
グラフィックメイトブログの中の 記念誌 に関する記事一覧




good life ☆ good design ☆ graphicmate
https://www.gmate.jp/ Tel 03-3401-7310

そのチラシ、高齢者に見やすいですか?

2021-10-12 12:16:23 | ユニバーサルデザイン
東京都港区六本木の【「見えにくい」を解決するデザイン会社】グラフィックメイトの大里早苗です。
グラフィックメイトでは、印刷物やWebサイトなどのメディアをユニバーサルデザインでご提案しています。メディアのユニバーサルデザインとは、さまざまな情報が誰にでも見やすく伝わりやすくするための配慮方法です。

メディアのユニバーサルデザインというと「色覚多様性の方に対する色の配慮」であるだけでなく、高齢者や小さな子ども、外国人などにも、見やすく、伝わりやすくするための配慮手法です。中でも少子高齢化の日本においては高齢者への配慮は特に必要になってきます。
人間は加齢によってモノが黄色く見える「黄変」がおこり、60歳代で60〜70%、70歳代で90%が白内障を発症します。2020年時点で日本の人口の約3割が65歳以上、老眼が始まるアラフィフ世代を含めたら、見えにくい人はどれほどいることか!



2025年には「団塊の世代」といわれる800万人が75歳以上になります。国民の3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上という「超高齢社会」がやってきます。高齢者向けの入居施設・介護施設、スポーツクラブやヨガ教室、宅配の食事や買い物サービスなどなど100兆円の高齢者市場が生まれる可能性も示唆されています。高齢者市場ではチラシやパンフレットなどを高齢者が見やすいように配慮することは不可欠と言えるでしょう。

高齢者向けのメディアでは、配慮するのは配色だけではありません。書体、文字の大きさ、行間や文字間などに配慮することで、より見やすいものにすることができます。
「うちのパンフレットは大丈夫かな?」と思われる方、「見え方シミュレーション」をいたします。当社グラフィックメイトのwebサイト「お問い合わせ」から「色覚多様性・高齢者の見え方シミュレーション、ご相談」にチェックを入れてお申し込みください。A4サイズ4ページ分まで無料です。
またオンライン相談、メール相談も受け付けています(1案件無料)。
お気軽にどうぞ!


【関連記事】
グラフィックメイトブログの中の ユニバーサルデザイン に関する記事一覧




good life ☆ good design ☆ graphicmate
https://www.gmate.jp/ Tel 03-3401-7310

デザインにできること

2021-09-06 11:39:08 | ユニバーサルデザイン
東京都港区六本木の【「見えにくい」を解決するデザイン会社】グラフィックメイトの大里早苗です。
パラリンピックが終わりました。開催にはさまざまな意見がありましたが、アスリートの皆さんには心からの賞賛を送りたいと思います。
今回のパラリンピックでは新種目の「ユニバーサルリレー」に大変興味を惹かれました。性別も障がいの種類もさまざまな4人の選手が走るというこの競技を初めて知りました。バトンを使わず体に触れる「タッチ」でリレーをつないでいくというのも特徴のひとつだと思います。

これまでは印刷物やWebサイトといったメディアのユニバーサルデザインについて学んできました。最近はもう少し範囲をひろげ、ユニバーサルデザインそのものについての講座を受けたりしています。
そのタイミングでのパラリンピック、そしてユニバーサルリレー。ひと口に「障がい」といってもいろいろなタイプがあること、それによって見やすさ、使いやすさが全く異なること、などについて多少なりと理解が深まったように思います。
そんな中で自分にできることは何か。デザインの仕事を通してできることは自分が制作・提案するものにユニバーサルデザインの意識を持つこと。そう思いました。

「でもユニバーサルデザインって大企業のやることでしょ?」と言われることがあります。チラシやパンフレットを作るとき、文字のサイズや配色にちょっと注意を払うことは小さな会社でもできますよ。
「自分のお客さんに障がいのある人はいないよ」と思う方もいるでしょう。でも加齢によって見えにくくなっている方はいませんか?
日本は2020年時点で65歳以上が28.9%にものぼる「超高齢化社会」。老眼などで「見えにくさ」を感じる50歳台以上を含めるともはや「見えにくさ」への配慮は不可欠です。

グラフィックメイトではメディアのユニバーサルデザインについてのオンライン相談、メール相談を受け付けています(1案件無料)。
まずはお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

メディアのデザインにできることは大きなことではないかもしれません。でも「見えにくい」と思う方を減らすことはできるはず。ちょっと意識してみませんか。

【関連記事】
グラフィックメイトブログの中の ユニバーサルデザイン に関する記事一覧




good life ☆ good design ☆ graphicmate
https://www.gmate.jp/ Tel 03-3401-7310

MUD教育検定:試験

2020-12-07 11:41:55 | ユニバーサルデザイン
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
メディア・ユニバーサルデザイン教育検定を受験しMUDアドバイザーの認定を受けました。これから受験する方のために、また少しでも多くの方にメディアのユニバーサルデザインについて知っていただくために、検定の様子を少しずつまとめていきます。今回は試験の様子です。

*「会場の様子」はこちら、「色覚編」の講義の様子はこちら、「文字組版編」の講義の様子はこちらです。



試験
メディア・ユニバーサルデザイン3級は10時~15時50分まで講義、16時から約1時間の試験があります。
テキストを見ながら受験できますが、問題数がかなりあるので「終わらなかった~」とならないようにしましょう。
講師の方がおっしゃっていましたが、たまに途中ページの解答が無い方がいるそうです。最後に全ページ解答しているか確認した方が良いですね。

試験問題は色覚編と文字組版編に分かれていてそれぞれ100点満点。どちらも80点以上で合格、片方だけではダメなんですね。
問題は1冊になっていてそれを1時間で解答しますから、時間配分は各人の裁量に任されます。
基本的には選択問題ですが色覚編の一部に筆記問題があります。ここは減点方式ではなく加点方式なので、とにかく思いつくことをいくつでも書いておきましょう。点数配分もそれなりにあるので(確か20点分)ここをすっかり飛ばすと選択問題で1点も失点できないことになるので要注意です。
文字組版編はほとんど教科書に書かれていたことでした。

試験問題の冊子に直接解答を記入しそのまま提出します。問題の持ち帰りができればあとから自己採点ができるのですが…。試験問題が流出・拡散するのを防ぐためでしょうか。
試験後「だいたいできたな」と思いつつも確信が持てず、不安な1ヶ月を過ごしました。


試験勉強
講義のあとすぐに試験なので特に試験勉強は要らないかもしれません。ただ問題が多いので、ある程度頭に入っていたほうがスムーズに解答できるように思います。
私はもともと色彩検定UC級を受験しようと思って「色彩検定UC級」の公式テキストを購入していたので、これを勉強しておきました。こういったもので少し予習しておくと講義の内容も頭に入りやすいと思います。
文字組版編は何もしていきませんでしたが、日頃の仕事で文字組版をやっているので講義もよくわかりました。


日本はすでに65歳以上の人口が全人口に対して21%を超える「超高齢社会」に突入しています。高齢化の進行により、緑内障や糖尿病網膜症など中高年で発症する中途視覚障害が増えることも予測されています。
メディア・ユニバーサルデザインは今後ますます必要性が高まると思います。デザイナーだけでなく発注者側の方にもぜひ「メディア・ユニバーサルデザイン」について興味関心をもっていただきたいと思います。

グラフィックメイトでは、若い方も高齢者も色覚障がいのある方も、誰でも同じものを見て伝わるデザインをご提案していきます。

【関連記事】
グラフィックメイトブログの中の ユニバーサルデザイン に関する記事一覧
グラフィックメイトブログの中の 読みやすい に関する記事一覧





good life ☆ good design ☆ graphicmate
https://www.gmate.jp/ Tel 03-3401-7310

小学生向け教材

2020-11-27 11:40:52 | 小さな会社のひとりごと
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
SDGsのための小学生向け教材制作のご依頼をいただきました。以前制作させていただいた環境に関する副読本のリニューアル版です。
この教材を制作したことでSDGsや環境問題について、より考えるようになりました。


▲SDGsのロゴ。2019年8月付で、ポスター・ロゴ・アイコンおよびガイドラインが改定されています。


文部科学省のサイトには「SDGs達成の担い手育成(ESD)推進事業」ページがあり、以下のように記されています。

■以下引用=======
文部科学省では、持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けた取組が広く普及したこと、令和2(2020)年度から本格実施を迎える新学習指導要領において「持続可能な社会の創り手の育成」が明記されたこと等を背景にSDGs達成のための教育(ESD)の推進に向けた内外のニーズが一層高まっていることを踏まえ、SDGs達成の担い手に必要な資質・能力の向上を図る優れた取組に対する戦略的な支援を実施しています。
=======引用ここまで

小学生、中学生のような若い方々にSDGsの取り組みについてわかりやすく伝える。
デザインを通してしっかりお手伝いいたします!

【関連記事】
グラフィックメイトブログの中の SDGs に関する記事一覧
グラフィックメイトブログの中の 読みやすい に関する記事一覧





good life ☆ good design ☆ graphicmate
https://www.gmate.jp/ Tel 03-3401-7310

MUD教育検定:「色覚編」講義の様子

2020-11-17 12:41:29 | ユニバーサルデザイン
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
メディア・ユニバーサルデザイン教育検定を受験しMUDアドバイザーの認定を受けました。これから受験する方のために、また少しでも多くの方にメディアのユニバーサルデザインについて知っていただくために、検定の様子を少しずつまとめていきます。
今回は「色覚編」の講義の様子についてです。「会場の様子」はこちらをどうぞ。


▲メディア・ユニバーサルデザインのテキスト「色覚編」と「文字組版編」


試験対策に「付箋」
メディア・ユニバーサルデザイン3級は10時〜15時50分まで講義、16時から約1時間の試験があります(途中に休憩はあります)。
講義に続いての試験でテキストの閲覧も可能ですから、きちんと講義を聞いて講師の方が「ここ重要!」と言ったところを押さえておけば、試験はそれほど難しいものではありません。
でも筆記問題に時間を取られるうえ、そもそも問題数が多いので「ここ重要!」がテキストのどこに書いてあったかをわかるようにしておくのがオススメです。
「当日持参するもの」として筆記具などのほか「付箋」とも書いてあるので、付箋はぜひ持っていきましょう。


▲付箋を貼って隅にポイントをメモ


「色覚編」の講義
「色覚編」では次のようなことを学びます。
●ユニバーサルデザインとは何か
●メディア・ユニバーサルデザインの対象(者)
●バリアフリーとユニバーサルデザイン違い
●色の見え方
●MUDに配慮した製品の作り方

東京メトロの路線図をユニバーサルデザインに配慮したものに改定した伊藤先生の講義は、デザインに関わる者はみんな知っておくべき!ということが凝縮されていてとても勉強になりました。
特に「色の見え方」や「MUDに配慮した製品の作り方」は自分がほとんど認識していなかったことでしたが、これからの高齢化社会においては知っておかなければならないことだと痛感しました。行政の印刷物などに見かける「デザイン的にいまいち」なグラフが、実はユニバーサルデザインの原則にそってデザインされていたと知り自分の無知を恥じました。


「文字組版編」の講義
「文字組版編」については追ってご報告します!

グラフィックメイトでは、若い方も高齢者も色覚障がいのある方も、誰でも同じものを見て伝わるデザインをご提案していきます。

【関連記事】
グラフィックメイトブログの中の ユニバーサルデザイン に関する記事一覧
グラフィックメイトブログの中の 読みやすい に関する記事一覧





good life ☆ good design ☆ graphicmate
https://www.gmate.jp/ Tel 03-3401-7310

MUDアドバイザー認定!

2020-10-28 12:39:18 | ユニバーサルデザイン
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
先日MUD教育検定を受験し、2020年10月26日付で「MUDアドバイザー」の認定を受けました!


「ユニバーサルデザイン(UD)」は聞いたことがあるけど、「メディア・ユニバーサルデザイン(MUD)」って??という方が多いかもしれません。
MUD(メディア・ユニバーサルデザイン)とは、メディアにおける以下のような手法です。

MUD協会Webサイトより
MUD(Media Universal Design)とは、さまざまな情報が高齢者・障がい者・色覚障がい者、外国人などにも、見やすく、伝わりやすくするための配慮手法です。

社会にはテレビや新聞・雑誌・書籍、WebサイトやSNSなどの視覚メディアがあふれていて、我々は情報の87%を視覚メディアから得ていると言われています。しかし視覚からの情報受信にハンディキャップのある方が、実はかなりいらっしゃるのです。

ロービジョンの方、色覚障がいのある方、そしてこれからますます増える高齢者。
難しい漢字表現では理解しにくい小さな子どもや外国の方。
そういった方たちも含めてより多くの方に、必要な情報を正確に伝えることがとても重要になっています。

デザインの仕事に携わるものとして、これらの方々にもきちんと情報を伝えたい。そのためにはどういうことに配慮したら良いの? ユニバーサルフォントを使えばそれでいいの? 色は? 文字のサイズは?
具体的な手法を模索する中、本検定を受けたことは大変勉強になりました。

今回アドバイザーに認定されたことを機に、健常者にもハンディキャップのある方にも公平に情報をお届けできるような、ユニバーサルなメディアデザインをご提案していきたいと思います。

【関連記事】
グラフィックメイトブログの中の ユニバーサルデザイン に関する記事一覧
グラフィックメイトブログの中の 読みやすい に関する記事一覧





good life ☆ good design ☆ graphicmate
https://www.gmate.jp/ Tel 03-3401-7310

「,」(コンマ)と「、」(テン)

2020-06-22 11:32:47 | 記念誌・年史のあれこれ
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。当社ではデザインだけでなく冊子や書籍の編集もお手伝いすることが多々あります。
記念誌や年史、ときには広報誌でも、外部の方に寄稿をお願いすることがあります。寄稿いただいた文章は、基本的には執筆された方に文責がありますが、誤字脱字など修正させていただいたほうが良い場合もあります。しかし「あきらかな間違い」であればともかく、「何らかの意図があるかもしれない」という場合もあるので注意が必要です。

以前、ある団体さんの年史に寄稿いただいた文章で、読点に「,」(コンマ)を使われている方がいました。全体の統一を図りたいということで編集部の方が「、」(テン)にしたところ、【公文書表記の仕方に横書きは、「,」と「。」とするとなっている。】ということで「,」を使用すべしとお返事があったそうです。
最近、同じような寄稿文があったので、あらためて公文書表記の仕方について調べてみました。


▲コンマとテン。どちらを使いますか


「公用文作成の要領」は、昭和 27 年 に当時の内閣官房長官が通知したものだそうで、文化審議会国語分科会が見直しについて検討を行ってきたそうです。「今後、具体的な検討が必要と考えられる課題の一つとして挙げていたもの」とのことで、現時点では令和1年11月8日付けの【「公用文作成の要領」の見直しに関する国語課題小委員会の検討状況(案)】というのが最新のようです。(より新しい情報があれば教えてください!)
これはまだ「案」であり確定したものではないのでしょうが、これからの文章作成の参考になると思います。
この案では以下のような記載がありました。

ーー以下引用(p2 表記の実態を踏まえた対応)ーーーーー
現在行われている日本語表記の実態を踏まえた対応が必要である。 例えば、左横書きの公用文における読点には、「,」(コンマ)を用いることとされ てきたが、実際の社会生活においては、「、」(テン)が用いられることが多い。各府 省庁においても、一部を除いて「、」が用いられているという実態がある。国語分科 会は、今後、公用文での横書きの読点においても、原則としては「、」を用いること としてはどうかと考える。(ただし、これまでの経緯を踏まえ、必要に応じて「,」を 用いることもできるようにし、欧文等を含む場合を除き、一つの文書の中で、「、」と 「,」が混在しないよう留意する。)
ーー引用ここまでーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーー以下引用(p21 Ⅱ-5 符号の使い方 (1)句読点や括弧の使い方)ーーーーー
句点には「。」読点には「、」を用いる。横書きでは、読点に「,」を用いてもよい
横書きの読点においては「、」と「,」とが混在しないように留意する。また、学術的・専門的に必 要な場合等を除いて、句点に「.」(ピリオド)は用いない。欧文では「,」と「.」を用いる。

ーー引用ここまでーーーーーーーーーーーーーーーーーー

これを見る限り、最近では公文書においても「、」のほうが主流となりつつあるようです。
今回の寄稿文でも「,」を他の寄稿者とそろえて「、」にさせていただきたいとお願いすることになりましたが、さてお返事はいかに?

文章の書き方ひとつでも時代によって変わってくるんですね。
当社も過去の経験だけにとらわれず、世の中の変化にもアンテナをはって、アドバイスをしていきたいと思います。

【関連記事】
グラフィックメイトブログの中の 原稿 に関する記事一覧
グラフィックメイトブログの中の 広報誌 に関する記事一覧
グラフィックメイトブログの中の 年史 に関する記事一覧



good life ☆ good design ☆ graphicmate
https://www.gmate.jp/ Tel 03-3401-7310

国立新美術館 開門!

2020-06-11 13:49:01 | 六本木探訪
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
国立新美術館がWebサイトで予告されていた通り、本日6月11日より再開しました。3ヶ月以上も閉ざされていた門が開いている様子には感慨深いものがあります。

東京ではアラート解除という話も出ています。営業制限も緩和されるのかもしれません。それでも当面は不安を抱えながらの生活が続いていくのでしょう。
コロナウイルスの影響で、私たちの暮らしている社会が持つ弱点があらわになった点も少なくありません。それを補強すること、間違っていたことを正すことは必要だと思います。

でも、それでも! 人の暮らしは一気には変わらないと思います。身を慎む方向ばかりではない、在り方があるように思います。社会、生活、暮らしのリ・デザインは緩やかに進めていければいいでしょう。アートには時代に先駆け、そのための手がかりやアイデアが潜んでいることがあります。

外出を避けている方も少なくないかもしれませんが、ぜひ六本木でアート体験をされませんか。そのための門は再び開かれましたよ。


門が開かれた国立新美術館


【関連記事】
グラフィックメイトブログの中の 国立新美術館 に関する記事一覧
グラフィックメイトブログの中の アート に関する記事一覧



good life ☆ good design ☆ graphicmate
https://www.gmate.jp/ Tel 03-3401-7310

リモートミーティング

2020-05-18 11:41:37 | 小さな会社のひとりごと
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
リモートミーティングの機会が一気に増えたこの頃ですが、当社でもお客様とのリモートミーティングを行なっています。
現在のところ ZoomとMicrosoft Teams、Google Meetに対応しています。Zoomはセキュリティに関する問題が指摘されていましたが、リモートミーティングが初めての方に導入を促すにはハードルが低いこともあって好まれているようですね。
Google Meetはつい先日…5月に入ってから無料の Google アカウントでも利用できるようになりました。「Google のインフラ上でサービスが構築されているため高セキュリティ」という評判です。利用者の多いGmailから利用できることもあって、Zoomよりさらにハードルが低いかもしれません。会議の主催者はGmailアドレスが必要ですが、参加者にいたってはGmailアドレスがなくてもOKというのも使いやすいです。
もうひとつのTeamsは今のところ使用機会がありません。名前の通りそもそもTeamで使用することが多いと聞きました。

当社ではPCの内蔵マイク以外に外付けのマイクも用意しているのですが、ミーティングの相手によってノイズの入り方が一定せず、状況を確かめながら使用しています。マイクテストをしても、先方様の聞こえ方まではわからないので難しいところですね。



緊急事態宣言の解除がされた地域も増えていますが、テレワークをはじめとした仕事を取り巻く環境、社会のグランドデザインの更新がなされていくのかもしれません。今後もリモートミーティングが増えることと思います。

しかし「デザイン」という仕事においては、色やサイズ、場合によっては質感など、見て触れて感じていただきたい部分もあります。リモートミーティングの有用性は感じつつも、安心して直接ミーティングができる日が早く来てくれることを願ってやみません。




good life ☆ good design ☆ graphicmate
https://www.gmate.jp/ Tel 03-3401-7310

「新型コロナウイルス感染症への特別対応」継続します

2020-05-04 13:28:07 | 小さな会社のひとりごと
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
緊急事態宣言が延長方針となりました。「5月7日からかつての日常に戻ることは困難と考える」とのことですが、今月末まで延長したところで6月から「かつての日常」に戻ることは困難と考えるのは私だけではないでしょう。
子どもたちはこれまでのように、なんの憂いもなく教室に集まって勉強できるようになるでしょうか?劇場やスタジアムに集まって、映画を楽しんだり選手やアーティストに声援を送ることも難しいでしょう。でも文化や芸術を失くしてはいけないのです。

先日、劇作家の平田オリザさんがテレビでおっしゃっていたことが心に残りました。
「清潔な社会に戻りました。でも映画もない、演劇もない、歌も聞こえてこない、絵画も生まれてこない。そういう社会でいいんですかっていうことです。」

いきなり来月から大きな会場に大勢が集まることはできないでしょうが、時期を見て、小劇場で、少人数で、表現したい、表現していこう、と準備されている方がいるはずです。
中止や延期になったあんなイベント、こんなイベントを、改めて開催したいということもあるでしょう。

当社では「新型コロナウイルス感染症への特別対応」を実施しています。4月末までと期限を切っていましたが、当面の間、継続することにしました。
新型コロナウイルス感染症対策の影響で、予定していたイベントや式典などが中止になった場合、制作費を進行状況に応じてお値引きいたします。
ポスターやチラシはもちろんですが、パンフレットやプログラムなど「制作に時間がかかるから準備しておきたい。でもイベントが開催できるか心配」という場合など、ぜひご活用ください。

詳細は当社Webサイトをご覧ください。お問い合わせ・ご相談もお気軽にどうぞ!
オンラインでのお打ち合わせも可能です。






good life ☆ good design ☆ graphicmate
https://www.gmate.jp/ Tel 03-3401-7310

社会のデザインは変わりますか?

2020-03-16 14:16:04 | ワークライフバランス実践ヒント集
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
高校生の娘が久しぶりに学校に行きました。と言っても学校が再開されたわけではありません。来年度の教科書購入のためです。
一斉登校は感染症拡大の懸念があるためか、学年8クラスを4クラスずつに分け、時間をずらしての登校となっていました。それでも久々の登校は少し楽しそうに見えました。
休校中はwebで一部の学年末考査や、課題の提出がされていました。テストではそれぞれがどんなデバイスを使用しているかによって、取り組み易さに違いが出てしまうのではないかと少し気にはなりましたが、割と簡単に遠隔での学校活動(ほんの一部ですが)が再現されたことに、社会のシステムの変化を感じました。

一方、私の通勤時間の電車には目立った変化が感じられません。もともと10時始業で通勤時間帯としては少し遅めなせいでしょうか。8時半とか9時に始業だった方々が少し遅く通勤するようになったようで、思いのほか空いている感じがありません。リモートワーク、テレワークの方も増えているはずですがどうなっているのでしょう?
そういう私も毎日オフィスまで電車通勤をしているわけですが、もしもの場合は、自宅でも十分な仕事ができるように準備を進めなければと考えています。このところテレワークに関する公的補助金の公募が出てきていますが、なかなか条件に合わず、是非さらなる条件緩和をお願いしたいところです。

リモートワーク、テレワークの拡充は、これ以後の就業形態を部分的に変えていくインパクトがあると思います。業態によっては、育児休暇から在宅での育児期間業務形態へとシフトしていくのかもしれません。完全なシステムというものは望むべくもないと思いますが、「やってみたらできちゃった」ということが、少しずつでも社会の常識、デザインを変えていく実績になっていってくれたら…と思う朝でした。





good life ☆ good design ☆ graphicmate
https://www.gmate.jp/ Tel 03-3401-7310

「見えにくい」をなくしたいグラフィックメイト


ニュースレター、広報誌の制作ならグラフィックメイトへ https://www.gmate.jp/ Tel 03-3401-7310