グラフィックディレクター 大里早苗 ブログ

東京港区のデザイン会社、グラフィックメイトの代表を務める大里早苗のブログです。

「点字にふれる」展 点字と音声コードについて考える

2024-09-09 18:06:55 | ユニバーサルデザイン
東京都港区六本木の【「見えにくい」をなくしたいデザイン会社】グラフィックメイトの大里早苗です。グラフィックメイトでは、印刷物などのメディアをユニバーサルデザインでご提案しています。音声コード Uni-Voice(ユニボイス)への対応もしています。

ギャラリー エー クワッドで開催されている「点字にふれる」という展示会に行って来ました。


▲「点字にふれる」展の入口


さまざまな展示の中で、「これは点字でなきゃ!」と思ったのは「てんじつきさわるえほん」。
子どもに「絵本読んで」と言われた視覚障がいのあるお母さんが、見えなくても子どもと一緒に楽しめるように、と制作された絵本です。

この絵本はボランティアの方によって点訳されるそうですが、印刷方法や製本方法、さらには配送にも工夫が凝らされていて、一般書籍の制作をする身としてはその工程や手間が具体的に想像されました。
その結果出来上がった絵本は、見えないお父さん・お母さんがお子さんに読み聞かせができる、子どもは親と一緒に一つの絵本を楽しめる、という大きな喜びに繋がっていくのでしょう。
これは音声コードではできないこと。絵本自体はデバイスの音声で読み上げることができますが、お父さん・お母さんの肉声で読んでもらうのとはまったく違います。

身近なものについている点字が紹介されているコーナーもありました。缶ビールやふりかけ、ジャムなど、気づいていないだけで意外と身近に点字付きの製品があるんですね。
来場者はさほど多くありませんでしたが、かなり分厚いレンズの眼鏡をかけたお子さんと親御さんもいらしていて、お子さんは点字を読んでいました。


▲身近にある点字付きの製品


帰りがけには受付で販売していたパンフレットを購入。実際の点字で書かれているわけではなく普通の印刷でした。
これには音声コードがついていたらいいんじゃないかなぁ、と思いました。だって、先ほどのお子さんのように見えにくい方が手に取るかもしれないじゃないですか。
展示会の内容からすれば点字がいいのでしょうけれど、点字の識字率は高くないことを考えれば、音声コードが現実的だと思います。


▲本展示会のパンフレット。点字も音声コードもついていない


点字に触れてみて、点字は点字として必要なシーンがあることがわかりました。点字絵本は「読み聞かせ」ができて、お子さんとのコミュニケーションとしても大切なものだと実感しました。
一方で、やはり音声コードが有効なシーンもあると思いました。デバイスの音声ではありますが、コストを抑えつつ情報を伝えることができます。
いろいろなツールの良さや得意なことを知り、当社の提供するユニバーサルデザインの質を高めていきたいと思います。

社会のダイバーシティを考える 6つの点から広がる世界 点字にふれる
会期:2024.7.26㊎〜2024.10.24㊍
場所:ギャラリーエークワッド(東京都江東区新砂1-1-1 竹中工務店東京本店1F)

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グラフィックメイトでは、音声コード ユニボイス(Uni-Voice)を掲載した名刺、パンフレット、DMなどの制作に対応しています。
協力会社との連携で切り欠き加工付きの印刷までサポート!
印刷物のユニバーサルデザインに関するアドバイスやコンサルティングも行なっています。
お気軽にお問い合わせください。

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選挙管理委員会に伺いました

2024-09-06 18:18:46 | ユニバーサルデザイン
東京都港区六本木の【「見えにくい」をなくしたいデザイン会社】グラフィックメイトの大里早苗です。グラフィックメイトでは、印刷物などのメディアをユニバーサルデザインでご提案しています。音声コード Uni-Voice(ユニボイス)への対応もしています。

都内のある自治体関係の方が、音声コードに大変興味を持ってくださいました。
「うちの自治体でもすぐに取り入れるべき。選挙管理委員会に説明してほしい」

ということで行って参りました!
音声コードの使い方や機能、作成方法、切り欠きのことなどをご紹介・ご説明しました。とても真剣に聞いてくださったのですが、やはり実際に取り入れるとなるといくつかの課題があるとおっしゃいます。


▲選挙入場券の裏面。左下に音声コードと切り欠きがついています


まずは時間の問題。
任期満了に伴う選挙の場合は予定が立てられるが、解散総選挙の場合は急で、準備の時間が極めて短い。期日前投票の人もいるから早めに住民の手元に届けないといけないが、現在の「選挙のお知らせ」の準備もギリギリとのこと。

そして印刷会社の対応。
いま発注している業者が切り欠き対応できなかったら、新たに入札等の手続きをとって業者を探さないといけない。そこにも時間がかかる。

…何年も前から音声コード付き選挙のお知らせを郵送している区もあるのですけれど。


他区の状況を調べている中で、興味深い記事を見つけました。

「話す選挙公報」じわり拡大 音声コード活用、視覚障害者の要望強く
(2010年7月8日 日経新聞)

これによると
「選挙公報向けには2007年の参院選から、社会福祉法人「日本盲人福祉委員会」(東京・新宿)が中心となって本格的に作成が始まった」

10数年も前から音声コード付きの選挙公報が作成されていた事実に驚きました。コスト面で言えば、音声コード作成は当時よりずっと安価になっているはず。行政機関は、平成28年(2016年)には合理的配慮の提供が義務付けられていたはず。
にもかかわらずいまだに東京都ですら全区の利用に至っていない。ネックになっているのは一体なんなのでしょう…。
当社に解決・お手伝いできることはないでしょうか?
もしあればぜひお知らせください。

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地域共生社会促進助成事業 活用のススメ

2024-09-04 18:05:58 | ユニバーサルデザイン
東京都港区六本木の【「見えにくい」をなくしたいデザイン会社】グラフィックメイトの大里早苗です。グラフィックメイトでは、印刷物などのメディアをユニバーサルデザインでご提案しています。その一環として音声コード Uni-Voice(ユニボイス)も導入。音声コード作成も承ります。

世田谷区では「商店等における地域共生社会促進助成事業」として、障害のある方が商店や事業所等を利用しやすくなるための物品購入や物品作成する経費を助成する事業が行われています。

●物品の購入
上限は7万円。「段差解消用簡易スロープ」「筆談ボード」などの購入が対象です。

●物品の作成
上限は5万円。「点字メニュー」「写真付き音声コード入りメニュー」「コミュニケーションボード」などが対象です。


▲世田谷区の「商店等における地域共生社会促進助成事業」のリーフレット


世田谷区のWebサイトには、本事業の実績一覧も掲載されています。
それによると平成30年度の助成対象物品は、「簡易筆談器」と「段差解消用簡易スロープ」が圧倒的に多くなっています。
令和元年度になると「点字メニュー」がちらほら出てきて、令和2年度以降、実績の公表されている年度では半数以上が点字メニューです。令和5年度の実績に至っては80%以上!

いくつか推測されることはありますが、ドラマの影響もあるかもしれません。

『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール』 2021年(令和3年)10月〜放送
『ラストマンー全盲の捜査官ー』    2023年(令和5年)4月〜放送

案外『ラストマン』効果かもしれませんね〜。時期的にも。

事実はわかりませんが、ここで気になるのは「点字」の識字率。
点字の識字率は視覚障がい者の10%程度と言われています。子どもの頃から全盲で盲学校に行かれた方は点字も難なく読めるようですが、中途失明の方が点字を習得するのはなかなか難しいそうです。特に高齢になってから点字を覚えるのは困難であるにもかかわらず、高齢になってから失明する方が多いのが現実。ロービジョン(弱視)の方も点字を使える方は少ないと聞きました。

ということは「点字メニュー」より、「写真付き音声コード入りメニュー」のほうがより多くの方に有効だと思うのです。
音声コードがあれば、全盲の方もロービジョンの方も音声でメニューを聞くことができます。また学習障がいの一つである読字障害の方にも有効です。

本助成金は、「メニュー」という言葉のせいか飲食店や理美容店の利用が多いようですが、福祉作業所や不動産業、アパレル関係の事業者さんも利用されています。柔軟に幅広く考えて良いのではないでしょうか。
多様なお客様をお迎えする小売店の皆さん、「写真付き音声コード入りメニュー」もぜひご活用ください。

グラフィックメイトでは、音声コードの作成や音声コード付き印刷物の制作を承っています。お気軽にご相談ください。

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【『北三 創業100周年小史』刊行】其の壱

2024-08-26 13:18:26 | デザインいろいろ
東京港区の編集もできるデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
新木場にある北三株式会社さんは、ツキ板加工を中心に世界中の銘木を取り扱い、各種製品として製造・加工・販売を行なっている総合メーカーです。2024年5月に創立100周年を迎えるにあたり刊行された100周年史の編集・制作を、当社が担当させていただきました。

創業は1924年。50年前に『創業五十周年小史』が刊行されていたので、それ以後の50年間を中心にまとめた100年史、という方針で経営陣の方々で原稿執筆を進められていました。
全体の編集や誌面レイアウトについては長年お付き合いのあった印刷会社さんにご相談されたそうで、その印刷会社さんが当社をご紹介くださいました。
制作に参加してからは、編集や誌面レイアウトだけでなく、史実確認や文章校正、専門用語使用の確認などもさせていただきました。


▲『北三 創業100周年小史』の表紙。50年前の『創業五十周年小史』を踏襲しシンプルなデザイン



▲『北三 創業100周年小史』(B5版・124ページ)写真をふんだんに使用して各年ごとの出来事を掲載。特別なエピソードはコラムとして紹介しています。


表紙は、50年前に刊行された『創業五十周年小史』に敬意を払い、シンプルなデザインを踏襲。誌面は全体がひとつの年表のような作りでありながら、写真をふんだんに掲載して当時の様子を伝えています。
こんなところにもツキ板が使われているという驚きに満ち、「北三株式会社」の100年の歩みと社会に求められる製品の数々を、業界内外の方、新入社員の方などにも分かりやすく伝える一冊になったものと思います。

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グラフィックメイトでは「仕事を語り、託すブックレット」や社史・年史・記念誌制作についてのご相談を受け付けています。
オンライン相談は初回無料(30分程度)/メール相談無料。まずはお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

●こんなこともご相談にのります。
・社史年史ってそもそもどうやって進めれば良いかわからない
・○○周年までに制作したいけれど、間に合う?
・社員はあまり関われないけどどこまでやってもらえる?
・社史年史の有効な使い方は?
・他社さんの見積額や進行について適切か知りたい
 
最後までお読みいただきありがとうございました。

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みるみるセミナー講演(⁉︎)終了

2024-05-30 17:46:24 | ユニバーサルデザイン
東京都港区六本木の【「見えにくい」をなくしたいデザイン会社】グラフィックメイトの大里早苗です。グラフィックメイトでは、印刷物やWebサイトなどのメディアをユニバーサルデザインでご提案しています。音声コード Uni-Voice(ユニボイス)へのご対応もしています。

先ごろ「一般社団法人 みるみるプロジェクト」さん主催の「みるみるセミナー」でお話しさせていただきました。 
→「みるみるプロジェクト」についてはこちら

「みるみるプロジェクト」では、眼科医、視能訓練士、メガネ店などの方々が、保護者の方とともに、子どもたちの「みる力」育成に取り組んでいます。また、視能訓練士や眼科クリニックの先生向けの専門セミナー「みるみるセミナー」も開催されています。
今回その「みるみるセミナー」で、私 グラフィックメイトの大里が「印刷物における合理的配慮」というテーマで発表させていただきました!


▲発表テーマは「印刷物における合理的配慮」


実は今回のようなウェビナーでの講演(というのも恥ずかしいのですが)は初めてで、最初からミスをする始末…。
セミナー開始前に関係者の打ち合わせ&練習タイムがあったのですが、そこではうっかり「ウェビナーを開始」をクリックしてしまいました。そのため公開モードになってしまったようで、関係者の皆さまにはさっそくご迷惑をおかけしました。
でも「みるみるプロジェクト」の鈴木代表が笑顔でフォローしてくださり、皆さんも快く許してくださり、萎縮することなく発表に臨めました。
(とは言っても、あちこちカミカミでお恥ずかしい…)

・デザイン会社としてグラフィックメイトがどんな対応をしているか、印刷物における合理的配慮をどう考えているか
・音声コード ユニボイスの機能や使い方、アンケートによる見えにくい方(視覚障がいの方)のご要望やご意見

などを具体例を挙げてお話ししました。
視能訓練士の方々をはじめ、目の専門家の方々にお話しするという貴重な機会をいただき心から感謝申し上げます。
目にかかわるお仕事の方々から、印刷物のユニバーサルデザイン化や音声コードユニボイスを採用いただき、広く社会に広まっていくことを願っています。

ユニボイスコードを付けるのは当事者の方々でなく事業者側、発信者側です。
情報発信側が、誰もが情報を受け取れるための努力・配慮をすることは「合理的配慮の提供」と言えるのではないでしょうか。
切手1枚分のスペースで掲載できるユニボイスコード。そこから始まる共生社会。
ぜひ当社にご相談ください。

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事業案内パンフレット制作のご感想

2024-01-26 11:16:33 | 中小企業の広報誌制作
東京都港区六本木の【「見えにくい」をなくしたいデザイン会社】グラフィックメイトの大里早苗です。グラフィックメイトでは、印刷物やWebサイトなどのメディアをユニバーサルデザインでご提案しています。音声コード Uni-Voice(ユニボイス)へのご対応もしています。

こちらのブログでも紹介していますが、「社会福祉法人/一般社団法人 つくしの郷」様の事業案内パンフレットを制作させていただきました。
以前の記事【ユニボイス掲載 「くらすはたらくつながる」事業案内パンフレット】はこちら

完成したパンフレットについて、代表理事の米山様からご感想をいただきました(原文ママ)。

法人案内パンフレット制作の際には大変お世話になりました。
当法人は、東京都足立区で障がい者の自立を支援しておりますが、運営する8か所の事業所すべてに足を運んでいただいての取材・撮影、また細かな沿革や理念もきれいにまとめていただきました。
素早いフットワーク、緻密な編集、オリジナル地図や文中のイラストを何パターンも提案してくださるデザイン力、さらには音声コード「Uni-Voice」等の活用など、グラフィックメイト様には非常に感謝しております。新調したパンフレットの効果は大きく、障がい者やご家族、他の事業者、官公庁の皆様からも「大変わかりやすい」と好評です!
今後とも、よろしくお願いいたします。

過分なお褒めの言葉をありがとうございます!
グラフィックメイトでは、会社案内、事業案内ほか、各種パンフレット等の制作をしています。
2024年4月から施行される「改正障害者差別解消法」の合理的配慮の義務化に対応する音声コード ユニボイスの掲載も可能です。
お気軽にお問い合わせください。

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“読めない”は 社会的障がいなんだ

2024-01-16 15:13:22 | ユニバーサルデザイン
東京都港区六本木の【「見えにくい」をなくしたいデザイン会社】グラフィックメイトの大里早苗です。グラフィックメイトでは、印刷物などのメディアをユニバーサルデザインでご提案しています。音声コード Uni-Voice(ユニボイス)への対応もしています。

当社が導入している音声コードUni-Voice(ユニボイス)。そのUni-Voiceコードを作成するJAVIS APPLIを開発した「特定非営利法人 日本視覚障がい情報普及支援協会(JAVIS)」さんをお訪ねし、開発の経緯や普及への思いなどを伺いました。

そもそも音声コードの開発はどのように始まったのでしょうか。
視覚に障がいがあるご友人の「自分の給与明細やクレジットカードの使用明細を人に見せたくない。自分で読みたい」という切実な願いを受けたJAVISの能登谷理事長。「なんとか解決できるだろう」と思ったそうです。そこが音声コード開発のスタートでした。

その後、「音声コードを読み上げるUni-Voiceアプリが使いにくい」とJAVISに乗り込んできたのが井戸上さんでした。井戸上さんは、目の手術を受けた病院のATMで、その明細を読めないことが衝撃だったそうです。
「これからは、預金額も何もかも人に見られるようになるのか」。
そんな生活が嫌だと思っている中で巡り会ったのが音声コード。でも使っているうちにストレスが溜まっていきました。そのことを伝えると、能登谷理事長は一言。

「じゃあ、ここであなたがアプリ開発をリードしてください」。

そうしてアプリ開発に携わることになった井戸上さんや、現在情報支援担当をされている長谷川さんは、50歳近くで見づらい生活になりました。「初めて会った視覚障がい者が自分だった」とおっしゃいます。
「そのうちわかるんですよ。
見えないから読めないんじゃなくて、読めない形で渡されるから読めないんだって」

「読めない形で渡されるから読めない」
この言葉は問題のど真ん中を撃ち抜いてるいるんじゃないでしょうか。
見えない人にも伝わるような形で渡せばいい。その方法が音声コード。音声コードの利用で、見える人、見えない人、見づらい人、すべての人に同じように情報を届けることができます。
当社ではUni-Voiceコードを使用した印刷物の制作を更に進めていきます。

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春風献上

2024-01-04 12:19:48 | デザインいろいろ
東京都港区六本木の【「見えにくい」を解決するデザイン会社】グラフィックメイトの大里早苗です。グラフィックメイトでは、印刷物やWebサイトなどのメディアをユニバーサルデザインでご提案しています。音声コード Uni-Voice(ユニボイス)へのご対応もしています。


新春の風が、皆さまに佳きものを運んで来ますよう心よりお祈り申し上げます。
2024年、改正障害者差別解消法が施行されます。
障がいを持つ人が不自由なく行動するために、社会の側の調整が義務となります。
当社もますます、見えない人、見づらい人にも読めるグラフィックデザインの提案と普及に努めてまいります。

本年もグラフィックメイトを何卒よろしくお願い申し上げます。




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障がいのアーティストが生み出す「いのち輝くアート展」

2023-10-10 13:23:52 | ユニバーサルデザイン
東京都港区六本木の【「見えにくい」をなくしたいデザイン会社】グラフィックメイトの大里早苗です。グラフィックメイトでは、印刷物やWebサイトなどのメディアをユニバーサルデザインでご提案しています。音声コード Uni-Voice(ユニボイス)へのご対応もしています。

東京ビッグサイトで開催されていた東京国際福祉機器展のリアル展に行ってきました。(リアル展:9月27日〜29日/Web展:8月28日〜10月30日)。お目当ては50周年特別企画「いのち輝くアート展」。
この展示では、障がいのあるアーティストたちが生み出すアート作品がフォントやパターンとしてデザインされ様々な商品に活かされています。


▲本店のメイン展示「フクシ✖️デザイン=可能性〜産官学福の矯正で社会をつなぐ〜」


会場では、元の絵を描いた障がいのあるアーティストさんにもお目にかかれました。この方はコロナ禍で毎日検温するようになったことで、36.6という数字をたくさん書くようになったとか。実際にスケッチブックに描いたものを見せていただきましたが、本当に紙面いっぱいに無数の36.6が並んでいました。それをデザインしたシャツは色違いで2種。何だかとても楽しい作品に仕上がっていて、自分用に欲しくなったほど。
アーティストさんは自分の描いたものがシャツになったことの喜びを、満面の笑みで表現してくださいました。


▲36.6が一面に配置されたシャツ。黒地と白地の2種。


そのほかにも数字や文字、模様など、障がいのあるアーティストさんの作品を、デザイナーさんが上手に活用して作品や商品に仕上げています。
「いのち輝くアート展」は「フクシ × デザイン = 可能性」というテーマで一般社団法人シブヤフォントさんが運営協力。
(一社)シブヤフォントさんでは、障がいのある方などが描いた作品を活用して、専門学生がフォント化やパターン化し、「シブヤフォント」として公開しています。他にも「ご当地フォント」として、日本各地で生まれたフォントもあります。
「シブヤフォント」は個人利用なら無料や500円程度で利用できますし、相談すれば商用利用も可能だそうです。


▲各地のご当地フォントを紹介した日本地図


(一社)シブヤフォントさんでは、アートとデザインを通じて障がいのある方々の才能を引き出し、広く社会に発信しています
機会があればこれらのフォントやパターンを利用してみたいし、これからもその活動に注目していきたいと思いました。
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音声コード Uni-Voice(ユニボイス)の無料トライアルを実施しています。当社webサイト「お問い合わせ」から「音声コードのご相談、無料トライアルの申込み」にチェックを入れてお申し込みください。XSサイズ、または Sサイズ の音声コードを無料で作成いたします。
詳細は当社Webサイトの「無料トライアル 実施中」をご覧ください。

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わかりにくさの社会問題

2023-08-24 14:33:43 | ユニバーサルデザイン
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8月18日〜20日に開催された「伝えるためのユニバーサルデザインフェア」に行ってきました。


▲8月18日〜20日までのプログラム


私が受講したのは、一般社団法人ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会の常務理事・事務局長 三村 一夫氏のセミナー。
【お客様に「わかりやすい」情報発信をするために】
印象的だったのは「わかりにくさの社会問題」があるということ。いくつもの具体的な事例をお話しくださってとても参考になりました。

その一つが「新型コロナウイルス感染症対策」の10万円給付の申請。
ある自治体が発送した申請書には、受給対象者の名前が印字されていて「不要な人にチェックしてください」と書かれていたそうです。
ところが日頃のアンケートなどでは「必要なものにチェック」することが多いため、必要にもかかわらず「不要」にチェックされたものが多かったそうです。
結果として確認のための時間やコストがかかってしまったというお話。

もう一つはある保険の契約書。
「ご契約される前に必ずお読みいただきお申し込み下さいますようお願いいたします」
という文言があったそうです。よ〜く読めばわかるものの「え?つまり何?」と読み返してしまいます。
 ・2つのことを1つの文章で言っている
 ・敬語の使いすぎでかえって回りくどい
ということがわかりにくさの原因。
「ご契約前によくお読みください」
こう言い換えることでスッキリ伝わります。丁寧ならいいというものではないですね。

他にもさまざまな例を挙げて、デザイン会社として当社が心がけている「伝わるデザイン」の重要性をはっきり言語化してくださいました。
「わかりやすい情報発信」は「わかりにくさの社会問題」を解決できる。
「伝わるデザイン」は、お客さまのためだけでなく発信側のためにも非常に大事なこと。

グラフィックメイトでは原稿作成からデザインまで、トータルに「伝わるデザイン」をご提案します。

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音声コード Uni-Voice(ユニボイス)の無料トライアルを実施しています。当社webサイト「お問い合わせ」から「音声コードのご相談、無料トライアルの申込み」にチェックを入れてお申し込みください。XSサイズ、または Sサイズ の音声コードを無料で作成いたします。
詳細は当社Webサイトの「無料トライアル 実施中」をご覧ください。

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「A mano a mano」さんに行ってきました

2023-07-18 16:54:46 | ユニバーサルデザイン
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就労困難な方が働けるインクルーシブなジェラートカフェ「A mano a mano」は、以前当社が事業案内パンフレットを制作させていただいた、社会福祉法人/一般社団法人 つくしの郷さん が運営しています。絶品ジェラートと、足立区のふるさと納税返礼品にも選ばれているメロディアスコーヒーが楽しめるバリアフリーのカフェです。

そんな「A mano a mano」さんがこの連休からプレオープンを迎えたのでさっそくお邪魔してきました。


ジェラートカフェ「A mano a mano」の入り口。車イスやベビーカーは右側スロープから入れます


本日のジェラートは抹茶、グレープフルーツ、ピスタチオ、ミルク、ヨーグルト、マンゴー、バナナチョコチップ、チョコソルベ。ジェラートは全てこちらで製造しています。1カップで2フレーバーまで選べるので、夫はグレープフルーツとピスタチオ、私は抹茶とチョコソルベをいただきました。

グレープフルーツは皮を向くところから店内で手作り。丁寧に皮が除かれているので苦味がなく、グレープフルーツの爽やかさが際立っています。ピスタチオはピスタチオの風味がしっかりあります。抹茶やチョコソルベは少し苦味があって『大人』の味わい。どれもお世辞抜きにおいしいジェラートです。

他には、つくしの郷グループであるメロディー竹ノ塚で焙煎されたコーヒーや、グルテンフリーのドーナツなど、アレルギーの方やヴィーガンの方にも配慮されたメニューがあります。


本日のメニュー。ジェラートのほか、コーヒーやグルテンフリーのドーナツも


抹茶とチョコソルベのジェラート


カフェの造りもバリアフリーです。正面入り口のほか、車イスやベビーカーでも入れるスロープの入り口もあります。店内はフラットでテーブルの間隔も広めなので車イスやベビーカーでも動きやすそうです。
トイレは車イスで入れるうえオストメイトの方むけにクリックケアも設置。もちろんおむつ交換台もあります。
まさにインクルーシブで、誰も排除しないカフェになっています。


スロープからの入り口


車イスでも動きやすい店内


トイレ入り口。トイレにはクリックケアもおむつ交換台も設置されています


現在はまだプレオープンとして試験営業中ですが、8月1日にはグランドオープン!
グランドオープンまでの間も営業している日があるそうなので、時間など確認してみてください。
A mano a mano の Instagram → https://www.instagram.com/amano.amano.senju/
アクセス:東京都足立区日ノ出町38-16(北千住駅東口徒歩6分) Tel:03-6806-2307

小さなお子さん連れの方、高齢の方、障がいのある方でも気軽に立ち寄れるカフェ。きっと地域の皆さんに愛されるカフェになることでしょう。
グランドオープン後にまた伺います!

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音声コード Uni-Voice(ユニボイス)付きのチラシを50%OFFで制作できるUni-Voice お試しキャンペーンを実施しています。
詳細は当社Webサイトの「Uni-Voice お試しキャンペーン」をご覧ください。

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合理的配慮の提供が義務化されます!

2023-07-06 10:19:45 | ユニバーサルデザイン
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「障害者差別解消法」をご存じですか。
内閣府のサイトには以下のように掲載されています。

国連の「障害者の権利に関する条約」の締結に向けた国内法制度の整備の一環として、全ての国民が、障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に向け、障害を理由とする差別の解消を推進することを目的として、平成25年6月、「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」(いわゆる「障害者差別解消法」)が制定され、平成28年4月1日から施行されました。
内閣府Webサイト「障害を理由とする差別の解消の推進」より


この法律では、「障害を理由とする差別」を禁止し、障害者に対して「合理的配慮」を行うことを事業者に義務付けています。
合理的配慮とは、障がいのある人が障がいのない人と同様に社会生活を送るために必要な変更や調整を行うことです。これまで行政機関等に対しては義務化されていましたが、民間事業者は努力義務でした。それが

令和3年の改正により、民間事業者に対しても義務付けられ、2024年4月1日に施行されます

つまり2024年4月1日からは、民間事業者も障がいのある方への合理的配慮を行う必要があるということです。
*「事業者」とは、個人事業主やボランティア活動をするグループなども入ります。


そして!
音声コード Uni-Voice(ユニボイス)も合理的配慮の一つです。
常連さんのために、メニューに音声コードを掲載した居酒屋さんがあります。
レトルトカレーのパッケージに音声コードを付けて調理法を聞けるようにした例もありました。
見えにくい方にも見える方と同様に情報が伝わるようにする一つの方法が音声コード Uni-Voiceです。
これは事業者にとっては小さな負担で対応できる配慮だと思います。

「合理的配慮の提供」については内閣府のリーフレット「令和6年4月1日から合理的配慮の提供が義務化されます!」に詳しいのでぜひご覧になってみてください。事業者によって何ができるか、障がいによってどんな配慮が必要か、など具体例も掲載されています。

私個人は「配慮」という言葉が適切なのかどうかは分かりません。
ただ、「法律で義務化されるから合理的配慮をする」ということではなく、障がいがあってもなくても同じようにサービスや情報を受け取れる社会。それを目指して、私に、自社にできることに取り組んでいきたいと思います。

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音声コード Uni-Voice(ユニボイス)の無料トライアルを実施しています。当社webサイト「お問い合わせ」から「音声コードのご相談、無料トライアルの申込み」にチェックを入れてお申し込みください。XSサイズ、または Sサイズ の音声コードを無料で作成いたします。
詳細は当社Webサイトの「無料トライアル 実施中」をご覧ください。

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ユニボイス掲載 「くらすはたらくつながる」事業案内パンフレット

2023-06-29 16:45:10 | ユニバーサルデザイン
東京都港区六本木の【「見えにくい」をなくしたいデザイン会社】グラフィックメイトの大里早苗です。グラフィックメイトでは、印刷物やWebサイトなどのメディアをユニバーサルデザインでご提案しています。音声コード Uni-Voice(ユニボイス)へのご対応もしています。

「社会福祉法人 / 一般社団法人 つくしの郷」様の事業所案内パンフレットを制作させていただきました。
こちらは足立区にある法人さんです。「社会福祉法人 / 一般社団法人」と併記しているのは、グループ内にどちらの組織もあるためです。

2011年の東日本大震災をきっかけに、地域で困っている方の自立のために力を「つくしたい」という思いから、ボランティアの有志によって設立された「一般社団法人 つくしの郷」。グループホーム、B型作業所、就労移行の開所へとつながって、2020年には「社会福祉法人 つくしの郷」の設立認可を受けて、現在は一般社団法人と共に事業を行っていらっしゃいます。

ーーーーーー
私たちは、特に「親なき後」にグループホームに移るのではなく、18歳になったら誰もが、障がいの有無に関わらず、好きなところで「くらす」ことも選択できる、そして「はたらく」場所がある地域社会を目指しています。また、障がい者が、地域と「つながる」場所として、カフェや相談支援事業所を運営しています。
つくしの郷は、みんなが「ノーマライゼーション」なんて言葉を忘れるくらい、多様だけど、ゆるやかなつながりと幸福を実感できる、そんな場所を作るため、今日も活動しております。
ーーーーーーパンフレット「くらす はたらく つながる」より


▲ユニボイスを掲載した事業所案内パンフレット

「つくしの郷グループ」にはいくつもの関連施設があるため、どこにどんな施設があるのかが明確になるよう地図に位置を図示、そのうえで各施設の概要や特徴を掲載しました。また音声コード Uni-Voice(ユニボイス)を掲載したことで「福祉団体にふさわしいパンフ」というお言葉をいただきました。
オモテ面では理事長の想いと職員の方の待遇を、中面では各施設の連絡先などを、ウラ面は法人の歩みを音声で紹介しています。

つくしの郷さんは、現在『就労困難な方が輝いて働ける「ジェラートカフェ」』のオープン準備中。7月中旬に開店予定だそうです。
『障がいがあったり、仕事から長く離れてしまっている方も働くことが出来る場所、一人ひとりが特性を理解し合いながら助け合って働ける場』を目指しているカフェは、きっと誰のことも温かく迎えてくれるに違いありません。
オープンしたら、お近くの方はぜひ足を運んでみてください。

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音声コード Uni-Voice(ユニボイス)の無料トライアルを実施しています。当社webサイト「お問い合わせ」から「音声コードのご相談、無料トライアルの申込み」にチェックを入れてお申し込みください。XSサイズ、または Sサイズ の音声コードを無料で作成いたします。
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設立56周年を迎えました

2023-05-17 12:22:04 | 小さな会社のひとりごと
東京都港区六本木の【「見えにくい」を解決するデザイン会社】グラフィックメイトの大里早苗です。
グラフィックメイトでは、印刷物などのメディアをユニバーサルデザインでご提案しています。メディアのユニバーサルデザインとは、さまざまな情報が誰にでも見やすく伝わりやすくするための配慮方法です。

5月15日、当社は設立56周年を迎えました。


▲1967年5月15日に設立


当社は1967年に父が創業。当時はデザイナーが専門職として活躍できた時代でした。
しかし2008年に私が会社を引き継ぎ取締役となったときには、パソコンやデザインソフトの普及により誰もが気軽にデザインができる世の中になっていました。リーマンショックや震災もあり、新米社長は荒波を乗り越えるのが精一杯という時期もありました。

そしていま。
これからの時代に我々にできることはなんだろう? デザイン会社として社会に貢献できることはないだろうか?
小さな会社の考えたことは「ユニバーサルデザイン」への取り組みでした。

ユニバーサルデザインとは、障がいの有無や年齢、性別、国籍、言語に関係なく、すべての人が使いやすいデザインのことです。
私たちは、ユニバーサルデザインが、より豊かで多様な社会を創る力があると信じています。

57年目、私たちは「見えにくいをなくしたいデザイン会社」としていっそう精進してまいります。
今後ともご愛顧のほどよろしくお願いいたします。


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「小さな会社の物語」追加取材

2022-08-25 12:11:55 | 記念誌・年史のあれこれ
東京港区の編集もできるデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
「小さな会社の物語」始動!』としてご紹介した農業法人の社長・E氏に追加取材をさせていただきました。



お話を伺うにあたり、前回のインタビューを踏まえて事実関係や社会的背景の確認が必要と思われたところは、各種データや文献で調べていきました。Eさんも記憶が曖昧だったところを確認してきてくださったので、今回の追加インタビューで内容に深みが増したと思います。
地域の後継者問題だけでなく日本の農業や食の問題・課題など、お話を伺うこちらも大変勉強になります。E氏は農業を個人でなく会社として行っていらっしゃるため、経営者としての視点もお持ちで、業種が違えど同じく経営者である私にはとても参考になりました。

E氏も「これ(小さな会社の物語)のおかげで『原点を見つめて、現状を見て、今後の展開をどうするか』をあらためて考える良い機会になった。自社の、地域の後継者たちに読んでもらいたい」とおっしゃってくださいました。

こうしてお話を伺ったあとは当社の腕の見せどころ。いただいた素材(インタビューのお話)をどう料理するか。対象読者の方々の心に届くものに仕上げていきます。
来月には稲刈りが始まるので、そういった写真も撮らせていただく予定です。

最後に、最近購入したという「ホバークラフト」を見せていただきました。これで田んぼの土を動かすと草が生えにくいのだそうで、自然農法のお米作りに活用するそうです。来年はこれで除草が少し楽になるかな、とおっしゃっていましたが、田んぼでホバークラフトが飛んでいる様もぜひ見たいものです。


▲来年はホバークラフトを農業に活用する予定


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グラフィックメイトでは社史・年史・記念誌制作についてのご相談を受け付けています。
オンライン相談は初回無料(30分程度)/メール相談無料。
まずはお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

●こんなこともご相談にのります。
 社史年史ってそもそもどうやって進めれば良いかわからない
 ○周年までに制作したいけれど、間に合う?
 社員みんなで作る方法はある?
 社員はあまり関われないけどどこまでやってもらえる?
 社史年史の有効な使い方は?
 他社さんの見積額や進行について適切か知りたい
 
最後までお読みいただきありがとうございました。

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