グラフィックディレクター 大里早苗 ブログ

東京港区のデザイン会社、グラフィックメイトの代表を務める大里早苗のブログです。

医学雑誌デザイン『眼疾患のガイドラインと診療指針 解説とアップデート』

2023-01-10 13:46:46 | ブックデザイン
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。当社は編集もできるデザイン会社です。
金原出版株式会社さんの医学雑誌「眼疾患のガイドラインと診療指針 解説とアップデート」の表紙&目次デザインをさせていただきました。


▲「眼疾患のガイドラインと診療指針 解説とアップデート」 発行:金原出版株式会社


上部にタイトルを大きく掲載し、下部は瞳の形をイメージした幾重にも拡がっている変形の円を配置。その中心から見えている光点にアップデートされていく知見を象徴させました。

「学界のトピックス、診療のコツ、臨床現場からの症例報告。どこから紐解いても日々の診療に役立つ内容満載の、気軽に読める眼科専門誌です。」
(金原出版さんWebサイトより)

ご興味のある方はぜひお手にとってご覧ください。

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「がん医療におけるこころのケアガイドラインシリーズ」

2022-07-08 09:47:03 | ブックデザイン
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
金原出版株式会社さんの医学書「がん医療におけるこころのケアガイドラインシリーズ」3冊の表紙デザインをさせていただきました。


▲「がん患者におけるせん妄ガイドライン 2022年版 第2版」
「がん医療における患者-医療者間のコミュニケーションガイドライン 2022年版」
「遺族ケアガイドライン 2022年版」 発行:金原出版株式会社


2019年に出版された「がん患者におけるせん妄ガイドライン 2019年版」のデザインを踏襲し、今回はシリーズとして3色で展開。「がん医療におけるこころのケア」というシリーズなので、「穏やか」「優しさ」というイメージを意識してデザインしました。
色は派手派手しいのは良くないが暗くてもいけない。3冊(場合によっては2019年版も合わせた4冊)を並べたときもバランスの良い色の組み合わせ…と考えました。

ご担当様からは「著者の先生方からの評判もとてもよいです」とご連絡をいただきました。
ありがとうございます!

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医学書デザイン『患者さんのための大腸癌治療ガイドライン 2022年版 第4版』

2022-01-25 10:55:21 | ブックデザイン
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。当社は編集もできるデザイン会社です。
金原出版株式会社さんの医学書「患者さんのための大腸癌治療ガイドライン 2022年版 第4版」の表紙デザインをさせていただきました。


▲「患者さんのための大腸癌治療ガイドライン 2022年版 第4版」 発行:金原出版株式会社


「大腸癌について知りたい人のために 大腸癌の治療を受ける人のために」というコピーも入っているとおり、まさに患者さんのための一冊です。
ブルーリボンは大腸癌疾患の啓発シンボルマーク。このブルーリボンを生かしつつ、一般の方にも手に取っていただきやすいような優しいデザインを心がけました。本文は図版も多く、カラー印刷で見やすい仕上がりになっています。

『大腸癌の治療を進められる中で、患者さんやご家族の方の疑問を正しく解決できる、頼りになる1冊です。』
金原出版さんWebサイト:本書紹介ページより

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医学雑誌デザイン『覚えておきたい 神経眼科疾患』

2021-12-30 16:40:02 | ブックデザイン
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。当社は編集もできるデザイン会社です。
金原出版さんの「眼科:臨時増刊号『覚えておきたい 神経眼科疾患』」の表紙デザイン&目次デザインをさせていただきました。


▲「眼科 2021年12月臨時増刊号『覚えておきたい 神経眼科疾患』」
発行:金原出版株式会社

眼球を象徴化し、そこから広がる神経のネットワークをイメージしてデザインしました。

「学界のトピックス、診療のコツ、臨床現場からの症例報告。どこから紐解いても日々の診療に役立つ内容満載の、気軽に読める眼科専門誌です。」
(金原出版さんWebサイトより)

ご興味のある方はぜひ!

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医学書デザイン 『乳癌患者の妊娠・出産と生殖医療に関する診療ガイドライン 2021年版』

2021-10-29 11:53:01 | ブックデザイン
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。当社は編集もできるデザイン会社です。

金原出版株式会社さんの医学書『乳癌患者の妊娠・出産と生殖医療に関する診療ガイドライン 2021年版』の表紙をデザインさせていただきました。


▲『乳癌患者の妊娠・出産と生殖医療に関する診療ガイドライン 2021年版』 
発行:金原出版株式会社

4年ぶりの改訂で『がん治療・生殖医療を多角的に検証し、妊娠・出産を願う乳癌患者の様々な価値観に寄り添えるよう診療方針を示したガイドライン』とのことです。
デザインは伸びゆく若葉をイメージし、新たな命の進展で妊娠・出産への『希望』を表現しました。タイトルには乳癌への啓発運動のイメージカラーであるピンクを取り入れました。
クライアント様からは「医療者にも患者さんにも、手に取って頂きやすいデザインだと感じております」というお言葉をいただきました。見返しや本文も表紙に似合うグリーンを使ってくださっているので、優しいイメージに仕上がっています。

『乳癌患者の妊娠が再発や予後に与える影響、生殖補助医療による妊娠率や出産率への影響、さらには経済的負担やQOLなども加味し、複数のアウトカムの益と害を評価することで、患者の多様な価値観を反映できるよう臨床課題が検証された。妊娠・出産を希望する乳癌患者と医療者の協働意思決定支援に役立つガイドラインである。』
(金原出版さんWebサイトより)

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医学書デザイン『診察室での患者さんの質問に答えます』

2021-06-22 10:45:26 | ブックデザイン
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。当社は編集もできるデザイン会社です。
金原出版株式会社さんの医学雑誌、「皮膚科の臨床 2021年06月臨時増刊号『診察室での患者さんの質問に答えます』」の装丁をデザインさせていただきました。


▲「皮膚科の臨床 2021年06月臨時増刊号『診察室での患者さんの質問に答えます』」 発行:金原出版株式会社


▲当社は本文の基本フォーマットをデザイン。各ページは印刷会社さんがレイアウト

今回は表紙だけでなく、目次やはしがきのレイアウト、本文デザインのフォーマットも作成しました。患者さんから、どんなシチュエーションで質問されたか、それに対して各分野のプロが「私ならこう答えます!」と回答していく内容となっています。一つの質問が2ページ、または4ページにまとめられていて、一般の方でも気になる症状について知ることができそうです。

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医学書デザイン『マンモグラフィ診断の進め方とポイント』

2021-05-27 14:01:10 | ブックデザイン
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。当社は編集もできるデザイン会社です。
今回は金原出版株式会社さんの医学書「マンモグラフィ診断の進め方とポイント 第5版」の装丁をデザインさせていただきました。


▲「マンモグラフィ診断の進め方とポイント 第5版」 発行:金原出版株式会社

今回はカバー付きの書籍で、本文に使用しいている「ワインレッドや深緑を使って」というリクエストでカバーをデザインしました。第4版がダークな色展開で第5版も方向性は同じ。帯もつくので同系のちょっと薄い色で作成しました。
表紙と帯は同じ紙なのですが、カバーのデザインが透けているような帯デザインにしました。実際に透けているわけではありませんよ。
クライアントさんからも「デザイン、色ともに多くの方にお褒め頂いております。〜中略〜透ける感じのデザイン効果がでました」とご連絡をいただきました。デザインの仕方で狙いの効果を出せてよかった!

『新症例119症例の読影術を実践的に解説し、Web上でマンモグラムを拡大できる画像サービスも付加した。初学者はもちろん認定試験ステップアップにも好適の一冊』
(金原出版さんWebサイトより)

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医学書デザイン『子宮頸癌取扱い規約』

2020-12-24 15:00:39 | ブックデザイン
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
金原出版株式会社さんの医学書「子宮頸癌取扱い規約 臨床編 第4版」の表紙をデザインさせていただきました。


「子宮頸癌取扱い規約 臨床編 第4版」  発行:金原出版株式会社


「取扱い規約」はシリーズで担当させていただいています。
クリアな白い背景にデフォルメした臓器をあしらい、はっきりした帯の色で他の規約との区別もつきやすいようデザインしています。

今回の規約、当初は「濃いめの青~群青 or ピンク系」というご希望でした。でも婦人科系書籍で色が似通ってしまうことや既刊書籍との差別化のご希望があったので、明るい黄色もご提案させていただきました。
最終的にはこちらを採用いただき、クリアPP加工(用紙の表面を透明のフィルムで圧着コーティングして保護する加工)により光沢のある鮮やかな黄色に仕上がりました。
著者の先生方にも好評とのことで一安心です。

産婦人科医、病理医、放射線科医、がん登録士の方々向けの書籍です。

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医学書デザイン【膵癌取扱い規約】

2020-10-23 16:25:37 | ブックデザイン
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
金原出版株式会社さんの「膵癌取扱い規約 第7版 増補版」の表紙をデザインさせていただきました。
「取扱い規約」のシリーズは、クリアな白い背景にデフォルメした臓器をあしらい、はっきりした帯の色で他の規約との区別もつきやすいようデザインしています。


▲金原出版株式会社「膵癌取扱い規約 第7版増補版」

『大幅な改訂が行われた第7版をさらにアップデートした増補版』として最新情報が追加された「第7版増補版」。関係各位、ご興味のある方はぜひご購入ください。金原出版さんのWebサイトからも購入できます。

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医学書デザイン『頭頸部癌取扱い規約 第6版補訂版』

2019-12-23 10:40:23 | デザインいろいろ
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
医学書の出版社である金原出版さんの「癌取扱い規約」というシリーズの表紙をデザインさせていただいています。
このたび「頭頸部癌取扱い規約 第6版」の内容に部分的な変更を加えた「頭頸部癌取扱い規約 第6版補訂版」が刊行され、当社にもご寄贈いただきました。



▲『頭頸部癌取扱い規約 第6版補訂版』編集:日本頭頸部癌学会/発行所:金原出版株式会社

頭頸部癌とは、鼻、口、のどなど、顔から首の範囲に発生した悪性腫瘍のことです。頭頸部には様々な器官が集まっているため、口腔癌、咽頭癌がん、甲状腺癌、…など多くの種類に分けられますが、それらをまとめて表現するために、鼻腔、口腔、咽頭などの部分を濃度の異なるグラデーションで表現しています。

先に刊行された「領域横断的がん取扱い規約」との整合性も図られ、頸部リンパ節のレベル分類について、図表を用いた解説を追加されました。関係各位、ご興味のある方はぜひご購入ください。

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医学書デザイン『領域横断的がん取扱い規約 第1版』

2019-10-07 10:46:32 | ブックデザイン
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
医学書の出版社である金原出版さんの「領域横断的がん取扱い規約 第1版」の表紙をデザインさせていただきました。
金原出版さんで「癌取扱い規約」というシリーズを発行されていいますが、22の規約から抜粋された内容となっています。


▲『領域横断的がん取扱い規約 第1版』発行:金原出版株式会社

「癌取扱い規約」シリーズも当社でデザインさせていただいていて、規約ごとにメインカラーを変えています。今回は各規約からの抜粋ということで、表紙にも各規約の色を使用しました。また図形を少しずつ重ねることで、各規約で重なる(共通する)部分もあることを表しています。

「全章を通じて、共通の枠組み、統一の順序で記載項目を掲載」とのことです。関係各位、ご興味のある方はぜひご購入ください。

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医学書デザイン『口腔癌取扱い規約 第2版』

2019-04-15 13:23:32 | デザインいろいろ
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
医学書の出版社である金原出版さんの「癌取扱い規約」というシリーズの表紙をデザインさせていただいています。
このたび9年ぶりの大改訂となった「口腔癌取扱い規約」が刊行され、当社にもご寄贈いただきました。そして当社サイト等でのご紹介許可もいただきました!(ありがとうございます)


▲『口腔癌取扱い規約 第2版』編集:日本口腔腫瘍学会/発行所:金原出版株式会社

口のイラストが食べられてしまいそうな迫力になってしまったり、奥歯のサイズが不自然だったり、とデフォルメ具合が難しかったところもありましたが、最終的には「表紙デザインは著者の先生方も大変気に入っておられました」とご連絡をいただきました。

豊富な症例とともに薬物療法など治療の進歩にも対応していて、「口腔癌の診療に携わる全ての医療者に必携の1冊」となっています。関係各位、ご興味のある方はぜひご購入ください。

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電子書籍には出せない質感

2018-10-09 11:27:38 | デザインいろいろ
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
東京では気温30℃を超える日があるかと思えば20℃そこそこで肌寒い日もあり、着るものに頭を悩ませるこの頃ですが、社窓はゆっくりと秋の景色に移り変わっています。


▲秋の色合いになってきたお向かいの国立新美術館

伊藤亜紗さんの『どもる体』という本をご存知でしょうか。
医学書院という出版社から出ている、『シリーズ ケアをひらく』の1冊で、吃音について書かれた本です。出版社のサイトによれば「従来の医学的・心理的アプローチとはまったく違う視点から、徹底した観察とインタビューで吃音という謎に迫った画期的身体論!」ということです。内容については、それぞれお読みいただくこととして(ぜひお読みください!)、ちょっと別の視点から感じたことを。

不謹慎だと思われる方がいらっしゃれば、予めお詫びを申し上げておきますが、本当に面白い本でした。
身体論としての研究書なのですが、文章は平明で非常に読みやすく、ページレイアウトも明るさを感じさせて、ページをめくるたびに気分が良くなるような本でした。用紙の選択、文字間のバランスや配色など全てが気持ちいい!
この感じは、電子書籍には出せない質感だなと思います。
紙媒体の仕事がまだまだ多い身としては、静的なデザイン・レイアウトの持つ力をまざまざと見せられ(しかも、軽やかに)、気持ちを新たにさせられました。
実際に本の中を紹介できないのが残念なのですが、とにかく開放的で明るい印象をもたらしてくれる本です。ぜひお手にとってみてください。

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デザインと印刷加工

2017-06-28 12:47:14 | DTP覚え書き
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
このところ梅雨空の多くなった東京です。お向かいの国立新美術館では二大人気企画が終了し、連日の長蛇の列は見られなくなりました。社窓は落ち着いた初夏の庭園という風情です。

最近、医学書の装幀デザインのお仕事が増えています。先日は英語版の表紙デザインのご依頼をいただきました。 英語版なのでデザインは洋書のイメージでとのことでしたが、洋書のイメージとは?

洋書、特に医学関係の書籍では、濃紺に赤いラインとか黒にオレンジ色の文字とか…かなりはっきりしたデザインという感じですよね、とイメージの共有はできました。しかし「濃紺や黒などダークカラーの印刷面積が多いと表紙が汚くなってくるんですよね」。それはどういうことなのでしょう??

書籍やカタログなどでは、耐久性や見栄えを良くするために印刷物に表面加工をすることがほとんどです。今回の書籍はPP加工といわれるポリプロピレンフィルムを印刷面に圧着させる加工をすることになっています。印刷の保護という点では良いのですが、樹脂自体が柔らかい系統であるために細かな摩擦キズが発生してしまうそうです。これらのキズは輸送時の振動による書籍同士の摩擦などによって生じるようですが、墨ベタや色の濃い印刷物などはそのキズが非常に目立ってしまうのです。


黒い部分はキズが目立つが白い部分はキズが目立たない

表面加工の種類はいくつかあり、「UVコート」や「「耐マットPP」などはキズがつきにくいようですが、使用感やコスト面なども考慮しなければなりません。デザインにあたっては自社の工程のみならず、販売方法や利用方法も考える必要があるのだな、と改めて思いました。
今回は濃い色のベタ塗りは避け、一部にダークな色を使い洋書感を出しました。お客様からも「ベタ塗りなくても洋書っぽいですね!」と言っていただけるデザインとなりました。




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「ボツ」デザインのゆくえ

2015-04-17 12:18:01 | 小さな会社のひとりごと
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
医療系書籍の表紙デザインをご依頼いただきました。大変歴史のある医学書の出版社さんからのご依頼で、当社も父の代からお付き合いさせていただいています。
当社にご連絡くださる方は女性の担当者さんが多く、今回のご担当Kさんは私同様、小学生のお子さんを持つお母さんです。デザインの打ち合わせの合間にも「急な学校の休み、困りますよねぇ」などと働く母話題もチラホラ。

そしてこのKさん、いつも当社のご提案を保存しておいてくださるのです。
当社では通常、ご依頼いただいた内容で2~3案をお出しします。当然「ボツ」になるデザインもあるのですが、そのデザインカンプ(仕上がりイメージの見本)をみな、とっておいてくださるのです。
「あの本にはA案を採用したけれど、今度の本にはこのB案のイメージはどうかしら」と。

当社としてはどれも熟慮の末にご提案しているもの。それを「どれも良かったから次に使いたくて」ととっておいてくださるのがとても嬉しいです。そのまま使えずとも、望んでいらっしゃるデザインのイメージはよく分かりますから、新しいデザインを制作するにも大変参考になりますね。

先日はある学会様からのご依頼で学会誌の表紙をご提案しましたが、こちらでも「今回未使用の案も、ぜひ今後使用したい」と言っていただきました。
複数のご提案を気に入っていただけるのは、制作する側にとっては大変嬉しく、またありがたいことです。
今後もひとつひとつ丁寧にご要望を受け止めて、ご納得いただけるデザインをご提案していきたいものです。




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「見えにくい」をなくしたいグラフィックメイト


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