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フランス語の勉強ノート

フランス語を勉強していて、知らなかったこと、忘れていたこと、発見したことなどについて書いていきます。

単数形と複数形

2007年04月28日 11時45分55秒 | 文法
4月19日のNHKラジオフランス語講座入門編より

好きなものの言い方を詳しく学びましょう、ということで
J'aimeを使った表現を習いました。

J'aime le cinéma.
映画が好きです。

J'aime les chiens.
犬が好きです。

J'aime voyager.
旅行するのが好きです。

aimerの目的語として数えられない名詞がくると、単数形の冠詞le, laを使い、数えられる名詞がくると複数形lesを使うというのは、もう聞き飽きたよ~と思っていましたが、まだまだ私は甘かった。

「鮭が好き」
「鰯が好き」

はそれぞれどういうのか?
答えは

J'aime le saumon.
J'aime les sardines.

となります。

鮭というのは大きく、切り身で食べますので数えられないものとして扱われ、le saumonとなるのだそうです。
鰯は1匹まるまる食べますので、こちらは数えられるものとして扱われ、les sardinesとなります。

単数形・複数形の奥深さに改めて気づかされますね。
ほかにもないかとちょっと考えてみました。

ロブスターが好き
J'aime le homard.

小エビが好き
J'aime les crevettes.

ラングスチーヌが好き
J'aime les langoustines.

食べ物ばかりになってしまいました。

ところで、ラングスチーヌって細くて長めのエビで日本ではアカザエビと呼ばれているものなんですが、これがすごくおいしいんです。
殻をむきむきしながら食べだすと、もうとまりません。
ぜひぜひ食べてみてください。


12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
じゃあ、大食いの人はどうなる? (ナポリタン)
2007-04-28 21:56:30
この手の文法、日本語にはないので、
いつまで経っても覚えられないし、理由に納得できないから、理解も出来ません。
鮭の例がありましたが、ひねくれものの私は、だったら、ちょっと小さめの鮭を、大食いが一人で食べたら、どうなるんだ?と思います。
それに、魚の大きさどれくらいまでなら、一人で食べられるとか、誰が決めるのでしょう?
あと、数えられるとか、数えられない名詞の理由も、どうとでも言えるような気がして、納得できません。
紙も数えられない名詞ですが(ですよね??)数えられるし、fuukoさんの例のシネマも数えられないという理由がまったく理解できません。
こんなことをグチっても仕方ないのですが、外国語でイマイチ納得できないことの一つです。
他に、女性名詞・男性名詞も理解できません。
新たなコトバが誕生したとき、誰がそれを決めるんですかね?知っていますか?
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難しいですね (fuuko)
2007-04-30 12:43:10
金田一春彦さんの本に、たしかイギリス人の学者が中国語を知った時、単数形複数形がなくてなんて合理的なんだと思ったというエピソードが載っていたように記憶しています。
さらに、ある欧米系のジャーナリストが、「鶴が描かれた屏風絵」を英語にするとき鶴が1羽なのか複数なのかがわからないとちゃんと訳すことが出来ないとぼやくエピソードもあったように思います。

日本語は必要な時だけ数について言及すればよい言語ですので、ある意味合理的かなと思います。
逆にフランス語など複数、単数、数えられる、数えられないを気にする言語は、数に敏感な言語とも言えますね。
覚えるほうは大変ですが。

名詞の性ですが、金田一春彦さんの本によると、フランス語の祖先となる言語(何語か忘れてしまいましたが)では、良いイメージのものを男性、卑しいイメージのものを女性と区別していたのだそうです。
もちろんフランス語にはもうそのような判断基準はなく、単に名詞を男性女性と区別することだけが残ったのだろうと思います。

確かに新しい名詞の性については誰がきめているんでしょうか???

私は、どの言語にしても、よその言語からみれば無駄、不合理的なものがあるのだと言い聞かせ、名詞の数、性については追求するのをあきらめています。
とかいいながら、あまり真面目には覚えていませんね
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en tous cas (カラス)
2007-05-01 16:41:42
その日の番組を聴かなかったのでわかりませんが
J'aime les sardines.
が食用としてとらえている鰯なのは驚きです
j'aime le cheval と j'aime les chevaux のちがいを考えれば、
鑑賞用として鰯を好きと言う場合の差異が消えてしまいますよね
まぁ、鰯を鑑賞する人なんていなそうですけどねフフフ
でも、この問題は le、la であれ les であれ、
間違えたからといって困る問題でもなさそうですね
どっちであっても十分通じると思いますし

色々単語を知ってくればある程度の決まりと、
それでもどうにもならない曖昧な点がわかってきますよね
例外的だったり、曖昧な場合は別に間違えて差し支えるものでもないですし、
確実に存在する大枠はしっかり理解して、
後は経験の積み重ねで覚えていけばいいと思っています
男性、女性両方ある名詞はちがいが必要ですが、
冠詞は、定冠詞か不定冠詞かでは意味が変わりますが(部分も)
un か une かで大きく意味は変わりませんから

古池や蛙飛び込む池の音
ラフカディオ・ハーンは frogs としていましたね
日本人が数を言わない場合は大抵はひとつを問題にしまていますよね
まぁ、絶対ではありませんけど

ラングスチーヌ美味しそうですね
見かけたら頂いてみます★
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はじめまして! (aiko)
2007-05-01 20:18:38
fuukofuukoさんのこのすばらしいブログでフランス語をもう1度勉強しなおそう!っと決意した者です。もう16年もの滞仏になるのですが 仕事の忙しさのせいにして今までなんとな~く使っていた言語でした・・・
どうぞレッスンよろしくお願いします!
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Unknown (てふママ)
2007-05-03 15:24:34
横レスで失礼します。ナポリタンさんの疑問にちょっとお答えしようかと…すべては、慣用が先にあって文法説明はあとから追いかけてくるものですから、納得できないものがあって当然なんです。「原則として」とか「一般に」とか但し書きがついているのはそのためですよね。鮭は、まあ普通の人が一般的な大きさの鮭を丸ごとたべるかというとそうではなく、部分を食べるので魚肉扱いということですね。鮭以外の魚もだいたいこれに従い、鰯のように複数扱いにするのは、むしろ珍しい例です。中途半端な大きさの魚については、これはもう慣用でどちらかということになるので、論理では判断できないと思います。

よく例に出されるのが、スイカは普通は丸ごと1個は食べないので(大食いの人はこの際おいといて!)部分を食べる、一方サクランボは普通は数個以上食べるので(パフェにのっかっている1個のサクランボはおいといて!)複数名詞で扱うことが多い、というように大きさで判断しますね。

紙は説明が難しいんですが、日本語の「枚」に当たる言葉を添えれば数えられますけれど、大元は巨大な巻いてあるパルプを想像していただければよいかもと思います。数じゃなくて量なんです。食べ物や紙は「数えられる/数えられない」という分け方ではなく、「数でとらえる/量でとらえる」の違いと思っていただければ、もっと理解しやすいかも知れません。

シネマはジャンルとしての映画を指す言葉なので、数えられないんです。1本1本の作品としての映画は、フィルムという単語を使い、こちらは数えられます。

新語が誕生したときの男性名詞・女性名詞の区別は、その語の成り立ちによって違います。たとえば、テレカルト(テレフォンカード)という新語ができたとき、カルトがそもそも女性名詞なので、それの影響で女性名詞になりました。また、音によって、男性名詞っぽい音、女性名詞っぽい音という理由から、どちらかになることがありますし、その新語の上位区分の既存語の性の影響を受けることもたくさんあります。。辞書にも載せるような新語は、ちゃんと国語審議会みたいなところが性を決めていますよ。

性・数の問題は、日本語にないからこそ、面白いと私は思いますが、それがネックになって、フランス語って理不尽!と感じられるとしたら、残念ですけれど仕方がありませんね…
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コメントありがとうございます (fuuko)
2007-05-05 11:44:59
カラスさん
こんにちは。

j'aime le cheval と j'aime les chevauxの違いがあるんですね。
それすら知りませんでした。
(ちなみにle chevalは「乗馬が好き」であっていますよね?)
勉強になります!

おっしゃるとおり、j'aime le cheval と j'aime les chevauxの場合を考えると、鰯、鮭の例はおもしろいですね。

大枠を理解してあとは経験の積み重ねというのは、とても納得がいきます。
日本に住んでいると経験の積み重ねがなかなかできませんので、NHKの講座を聞いて、少しずつく経験もどきの積み重ねをしていかねばと、あらためて思いました。

ラフカディオ・ハーンはfrogsと訳したんですか!
蛙は一匹だと信じきっていましたが、複数形と思う人もいるんでしょうか。

ラングスチーヌ、ぜひぜひ食べてみてください。
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aikoさん
はじめまして

教えていただくのは私のほうです。
的外れなことも書くと思いますから、ナマのフランス語を教えてくださいね。
これからもよろしくお願いします!
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てふママさん
こんにちは

いつもいつも、すきっとする回答を寄せてくださってありがとうございます。
今回も目からうろこ、特に『「数えられる/数えられない」という分け方ではなく、「数でとらえる/量でとらえる」の違い』という考え方に感動すら覚えました。
「数/量」で分けると、スイカ、さくらんぼも鰯・鮭も本当によくわかります。

紙もなかなか納得できないものの一つだったのですが、すっきりしました。
ありがとうございます。

音によって、男性名詞っぽい音、女性名詞っぽい音というのがあるというのは聞いたことがあります。
たしか「あ」で終わると女性名詞っぽいんでしたよね。

「日本語にないからこそ、面白い」というのはさすがてふママさんですね!
やはり外国語をするからには、「面白い」と思う気持ちがないと上達しませんよね。
これからも「面白い」と思う気持ちを大切にしたいと思います

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新語 (クリ)
2007-05-07 17:13:02
Masculin/Femininの区別は難しいですね。他の難しいのは、住民の名詞。簡単なのは、Paris:parisien/parisiennes。Bordeaux:bordelais, bordelaises。でも、ややこしいのがたくさんあります。例えば、Paimboeuf:paimblotins, paimblotines。
参照:http://www.habitants.fr/ 探してみたら楽しい ^_^

新語について、調べてみました。新語を決めるのは、いろんな分野の専門家やl'Academie Francaiseなどの集団である。
指揮者として、"la commission generale de terminologie et de neologie (Cogeterm)"。
参照:http://www.culture.gouv.fr/culture/dglf/terminologie/grand-ligne-dispo.html

そこで、クイズ:
Sarkozyを応援する人:sarkozien ? sarkoziste ?
Royaleを応援する人:royalien ? royaliste ? segoliste ? segolien ?
Bayrouを応援する人:bayrouliste ? bayroulien ? bayroutier ? bayroutant ?
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クイズの答えは (fuuko)
2007-05-07 23:11:16
クリさん
こんにちは

habitants.frを教えてくださってありがとうございます。
地名を入力すると「~っ子」に該当する言葉が出てくるんですね。
parisien, parisienneのように名前がついているのはパリだけかと思っていたので、驚きました。

クイズの答えですが、Googleで検索するなんてことはせず、直感で答えてみます。

sarkozist
segoliste
bayrouliste

stでそろえてみました。
いかがでしょうか。
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ありがとうございます (ナポリタン)
2007-05-08 12:10:06
>Fuukoさん、てふままさん、クリさん

男性名詞・女性名詞の質問などに答えてくださってありがとうございます。
疑問が解決しました!

おっしゃるとおり、違いがあるから楽しいんですよね。どの言語も同じ文法だったら、何にも面白くないですもんね

ところで、クリさんの質問
私はなんとなく、sarkozien、segoliste です。
なんとなく音の響き。理由はありません。

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Unknown (クリ)
2007-05-09 11:34:46
答えは、実は…知らないんです(汗)

Google で探してみよう:
sarkozien 57 800
sarkoziste 82 200
僕の感覚では、sarkozien/sarkozienneはいけてない。でも、Chiracはchiraquien, Mitterandはmitterrandien。

segoliste 26600
segolien 1260
royalien 315
royalisteは"Roi, royaume, royaute"と関連する言葉なので、×ですね。
でも、segolisteはちょっと…もっといいのがないのかな。

bayrouiste 151000
bayroulien 6 !
bayroutier だめですめ。Beyrouthと勘違いしそう。
bayroutant 7 ! 意外に多い(笑)
Ya pas photo ! Bayrouisteと言いますね。

さて、人によるかもしれませんが、結果としては:
sarkoziste, segoliste, bayrouiste


ちなみに、"Bayrou"の発音は?日本語に「バイル」って書きますね。
Berou(accent grave)だと思いましたが、実はBaillerouです(泣)
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