フランス語の勉強ノート

フランス語を勉強していて、知らなかったこと、忘れていたこと、発見したことなどについて書いていきます。

複合過去の助動詞としてavoirもêtreもとる動詞

2006年10月20日 17時35分50秒 | 語彙
複合過去の助動詞としてavoirもêtreもとる動詞があります。
いずれも他動詞として使われているときにavoirをとり、自動詞として使われているときにêtreをとります。

sortir

Mon père a sorti son chien.
父は犬を散歩に連れて行った。

Mon père est sorti.
父は外出中です。

retourner

Ma mère a bien retourné la crêpe.
母はクレープを上手にひっくり返した。

Ma mère est retourné à la maison.
母は家に戻った。

rentrer

Je suis rentré tard hier soir.
昨日は家に帰るのが遅かった。

J'ai rentré mon vélo dans ma voiture.
自転車を車にしまった。

monter

J'ai monté les éscaliers.
Je suis monté par les éscaliers.
階段を登った。

descendre

J'ai descendu les éscaliers.
Je suis descendu par les éscaliers.
階段を降りた。

passer

Lisa a passé ses vacances en France.
リサはフランスでバカンスを過ごした。

J'ai remarque que Lisa est passée par ici.
リサがそこを通ったのを見た。

続々々複合過去と半過去

2006年10月19日 11時30分14秒 | 文法
さてこれで最後にしたい複合過去と半過去。

Pourquoi es-tu partie si tôt hier soir ?

Il y avait trop de bruit et de fumée, je (ne pas se sentir) bien.

(Connexions 3より)

複合過去、半過去どちらでも一応意味が成り立ちます。

Je ne me sentais pas bien. 
こちらは最初からずっと気分が悪かったことになります。

Je ne me suis pas sentie bien.
こちらは、「最初はそうでもなかったんだけど、気分が悪くなってきたからね」という感じが出るそうです。
こちらのほうが出番が多そうですね。


続々複合過去と半過去

2006年10月18日 17時49分51秒 | 文法
2006年7月13日に複合過去と半過去について書きました。
あのときは、もう完璧だと思っていたのに、やっぱり完璧ではありませんでした。
フランス語教室でまたまたガツーんとやられました。

Une petite fille, tout habillée de rouge, se promenait dans la forêt.
Elle (devoir apporter) à sa grand-mère malade une galette.

devoir apporterは複合過去"a dû"だ!と思ったのですが、間違い。
複合過去にすると、もうガレットをおばあさんに持って行っちゃったことになるのだそうです。
「持っていかなければならない」状態が続いているので、ここは半過去。

La petite fille a frappé à la porte, elle est entrée.
Elle (avoir) peur car elle a compris que c'était le loup qui était dans le lit de sa grand-mère.


これは絶対半過去"avait"よね。
しかし、これも間違い。
半過去にするとドアをノックするときから怖くなってしまうのだそうです。
ドアをノックし、ドアを開けて入って、狼が寝ているのに気づいて初めて怖くなるという動作が発生するのでここは複合過去"a eu"。

Elle a trouvé un chasseur qui (tuer) le loup et (sortir) la grand-mère vivante du ventre du loup.

これは"a tué"に"a sorti"でしょ(自信たっぷり)。
こちらは正解です。

sortirのほうは「出て行く」ではなく、「~を出す」の意。

tuerのほうはパンダのグーグーの記事のおかげで正解となりました。
グーグーの記事のタイトルは、
L'homme qui a mordu le panda qui a mordu l'homme qui a eu mal
となっているのですが、最初なんだかよくわかりませんでした。
「痛かった男をかんだパンダをかんだ男~???」と思いましたが、そうではなく、頭から訳して「パンダをかんだ男にパンダが噛みついて痛いよ~」となるんですね。
un chasseur qui a tuéも全く同じこと。
「狼を撃った猟師を見つけた」ではなく、「女の子が猟師を見つけてから、猟師が狼を撃った」ことになりますので、文全体で「女の子は猟師を見つけ出しました。猟師は狼を撃って、おばあさんを狼のお腹から出し、助けてくれました。」となります。

NHKラジオフランス語講座 応用編

2006年10月13日 15時28分48秒 | 近況
NHKラジオフランス語講座の応用編がル・モンドを題材にしていると友人が教えてくれましたが、それって去年やっていた新聞読む講座の再放送なんちゃう?って疑った私。
ごめんね。
入門編は秋から再放送だったから、てっきり応用編も再放送だって思ってしまったのです。
何年も聞いているはずやないの!って感じですが。

ちゃんと調べると去年の秋に放送されたのは「Le petit journal ~新聞に見るフランス語圏の今」。
今年の秋は「Le grand journal ~ル・モンドに挑戦~」です。

ル・モンドのほうですが、去年よりもレベルアップして私にはちょっと難しい。
それに、時間の都合だと思うのですが、各記事に設けられた質問の答えがすぐに紹介されてしまうのがちょっと・・・
予習しないと聞けないです。

前回はとりあえず記事全部を理解しなくても良いから、エッセンスを取り出す練習があったような気がします。
前回のほうがよかったなあ。


旧軍人に対する措置 その2

2006年10月12日 19時02分59秒 | フランス語でニュース
前回のblogで取り上げたMesure en faveur des anciens combattantsの続きです。

スクリプトの最後の文

Une injustice vécue par le président français comme spectateur quand il a vu le film et une injustice qui a fait bouger l'homme politique.

ですが、名詞だけの文となっています。

injustice (f) 不公平
vécu (vivreの過去分詞)味わう
spectateur 観客
bouger 変化する
le film 旧植民地出身の元軍人に対する恩給がフランス人の恩給よりも低い問題を扱った映画Indigènesのこと。

直訳すると

「この映画を見た観客としてのフランス大統領によって感じられた不公平およびこの政治家を動かした不公平。」

のようになると思いますが、要するに、

「フランス大統領は、この映画を見たとき、観客として不公平さを感じるだけでなく、政治家として不公平さを是正せざるを得ないと感じた」

ということを言いたいんですよね、きっと。

フランス語の抽象名詞の威力を感じさせてくれる文ですね。

旧軍人に対する措置 その1

2006年10月10日 16時03分13秒 | フランス語でニュース
フランスのラジオ局RFIがフランス語学習者のためのサイトを作っています。
このなかのLe fait du jour(過去の記事は右側にある"Fait du jour"から見ることができます)には、聞いた内容を確認するための練習問題がついていて、なかなかの出来になっています。
もちろんスクリプトを読むこともできます。

このサイトの存在自体はかなり前から知っていました。
これをやるだけでもかなりの勉強になることはわかってはいるものの、なんせ面倒臭がりなので、なかなか実行にうつりません。
先日ようやっとやってみました。
挑戦したのは、Mesure en faveur des anciens combattants
旧植民地出身の元軍人に対する恩給がフランス人の恩給よりも低かったので、フランス人と同等の恩給を与える措置が政府によってとられたことを取り上げたニュースです。
語彙が貧弱なせいもあるのですが、スクリプトを読んでも??なところがあり、難しく感じました。

たとえば、

Mais attention, c'est une remise à niveau, pas un rattrapage.

remise (f) 再び置くこと
niveau (m) 水準
rattrapage (m) 取り戻し 

「でも注意しなければならないのは、これが水準に戻ることであって、取り戻しではないこと」

ぼんやりとはわかるのですが、つきつめると怪しい。
だいたい水準(niveau)って何なんでしょう?

実は、niveauはフランス人元軍人に対する恩給のレベルのことを指しているのです。
この文は全体で

「でも、過去支払われなかった分に対する清算はなく(これがrattrapageに相当)、単に給付水準をフランス人並みに引き上げるだけのことなのです」

を意味しています。

こんな短い言葉からこれだけの意味を取るのは、私にはまだまだ難しいです

日本の首相、北京との対話を再開

2006年10月06日 19時22分56秒 | フランス語でニュース
Le premier ministre nippon renoue le dialogue avec Pékin

renouer le dialogue 対話を再開する

Yahoo France からのニュースです。

Shinzo Abe se rend en Chine, après une longue période de gel entre les deux pays asiatiques.

se rendre 行く
gel 凍結

アジア両国間の対話の凍結がようやっと終わり、安倍晋三が中国に行く。

Les dirigeants chinois veulent taire leurs réticences vis-à-vis de ses orientations politiques.

dirigeant 指導者、幹部
taire 黙秘する
réticences (f) ためらい
vis-à-vis ~に対して
orientation (f) 向き

中国首脳陣は、安倍の政治的方向性についてためらいがあるものの、それを口にするつもりはない。

nipponって形容詞として確立されているんですね!

小さくて大きい男

2006年10月05日 14時52分33秒 | フランス語でニュース
2006年9月20日号のCanardを友人に見せてもらったら、表紙の右側にサルコジとブッシュの写真がでかでかと載っていました。
その下にはなんとトム・クルーズとサルコジの写真が。
この記事の題名はLITTLE BIG MANとなっているのですが、どういうことなんでしょうか?

よく見るとですね、ジョージとサルコジ、同じくらいの身長なんです。
トム・クルーズの写真を見ると、こちらはトムのほうが高く写っています。
ジョージは182cm、トムは170cmとなっていますから、サルコジ、あんたはいったい何センチやねん?というつっこみの記事です。

しかし、トムの写真、理由はありませんが、なんとなく信憑性が・・・
トムがシークレットブーツはいているかもしれないし。


こちらのblogを見るともっとはっきりします。

Mme Merkel et M. Sarkozy posent
メリケル氏とサルコジ氏がポーズを取っている。

Remarquez qu'ils sont de la même taille
二人は同じ身長なのがわかる。

Mme Merkel et M. Bush posent
メリケル氏とブッシュ氏がポーズを取っている。

Remarquez que M. Bush est nettement plus grand que Mme Merkel. (1.83 contre 1.68)
明らかにブッシュ氏はメリケル氏よりも背が高いことがわかる。(168cmに対して183cm)

M. Bush et Sarkozy posent
ブッシュ氏とサルコジ氏がポーズを取っている

Remarquez qu'ils semblent être de la même taille.
二人は同じ身長のように見える。

Si je suis de la même taille que Mme Merkel, qui est plus petite que M.Bush, comment puis-je être aussi grand que M. Bush ??

ブッシュ氏よりも背が低いメリケル氏と同じ身長であるとする。
どうしたら、ブッシュ氏と同じくらいの身長になれるのか??

最後の文のjeは「blogの著者」を指すのではなく、一種のなぞ賭けです。
日本でも「私は誰でしょう?」式のなぞなぞがありますよね。
あんなノリの文章になっています。

サルコジ氏ってほんとに何センチなんでしょうかね?

tre's bien

2006年10月04日 12時42分46秒 | 語彙
2006年10月3日のNHKラジオフランス語講座より

カフェにいる二人の女の子。
注文をとりにきたギャルソンに対し

Un café crème et un croissant, s'il vous plaît.

Pour moi, un thé au lait et un croissant.

と注文すると、ギャルソンが

Très bien, merci.

と答えます。
このTrès bienは「わかりました。」くらいの意味でしょうか。
「とても上手に」以外にもこのような使い方があります。

何年か前のNHKラジオフランス語講座のスキットで、女の子が語学講座の申し込み用紙を書き終わったときに、受付の人がTrès bien.と言う場面がありました。
初めて聞いたときは「外国人なのに申し込み用紙をちゃんと書くことができるなんて。君、よくできるね」という意味なのか、「君って字がきれいだね」という意味なのか、いずれにしてもちょっと嫌味なんじゃない?と私は真剣に思いました。
でも、このときのTrès bien.も「とても上手に」の意味ではなく、「それで結構です(それでOKです)」くらいの意味で、がつーんとやられた覚えがあります。