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フランス語の勉強ノート

フランス語を勉強していて、知らなかったこと、忘れていたこと、発見したことなどについて書いていきます。

知覚動詞

2011年07月25日 15時07分33秒 | 文法
2011年4月28日のNHKまいにちフランス語講座(講師:杉山利恵子先生)より
Leçon 9
前回のDialogueで気になったこと。

その1
知覚動詞
Leçon 1 でコメントした知覚動詞をここでじっくりおさらいします。

voir+直接目的語+不定詞 ・・・が~するのを見る、・・・が~するのが見える

J'ai vu quelqu'un entrer par la fenêtre dans cette maison.
私は誰かが窓からこの家に入るのを見ました。

regarder+直接目的語+不定詞 ・・・が~するのを見る

Il regardait les passants aller et venir.
彼は通行人が行ったり来たりしているのを見ていました。

entendre+直接目的語+不定詞 ・・・が~するのが聞こえる

J'ai entendu la pluie tomber.
雨が降っているのが聞こえました。

écouter+直接目的語+不定詞 ・・・が~するのを聞く

Elle aime écouter ses petits-enfants bavarder.
彼女は孫たちがおしゃべりするのを聞いているのが好きです。

sentir+直接目的語+不定詞 ・・・が~するのを感じる

J'ai senti quelqu'un bouger.
私は誰かが動くのを感じました。

不定詞が自動詞の場合は、不定詞のほうが先に置かれることもあります。

Assise à la terrasse d'un café, elle regardait passer les gens.
カフェのテラスに座って、彼女は人々が通っていくのを眺めていました。

「・・・が」の部分が代名詞のときは、直接目的語の形で知覚動詞の前に置かれます。

Je les ai vus traverser la rue rapidement.
私は彼らが急いで通りを渡るのを見ました。

Nous les écoutions jouer du jazz.
私たちは彼らがジャズを演奏するのを聞いていました。

J'ai été étonné en la voyant entrer.
彼女が入ってきたのを見て、私は驚きました。

「・・・が」の部分が一般的な「人々」のときは、省略されることがあります。

J'ai entendu dire qu'il y avait des grèves.
ストがあるという話を聞きました。

laisser(~するままにしておく)も同じ構文をとります。

Elle a laissé son chat dormir dans son lit.
彼女はペットのネコを自分のベッドで眠らせておきました。

知覚動詞の構文では、不定詞の代わりに<qui+文><現在分詞><en train de+不定詞>も使います。

<qui+文>
J'entendais mon voisin du dessus qui marchait de long en large.
上の階の住人が行ったり来たりして歩いているのが聞こえていました。

<現在分詞>
Il voyait le bateau s'éloignant lentement.
彼は船がゆっくり遠ざかっていくのを見ていました。

<en train de+不定詞>
Je la vois encore en train de marcher sur la plage.
彼女が浜辺を歩いている姿が今でも目に浮かびます。


代名動詞の過去分詞の性・数一致

2011年05月06日 10時31分24秒 | 文法
2011年3月31日のNHKまいにちフランス語講座(講師:杉山利恵子先生)より
前々回のDialogueで気になったこと。

その4
Je me suis lavé le visage, je me suis habillée et je me suis dépêchée de partir.
代名動詞の複合過去ですが、過去分詞の性・数の一致があります。
でも、それはseが直接目的語のときだけ!
seが直接目的語なのか、間接目的語なのかは、seをとったときの使われ方をみればわかります。
たとえば、réveillerの場合です。

Elle a réveillé son fils.
彼女は息子を起こしました。

réveiller(起こす)の相手は直接目的語(例文ではson fils)になりますので、se réveillerのseは直接目的語となり、複合過去形にするときは、過去分詞の性・数一致があります。

Elle s'est réveillée.
彼女は起きました。

rappelerの場合・・・

Elle a rappelé cela à son fils.
彼女はそれを息子に思い出させました。

rappeler(思い出させる)の相手は間接目的語(例文ではà son fils)となりますので、se rappelerのseは間接目的語となり、複合過去形にするとき、過去分詞の性・数一致はありません。

seが「お互いに~する」の意味の場合も同じです。

Il se sont rencontrés.
彼らは(お互いに)出会いました。
(rencontrer、会う相手は直接目的語)

Ils se sont parlé.
彼らはお互いに話しました。
(parler à、話す相手は間接目的語)

同じ動詞でも、seが直接目的語であったり、間接目的語であったりするものがあります。

Elle s'est lavée.
彼女は(自分の)体を洗いました。
(seは直接目的語)

Elle s'est lavé le visage.
彼女は(自分の)顔を洗いました。
(seは間接目的語、le visageは直接目的語)

さらに、代名動詞の用法のうち、受動的用法と、本来的用法(代名動詞の形しか存在しなかったり、代名動詞になることによって意味が変わったりするもの)では、seは直接目的語として扱い、必ず過去分詞の一致があります。

Elle s'est souvenue de cet incident.
彼女はその出来事を思い出しました。
(se souvenir de)

覚えるの大変ですね

代名動詞、entendre、複数形

2011年05月05日 09時11分35秒 | 文法
2011年3月31日のNHKまいにちフランス語講座(講師:杉山利恵子先生)より
前回のDialogueで気になったこと。

その1
Tu n'es pas maquillée aujourd'hui ?

ne t'es pasなんじゃないの?って思った方、残念ながら私と同類です。
代名動詞は行為を表しますので、se maquillerはお化粧をすることを指します。

Elle se maquille avec ces produits de maguillage.
彼女はこれらの化粧品を使って化粧をします。

一方、être + 過去分詞はその行為の結果である状態を表します。
なので、Dialogueの文は「今日はお化粧していないんだね」となります。
「あの子はいつも化粧が濃いね」は状態なので
Elle est toujours trés maquillée.
となります。

ほかにもいくつか例文を。

Il s'est habillé chaudement.
彼は暖かい服装をしました。
Il est toujours bien habillé.
彼はいつもちゃんとした服装をしています。

Je me suis marié(e) il y a trois ans.
私は3年前に結婚しました。
Je suis marié(e) et j'ai deux enfants.
私は結婚していて、子供が二人います。

その2
Je n'ai pas entendu sonner mon réveil !

フランス語の語順が奇妙に感じませんか?
英語の授業で習った知覚動詞+目的語+原型不定詞。
I heard the bell ring.
あれをおぼろげながらでも覚えていると、なんとなく奇妙な感じがします。
でも、フランス語のentendreは逆でもOK。
entendre+目的語+不定詞
entendre+不定詞+目的語
どちらも大丈夫です。
そういえば使役も逆でしたね~

その3
huit heures
忘れてました、複数形のs。

その4は長くなるので、次回に。

faire + 部分冠詞 + スポーツ

2010年06月30日 12時38分04秒 | 文法
NHKまいにちフランス語 6月9日のLeçon 39より

長年の謎がようやっと解けました!
faire + 部分冠詞 + スポーツ名というのは、もう耳たこですが、なんで部分冠詞なの?といつも思っていました。
この日のレッスンで、その謎がようやっと解き明かされました。

例文:
En été je fais de la randonnée et en hiver je fais du ski.
夏はハイキング、冬はスキーさ。

清岡先生「ここはどうして部分冠詞なの?」
レナ先生「スポーツ名に部分冠詞をつけると、ある量としてのスポーツ、つまり30分とか1時間とかのプレイとしてのスポーツという感じです。」
清岡先生「種目というのじゃなくね。」
レナ先生「そうです。行為としてのスポーツです。」

なるほど!
今日は電車の中でこれを聞いて、涙ぐんでしまいました(←清岡節はいってます)。
うれしい!

代名詞enと形容詞

2008年10月25日 00時03分27秒 | 文法
3月4日のNHKラジオフランス語講座より

代名詞enを形容詞で修飾する場合、deを使って形容詞を導入します。

映画とか、展覧会とかの話をしていて、「すごくいいのをやってるよ」と言いたい時、このように言えます。

Il y en a de très intéressantes.
すごくいいのをやってるよ。

お店で何か品物をみせてもらったとき、「もっとほかのがありますか」と言いたいときは

Vous en avez d'autres ?
もっとほかのがありますか?

enってde + 名詞をそのまま引き受ける役割も確かあったはず。
形容詞をつけるときはdeが出てきて・・・
うぅ、めんどくさい

条件法現在 その1

2008年09月26日 23時45分00秒 | 文法
3月4日のNHKラジオフランス語講座より

条件法現在形は、「~したい」という自分の願望、「~してくれるか」という相手への希望、「~すべきだ」という相手への示唆を表明するときなどの語調を緩和します。

「~したいのですが。」を表す"Je voudrais" がこの用法に当てはまります。
旅行会話などでは、文法解釈はあとでよいから、とにかく覚えろといわれるのがこの表現です。

相手にこうしろ、ああしろと言いたいときも、この条件法現在形が活躍します。

Tu serais gentil de me remplacer demain.
あした、私と代わってくれるとありがたいな。

Vous devriez vous reposer.
休養なさったほうがいいですよ。

これで高飛車な態度にならなくてすみそうです。

大過去と複合過去

2008年09月17日 22時36分30秒 | 文法
前々回の続きで大過去を取り上げます。

3月3日のNHKラジオフランス語講座に
「二人は(注:妻と息子のこと)2年前から僕の両親と会っていなかったからね」
という文があるのですが、これは大過去を使ってあらわします。

Ils n'avaient pas revu mes parents depuis deux ans.

でも、これって複合過去にしてはだめ?

Ils n'ont pas revu mes parents depuis deux ans.

もちろん、この文自体はだめというわけではありません。
ただ、大過去とは別のニュアンスがでます。
まず、複合過去にすると、これから会うのさ、みたいな雰囲気が出るのだそうです。
会ったあとで話題にするときは、大過去。
「このまえ、久しぶりに家族と実家に帰ったんだ。妻も息子もおふくろとおやじに会ったのは2年ぶり。」
みたいな感じですね。

だから気をつけなさいって言ったでしょう

2008年09月12日 23時09分50秒 | 文法
2月27日のNHKラジオフランス語講座より

「だから気をつけなさいって言ったでしょう」
と言われた経験は誰しもあると思います。

さて、これをフランス語で言うとどうなるか。

Je vous avais dit de faire attention !

なんと、大過去を使うんですね。

大過去の例文ってだいたいこんな感じですよね。

Quand je suis arrivé à la gare, le train était déjà parti.
私が駅に着いたとき、電車はもう出てしまっていた。

大過去というのは、過去の時点から見てすでに完了していた出来事を述べるときに使う時制、だから電車の例文はすんなりはいってきます。
でも、「気をつけなさいって言ったでしょう」に大過去というのは、ちょっと気づけないような気が・・・。
気をつけなさいって言われたのに、相手は何かをしてしまった、だから大過去ということなのかな??

使役

2008年07月26日 09時45分33秒 | 文法
2月18日のNHKラジオフランス語講座より

faire + 動詞で「~させる」という意味になります。
初級文法レベルなんでしょうが、どうしても英語の使役構文make + 目的語 + 動詞の原形が浮かんできてしまって、フランス語の使役構文に馴染めません。
とにかくフランス語の使役はfaireと後ろに続く動詞は切り離せないということが大事です。

J'ai fait attendre Claire.
私はクレールを待たせた。

Je l'ai fait attendre.
私は彼女を待たせた。

接続法過去形と接続法現在形

2008年07月21日 18時16分43秒 | 文法
2月13日のNHKラジオフランス語講座より

接続法には接続法過去形と呼ばれる形があり、<助動詞の接続法現在形+動詞の過去分詞>という組み合わせで、直説法の複合過去形に対応します。
と書いても、なんのこっちゃって感じですが・・・

1. Pourvu qu'elles n'aient pas eu d'accident !
彼女たち、事故にあっていなければいいけど。

2. Pourvu qu'elles n'aient pas d'accident !
彼女たち、事故にあわなければいいけど。

1が接続法過去形で、2が接続法現在形です。
1は「過去に事故が起きていない」こと、つまりElles n'ont pas eu d'accident.を願っていて、2は「これから事故が起きないこと」を願っています。
フランス語も日本語も微妙な違いになってますね~

ちなみにpourvue que + 接続法の独立節で「~ならいいんだけど」という意味を表します。