フランス語の勉強ノート

フランス語を勉強していて、知らなかったこと、忘れていたこと、発見したことなどについて書いていきます。

FrenchPod

2008年05月12日 22時44分24秒 | フランス語あれこれ
ついに出ました!
FrenchPod!

英語でフランス語を学ぶサイトです。
有料サイトですが、聞くのは無料。
iPod持っている人は早速iTunesストアを開いて「FrenchPod」と入力してみてください。
レッスンの音声のみ無料で聞くことができます。
現在はNewbie(初心者)のみですが、ゆくゆくは中級、上級のレッスンが増えると思います。

文法の説明、訳などは有料になってしまいますので、本当の初心者の方にはあまりおすすめできませんが、全くの初心者でなければ、聞くだけでも十分勉強になるのではないかと思います。
iPodのプロパティの歌詞を開けば、フランス語の会話のみ表示されますので、英語の説明がいまいちわからなくても大丈夫。

レッスンはNHKラジオ講座には絶対出てこないような会話が出てきて、それだけでも新鮮。
英語の勉強にもなる(?)ので一石二鳥
ぜひ試してみてください。

主語が大事!

2008年02月03日 12時16分27秒 | フランス語あれこれ
「間違いを恐れていは外国語はうまくならない」
よく言われていることですね。
話そうとしてるんだけど、なんか頭の中が真っ白になってしまって。
たどたどしくも話したとしてもうまく伝わらないとすごく落ち込むし。
ま、それにめげていては駄目だってことなんでしょうけど。
外国語を話す道は険しいです。
フランス語なんて日本に住んでいたら話す機会は皆無に等しいですからね。

ところで、単語を並べるだけで、果たしてフランス語って通じるものなんでしょうか?
を、知人のフランス人に実験になってもらいました。
単語を並べるだけでもある程度までは通じました。
ただ主語を忘れると簡単な文でも通じにくくなるようです。

aimer musique ?

日本語の場合、上がり調子で「好き、音楽?」って言っても絶対に通じますが、フランス語では主語がないと「ん?」になるようです。
誰の話や?ってことになるんでしょうね。



屈折語

2007年11月24日 14時32分02秒 | フランス語あれこれ
米原万里さんの講演会をまとめた本『米原万里の「愛の法則」』を読みました。
その中に外国語の分類法の一つとして孤立語(Langue isolante)、膠着語(Langue agglutinante)、屈折語(Langue flexionnelle)というのが出てきます。

孤立語というのは、動詞が活用せず、文章の中の単語の役割が語順によって決まります。
典型的な例は中国語です。
また、英語は後で説明する屈折語のインド・ヨーロッパ語族のなかで孤立語の性格が強まったものとされているようです。

膠着語というのは、単語に接頭辞、接尾辞などがくっついて、文中の言葉の役割が決まります。
と書くと、何のこと?って感じですが、要するに「て、に、を、は」。
日本語がその一例です。

屈折語というのは言葉の文中における役割が言葉の語尾、語頭などの言葉の変化によって決まります。
要するに語尾変化、人称変化ですね。
フランス語がその一例。
米原さんの専門であるロシア語もこの屈折語にはいります。

数ある言語の中でフランス語を選んだ私たちは実は先見の明があったんですね(?)。
孤立語としての性格が強い英語は日本の中学校では必須教科なので、当然勉強済みです(出来はともかく)。
母国語である日本語は膠着語。
フランス語は屈折語。
米原さんいわく、第2外国語として屈折語を選ぶと「脳みそがすごくやわらかくなると思います」。
自分を振り返ると、脳みそがやわらかい人種とはとても思えませんが、深層心理の中ではその状況を打破したいと思って、フランス語を勉強し続けているのかも・・・なんて思ってみたりして。

でも屈折語って結構おもしろいネーミングだと思いませんか。
フランスっていかにも屈折した国っていうイメージですから、ピッタリですよね。

参考:wikipedia
   米原万理『米原万里の「愛の法則」』

compote de pommes

2007年10月07日 11時49分36秒 | フランス語あれこれ
昨日両親からりんごが送られてきました。
(りんご農家ではありません、念のため)
15個もあって、毎日りんごというのは結構つらいな・・・
と思っていたところ、コンポートにすればいいのではないかと思いつきました。
そこでコンポートの作り方をインターネットで探すと、面白いことに気がつきました。
りんごのコンポートというとりんごを食べやすい大きさにカットしてシロップで似たもの(たとえばこんな感じ)を日本人であれば思い浮かべると思うのですが、フランスでcompote de pommesというとジャムの一歩手前か離乳食かという感じのものをどうやら指すみたいです。
日本のようなコンポートの写真も出てこないわけではないのですが、フランスではりんごを日本よりも小さくカットして煮るのが一般的なようです。
たとえばiSaveursのレシピを見ると、

Epluchez les pommes. Otez le coeur et les pépins et coupez-les en dés.

éplucher (野菜・果物などの)皮をむく
ôter 取り除く
coeur (m) 芯
pépin (m) (ぶどう・りんごなどの)種
dé (m) さいころ
couper ~ en dés 賽(さい)の目に切る

なんて書いてあります。
コンポートはどんな経由で日本に来たのか、ちょっと知りたいですね。

五目並べ

2007年04月08日 12時41分46秒 | フランス語あれこれ
「ゲゲゲの鬼太郎」、テレビで新しいシリーズが始まりましたね。
今回で第5作目とのこと。
今朝もしっかり見てしまいました。
私の初鬼太郎は野沢雅子さんの鬼太郎ですが、高山みなみさんの鬼太郎の声もなかなかいいですね。

うちにはなぜかゲゲゲの鬼太郎のオリジナル漫画(「墓場の鬼太郎」)が転がっているのですが、「手」というエピソードになんと!フランスからやってきた妖怪が登場しているのです。
その妖怪は吸血鬼ラ=セーヌ。
パリで吸血沙汰を起こしたラ=セーヌは次なる標的として東京を選びます。
でも彼は鬼太郎を恐れて日本では落ち着いて血を吸うことができません。
そこで鬼太郎を待ち構え、鬼太郎を殺すのですが・・・。

日本のマンガですし、なんたって妖怪ですから、ラ=セーヌが日本語を話している!なんてことはつっこんだりしません。
しかし、ラ=セーヌが手下のザ=マンモス(妖怪ではなく人間だそうです)相手に五目並べするのはちょっと待ってよ、じゃありません?
中国、韓国にも似たようなゲームがあるらしいので、起源となると日本ではないのかもしれませんが、一応「五目並べ」って日本のゲームですよね。

ひょっとしてフランスにも五目並べに似たゲームがあるのではないかと調べたところ、フランス生粋ではありませんが、一応ありました。
puissance 4というゲームです。
Milton Bradley Companyというアメリカの会社が作ったConnect Fourというゲームのフランス版です。

プレーヤーは二人。
黄色または赤色の円盤状の駒を各プレーヤーがボード上に並べて、同じ色の駒が縦横斜めのいずれかに4個並んだら勝ちになります。
ボードは垂直にたっているのが五目並べと違うところ。
ボードの側面には格子状の穴があいていて、さらにボードの上側には格子の縦列ごとに穴があいています。
その穴から駒を落とし、並べていくのです。
写真はこちら

このゲームがフランスで発売されたのは1974年。
「手」が少年マガジンに掲載されたのは昭和40年。
ラ=セーヌはpuissance 4を知る由もありませんが、日本で五目並べを知り、気に入ったんでしょうね。
ザ=マンモスに「三つならんでるぜ とめねえかっ」と忠告するくらいに。



フランス語と英語とドイツ語の関係

2006年09月05日 18時01分15秒 | フランス語あれこれ
先日、NHKラジオドイツ語講座(2006年8月号)でフランス語と英語とドイツ語の関係について解説していました。
なかなかおもしろかったので、紹介します。

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英語の牛「cow」はドイツ語の牛「Kuh」に似ていますが、英語の牛肉「beef」は、牛、牛肉を意味するフランス語の「boeuf」に似ています。
これは、歴史的な経緯に関係しています。

英語とドイツ語はゲルマン語系なので兄弟のような関係にあり、基本的な単語については共通するものが多く、文法も近いものがあります。
一方、フランス語はロマンス語系なので英語、ドイツ語とは従兄弟のような関係にあります。
しかし、語彙だけで見ると、英語にはフランス語系の単語が多く取り込まれています。

もともとイギリスの島には、ドイツ語に似た英語を話す人々が住んでいましたが、ある時期フランス語系の人々が支配者としてはいってきて、イギリスを統治しました。
その結果、支配される側の庶民はドイツ語と似た英語を話し、支配者階級はフランス語系の言葉を話すようになりました。

庶民にとって牛といえば動物の牛を連想するので、動物の牛については「cow」を使い、支配者、上流階級にとって牛といえば牛肉の方を連想するので、牛肉についてはフランス語系の「beef」を使うようになったということです。

同じような例をもう一つ挙げます。
英語で羊のことは「sheep」、羊肉のことは「mutton」といいますが、「sheep」はドイツ語の「Schaf」、muttonはフランス語の「mouton」から来ています。

食べる(eat, essen)、飲む(drink, trinken)、考える(think, denken)などの基本的な単語は、英語もドイツ語も語源が同じなので似ています。
熟慮する(consider, cosidérer)など、少し高尚な語、理知的な語についてはフランス語系が多くなります。

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確かに、フランス語の難しい単語って英語に似たものが多いことに気づいてはいましたが、なるほど、そういう歴史的背景があったんですね。

なんで、ドイツ語聞いているのかって?
ははは・・・聞かないで下さい。
ちょぴり楳図かずおがはいっているだけです。


バカナル

2005年11月23日 18時32分17秒 | フランス語あれこれ
東京、博多、京都にAux Bacchanalesというパン屋、カフェ、兼レストランがありますが、ずっとBacchanalesってなんだろうって思っていました。
が、ようやっとわかりました。

Wikipediaより

Les bacchanales étaient des fêtes religieuses célébrées dans l'Antiquité. Liées aux mystères dionysiaques, elles se tenaient en l'honneur de Dionysos-Bacchus, dieu du vin, de l'ivresse et des débordements, notamment sexuels.

religieux (se) 宗教(上)の
Antiquité 古代(文明)
lié à ~と結びついた
mystère (m) 秘儀
dionysiaque ディオニソスの
se tenir 保つ
en l'honneur de qn (qch) (人)に敬意を表して、(何)を記念して
ivresse (f) 酩酊
débordement (m) 横溢(あふれるほど盛んなこと)

バカナルは古代の宗教的なお祭りであった。ディオニソスの秘儀と関わっており、ブドウ酒、酩酊、横溢、特に性の神であるディオニソス(バックス)のお祭りである。

そういう意味だったんですね。

ところで、バックス(Bacchus)はローマ神話の神様で、ギリシャ神話のディオニュソスの異名であるバッコスがラテン語化してバックスとなったそうです。
バッカスはその英語読み。

参考:wikipedia

訛り patois

2005年06月19日 12時11分07秒 | フランス語あれこれ
フランス語にももちろん方言があります。
フランス語の方言が話されている地域として有名なのは、ケベック(カナダ)、ノルマンディー、ワロン(ベルギー)、などがあります。
クラウンの仏和辞書によれば、パトワはこのような方言よりもさらに狭い地域で話されているものとされています。
「田舎の言葉」という感じなんでしょうか。

パトワって聞いてみたいと思った方は、フランス語の童謡「Dans les prisons de Nantes(ナントの牢獄で)」を探してみてください。
この歌詞にほんの少しですけれど、パトワが使われています。

Personne ne le vint voir
=Personne n'alla le voir
誰も彼(囚人のこと)に会いに来なかった

que dit-on moé
=que dit-on de moi
オレについて何ていっているのか

この童謡自体、ちょっと変な内容です。
ナントの牢獄につながれている囚人が看守の娘に助けてもらってロワール川に飛び込んで脱獄し、ナントに戻ってきたら娘と結婚しよう!というなんとも自分勝手な歌です。
曲調もやや寂しげ。
ぜひ聞いてみてください。