フランス語の勉強ノート

フランス語を勉強していて、知らなかったこと、忘れていたこと、発見したことなどについて書いていきます。

代名動詞の過去分詞の性・数一致

2011年05月06日 10時31分24秒 | 文法
2011年3月31日のNHKまいにちフランス語講座(講師:杉山利恵子先生)より
前々回のDialogueで気になったこと。

その4
Je me suis lavé le visage, je me suis habillée et je me suis dépêchée de partir.
代名動詞の複合過去ですが、過去分詞の性・数の一致があります。
でも、それはseが直接目的語のときだけ!
seが直接目的語なのか、間接目的語なのかは、seをとったときの使われ方をみればわかります。
たとえば、réveillerの場合です。

Elle a réveillé son fils.
彼女は息子を起こしました。

réveiller(起こす)の相手は直接目的語(例文ではson fils)になりますので、se réveillerのseは直接目的語となり、複合過去形にするときは、過去分詞の性・数一致があります。

Elle s'est réveillée.
彼女は起きました。

rappelerの場合・・・

Elle a rappelé cela à son fils.
彼女はそれを息子に思い出させました。

rappeler(思い出させる)の相手は間接目的語(例文ではà son fils)となりますので、se rappelerのseは間接目的語となり、複合過去形にするとき、過去分詞の性・数一致はありません。

seが「お互いに~する」の意味の場合も同じです。

Il se sont rencontrés.
彼らは(お互いに)出会いました。
(rencontrer、会う相手は直接目的語)

Ils se sont parlé.
彼らはお互いに話しました。
(parler à、話す相手は間接目的語)

同じ動詞でも、seが直接目的語であったり、間接目的語であったりするものがあります。

Elle s'est lavée.
彼女は(自分の)体を洗いました。
(seは直接目的語)

Elle s'est lavé le visage.
彼女は(自分の)顔を洗いました。
(seは間接目的語、le visageは直接目的語)

さらに、代名動詞の用法のうち、受動的用法と、本来的用法(代名動詞の形しか存在しなかったり、代名動詞になることによって意味が変わったりするもの)では、seは直接目的語として扱い、必ず過去分詞の一致があります。

Elle s'est souvenue de cet incident.
彼女はその出来事を思い出しました。
(se souvenir de)

覚えるの大変ですね

2 コメント

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マイペースです。 (IMo)
2011-05-14 10:11:13
文法から入っていこうかと関連のブログどころを探しまわって行き当たりました。
とても雰囲気良く、現実的に解説していただいているので有難いです。
昔買ったフランス語4週間をそばに置いて(置くだけでなく一応ですが読んでます。)、がんばりってますが、頑張りの程度が平均より低い。
そんなわけで、まだ、テーマに関連してのコメントは全然書けません。
しばらくは、記事を読んでは、「はぁーそうなのかぁ」という、吐く息多めの感激・感嘆コメントが続くと予想されますが、、、勉強に関して、想定外のこと、起きてくれないかなぁ。。。
これからなにとぞよろしくお願いします。
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はじめまして (fuuko)
2011-07-24 15:56:07
IMoさん

はじめまして
たくさんのコメントありがとうございます。
また、お返事が遅くなってしまってすみませんでした。
フランス語のやる気が失せたわけでもなんでもないのですが、ちんたらした性格なので、blogの更新が激減してしまいました。
このようなコメントを残してくださると、とても励みになります。
ありがとうございます。
もう少し頻繁に更新できるよう、頑張りたいと思います。
返信する

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