monologue
夜明けに向けて
 



銭洗弁財天宇賀福神社(ぜにあらいべんざいてんうがふくじんじゃ)の
奥宮の洞窟に祀られている宇賀神についてウイキペデイアにもほとんど詳しいことは記述されていないので正体不明の神になっている。
「ウガUGA」という変わった名前は、日本書紀の本文でイザナギイザナミが国生み子生みでヒルコを船に乗せて流してしまったあと、 次に生んだ火神軻遇突智(CAGUつち)の名前に由来する。このブログで何度も採り上げるイザナギの行った遺伝子工学からみれば軻遇突智とはRNAの四塩基CAGU(カグ)ツチでツチとは生物の体の生成原料を指すことばでイザナミはあらゆる生物に肉体を与えるために四塩基のツチを遺して黄泉に去り、イザナギは「唯、一児を以て、我が愛しき妹に替へつるかな」といって泣き十握(とつか)の剣で軻遇突智(かぐつち)を三段(みまた)に斬る。
これは四つの塩基、A(adenine)アデニン、U(uracil)ウラシル、 G(guanine)グアニン 、C(cytosine)シトシンを
三つずつの単位(トリプレット)にきったということでこうしてできた遺伝暗号を配列(コドン)という。
生物の細胞生成過程はまずDNAからRNA(ribonucleic acid)、リボ核酸に遺伝情報が転写される。
DNA上ではチミンの配列場所にRNAではU(uracil)ウラシルが組み込まれ、 四つの塩基はAアデニン、Uウラシル、Gグアニン、Cシトシン、となる。 DNA上でATGという開始暗号ならRNA上ではAUGと転写される。このAUGという開始の合図になる塩基配列に対応するアミノ酸はメチオニンで これが蛋白質合成に指定されて使用されることになる。
最も一般的な開始コドンはAUGであり、アミノ酸鎖の先頭で最も多いのはメチオニンである。終止コドンは「UAG、UGA、UAA」の3種類。宇賀「ウガUGA」神という名前はRNAの四塩基CAGU(カグ)ツチからトリプレットに切ってできたコドンのあらゆる生物のDNA読み取りの開始暗号と終始暗号を示しているのである。「神はことばなり」という通り宇賀はすべての生き物に身体を与える「ウガUGA」という暗号のことばの神だったのだ。あなたの肉体も今現在「ウガUGA」により細胞再生を繰り返して存続している。なぜ宇賀神を蛇身で描くかといえばDNAの二重螺旋を蛇に見立て細胞の再生の象徴としているから。
fumio

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