monologue
夜明けに向けて
 




このところの憲法改正問題でネット上で山口瞳、大橋巨泉氏の非武装中立論が沸騰してきた。
大橋巨泉氏は人生の師とする、作家の山口瞳の「人を傷つけたり殺したくないために、亡びてしまう国があったというだけで十分」ということばを大切にして生きているようだ。
山口瞳といえばわたしは「山口瞳血涙十番勝負」と「続十番勝負」を本棚において愛読している。プロ棋士相手の将棋の駒落ち戦なのだが手もなくひねられる様子が刻銘に語られて面白い。それにあやかって巨泉氏もかつて「巨泉流飛車落定跡」という本を出版したことがあったが文章力の差があって師匠ほどではなかった。
政治家は「人を傷つけたり殺したくないために、亡びてしまう国があったというだけで十分」とはとても思えないだろう。
「汝殺すなかれ」を忠実に守れるほど人類は成長したのだろうか。日本の憲法はその試金石。
fumio

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