(4)『物質を持つという事が物質的な執着心を持つことにはならない。持っていても執着しなければいい。物質を持たない努力をすることで執着心を持たないというのも変だ。物質的な執着心を持たない為に捨てよう、失おうとして、失うことが気になって、かえって執着してしまうくらいなら失くさない方が良いのじゃないか?』これは、一つの意見だが間違っている。失うことが気になるのは執着心が強い為で、それを失わないことで気にならないというのでは結局、執着心を捨てていないことになる。
物質的なことに執着心を持つのが、霊的修業に邪魔になる訳は物質的なものの持つ低い周波数に捕らわれる事が危険だからだ。捕らわれないなら持っていても良い、というのはある意味では正しい。物質的なことの持つ周波数に捕らわれていないなら、同じ意味で失う事にも全く関心を抱かない筈だからだ。その人の活動に不必要なものは、霊的修業中の人ならば持たないのが理想だ。そして多くの修業は『捨てる』事から始まる。捨てるという能動的な行為は、自分のそして他人の執着心から自由になるには最も効果的な方法だからだ。全てを持ったまま、何も失わずに修業を続けるのは至難の技だから。それが出来た人を私は未だ知らない。破壊することで創造するというのはそういうことなんだ。捨てることで手にいれる訳だ。
あなたがたもよく知っているイエズス・キリストが、言っている。
『自分の持ち物を売って、施しなさい。自分の為に古びることのない財布をつくり、盗人も近寄らず、虫も食い破らない天に、尽きることのない宝をたくわえなさい。あなたがたの宝のある所には、心もあるからである。』
-ルカによる福音書第12章、33行-
自分の為に古びることのない財布を作るとは、自分の魂を清め高めるということだ。
(5)大いなる天界の息吹より伝えられしものを、あなたがたは持っているということを教えよう。大いなる天界の息吹より伝えられしものとは、あなたがたの魂、あなたがたの心の奥のものだ。人は二人の主人に兼ね仕え、二人の主人を共に満足させることは出来ない。人は物質と精神の両方に仕えることはできないし、自分の体と高級我に仕えるのも無理だし、家族への義務と自分の普遍的義務とをいずれの権利も侵害しないで果たすことは困難だ。『天界からの静かな小さな声』に耳を貸して、取るに足らぬ者らの喧騒を聞き逃すか、又は取るに足らぬ者らの要求ばかり聞いて『天界からの静かな小さな声』につんぼになるかのどちらかである。
すでに現世で結婚している人々にとって、神霊界の掟に従いたいと思う事は恐らく苦難の連続だろうと思う。見聞きした神霊界の事々を理論的に処理し学問として修める方が、実際の物質的生活の運営は楽になるだろう。神霊界の事々を理解し実践しようとする人には、実際の物質的生活は絶え間無い争いと醜い欲の交錯として捕らえられるだろう。神霊界の掟と現世的な掟の両方に従い、かつ神霊界の事々を理解し実践し身に付けようと思う人は、いつも非人格的な神霊界の声と人格的な現世的愛との間でためらっている自分を発見する事になるだろう。そして、そのどちらも不満足のまま、恐らくは以前より現世的な生活を続ける自分を発見するだろう。しかし、誰も自分の持っている能力以上のカルマの重荷を背負うことにはなっていない。真理、善、知恵を恩恵を与えてくれるが故に愛するのではなく、真理、善知恵であるが故に愛する人は人生を重荷とは考えないだろう。
(6)銀河の果て、遠い遠い星の時間の彼方より降り続ける愛の夢
あなたがたの瞳の奥の雪降るしじまへと続く、愛の夢
世界中の人々が飢え、弱り、悲しみの淵に沈み私達の愛に向かって手を伸ばす時にその時こそ、あなたがたの星降る愛が必要なのだ
あなたがたは、今現在何をして良いか分からない状況かも知れないが何をするべきかは各々の心の深奥が知っている筈だ
難しく考える事は止めて、物事をあるがままに見詰め物事をあるがままに受け取り、そしてあるがままに働きなさい
あなたがたに必要なのは愛と勇気とそして信じる心なのだから
薔薇色の夢は遠いところにあるのではなくあなたがたの心の深奥にあるのだ
あなたがたの心の深奥にある息づいているその赤い命に気付く時に蕎薇色の馨しき霧を放ちあなたがたの夢は生命の躍動を始める
さあ、時は満ちた、出掛けなさい
何も恐れることはない、躊躇することもない
さあ、出掛けなさい
あなたがたの薔薇色の夢を凍える人々に分けてあげなさい
あなたがたを阻むものはない
あなたがたを傷付ける者はいない
あなたがたを待っている
星々の彼方から見守る瞳を感じて、行きなさい
額を光の方向に向けて、真っすぐに歩きなさい
(7)大多数の地球人は、霊的・物的進化の遅れた星地球の理学的範囲を超えない所からやって来ている。つまりこの地球を含む太陽系のどこかから来た魂で、非常に進化した魂は10%に満たないのだ。シリウス星系から来た魂は非常に少ない。今ここで何人いるという風には言えない。確かに進化した魂は少ない。
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