(6)チャネリングは本来、人間の誰もが出来ることだ。けれど、これを文字に置き換えるとなると話は別だ。人間の視床下部には松果体というものがある。あそこには宇宙からの波動を電気的に感じ取る、アンテナの様な働きをする細胞が存在する。松果体で感じ取った宇宙からの電波を、松果体はホルモンと共に旧皮質へと伝える。旧皮質では伝わった情報を分析し、一部を潜在意識の情報中枢へ、又一部を新皮質の情報中枢へと送る。
伝えられた情報は潜在意識と顕在意識の両方で処理され、分析される。旧皮質と新皮質はお互いに情報交換を行い、次の行動を決定する。現代人では、この旧皮質と新皮質との情報交換がスムースに行かない場合が多い。それは新皮質の知識量が大きすぎてバランスが取れない為でもある。
その為に旧皮質の中枢を成す本能の部分を起こさなくてはならない。チャネルになる人の条件は、まず新皮質の知識量が多すぎないこと。そして実生活において、比較的本能的に行動できる状況を持っていること。何事も素直に受け入れる性格であることなどがあげられる。通信を受けるプロセス自体は以前に話した様なことだが、チャネルになるにはある一定の波動を受け続ける意志と忍耐力も必要だ。
そして一定の波動を受けて、言語中枢にその波動を伝える事に抵抗感を、持たない傾向の思考回路を育む必要性がある。本当に疑い深い性格の人だと、とても無理だ。それには小さい頃からの習慣や思考の癖なんかも関係してくる。何があっても『神様のお思し召しだから』と心から思える人は、チャネルになれる可能性の大きい人だと言える。暗示に懸かりやすい事は、恥ずかしいとか思っていると駄目だ。
物質的な事に強い執着があったり、名誉欲が強い人はチャネルには向かない。チャネルは自分の頭脳の働きを、一旦別の人格や霊格に貸してしまい、自分自身の欲や得を二の次にしなくてはいけないからだ。一般的に男性は名誉欲や権力欲が強いので、男性チャネルの数は女性に較べると少ない。この頃、『誰でもチャネルになれます』と銘打って講演会が開かれたりしているけれど、困りものだ。チャネルになっても、一体どんなソースからのチャネリングなのかを、判断出来ない程度のレベルの人々が殆どだからだ。
事実、自分の潜在意識のチャネリングから入って行く人の方が多い。そうしてチャネルになれたと、思い込んでしまった人が流す情報に沢山の人が惑わされたりするのは本当に困る。
そしてもう一つの問題点は、チャネルになれたと思った瞬間から何だか自分が偉くなった様な気分になって、突然、言葉使いが変わったりする人達だ。彼らの精神的な向上の道が、こんなつまらない事で途絶えてしまうのはとても残念としか言いようがない。
チャネルになるということは、総ての人の『しもべ』となる事だと私が教えるのは、上記の理由からだ。人は倣慢になると成長できない。これらの理由から私はチャネラーに頭を低くすることばかりを教える訳だ。チャネルとして成長しながら、人間として霊人としても成長して貰いたいと私は願うからだ。
波動を言語に置き換えるチャネルは、大部分の人々の期待を裏切って華やかでもないし、楽でもないんだということを認識して貰えただろうか?コンタクティという言葉の意味はチャネルとは大きく違う。コンタクティという意味を大方の人はチャネルと混同している。コンタクティというのは、広義の言葉で、異界との接触のある人のことを指す言葉だ。
(7)即物的な実証を見せる事で信じて貰えても、心の中の寂しさは拭えない。何故、寂しいか分かるかな?何も見せないで信じて貰えてこそ初めて『信じて貰えることになる』からだ。信じるというのは字を見ても解るだろう?人の言う事を認めることなんだ。何も見せない何もしない何も証明しない、でも信じて貰える。これこそ寂しさの付きまとうことのない、宇宙の愛の波動に支えられた関係だ。そして、この関係を成立させることの出来るのは、その人の『人となり』とその表現であるもの、あなたがた光の子らの場合には、愛の活動とあなたがたの存在だけだという事を知っていて貰いたい。
実証してみせるのは簡単だが、その結果はあまりに空しい。信じない、否、信じたくない人に、実証はその場の気まぐれでしかない。時間の経過と共に、再び信じたくない意志を通そうとする。私達はへソマガリではないが、実証の必要の無い人にこそ実証して見せることが多いのだ。
(8)影と闇は違うことを覚えておいて欲しい。影とは光あって存在するもの、闇とは『未だ光の到達しない場』だ。影の子供達に光を当てて目を覚ます様にしてあげる事はできるけれど、闇の子供達は私達の光に当たるのをとても厭がる。彼らにとっては私達の光は、致命傷を与えるほどのものだからだ。彼らにとって愛と光は毒なんだ。これから『闇の子供達』は最終攻勢に入るだろう。世界中で不愉快な事件も多発するだろう。けれど、これらの事件さえもが闇の子供達の作戦なんだ。世界の人々を不安に陥れて地球絶滅思考を植え付けようとしているんだ。彼らがどんなに頑張っても、人間の想念が愛に満ちて未来に光を見いだそうとするなら、彼らに勝ち目は無い。
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