Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

北アルプス、常念岳登山

2019年09月30日 | 山歩き

9月25日(木)      天気=晴れ

 

06:37一ノ沢登山口駐車場→ 06:50~57一ノ沢登山口→ 07:12山ノ神→ 08:24~39笠原沢出合→ 09:03胸突八丁→ 09:18~24最終水場→ 09:40第2ベンチ→ 09:56~10:08常念乗越→ 11:00~29常念岳→ 11:55~12:15常念乗越→ 12:41最終水場→ 12:53胸突八丁→ 13:14~18笠原沢出合→ 14:17山ノ神→ 14:26一ノ沢登山口→ 14:39一ノ沢登山口駐車場

 

 常念岳へ登る最短ルートの一ノ沢コースには、残雪期に一度降っただけだ。雪の無い時期に登ってみたいと思っていた。昨夜車中泊した道の駅安曇野堀金の里から車を走らせ30分足らずで、一ノ沢コース登山者用駐車場に着いた。

 登山者用駐車場

 此処から舗装された林道を約1キロ程歩き、登山案内所(今日は無人)やトイレが設置されている登山口に着く。ここから一ノ沢沿いに登山道が始まる。

 一ノ沢登山口

 

 樹林帯の緩やかな道を10数分進むと、簡素な鳥居と巨木がある山ノ神に着く。登山道は良く整備されて登山者も多く、昨日の有明山の道に比べたら1級国道を歩いているようなものだ。

 山ノ神

 樹林帯の緩やかな道が長々と続き、登山口から1時間以上歩いても王滝ベンチに着かない。1時間半位経った時、「笠原」と書かれた標識に着いた。此処はもう胸突八丁の手前で、結局「王滝ベンチ」の場所は何処か判らなかった。

 小さな高巻地点(流水少なければ沢沿いに行ける)

 岩の積み重なった涸れ沢を渡る

 笠原沢出合

 

 笠原沢出合から少し登ると、丸太橋を渡って沢の右岸(左側)沿いに登る。再び橋を渡って左岸に進むと、胸突八丁に着いた。此処から沢を離れ急な階段を登って高巻き道を行く。

 笠原から少し登った地点(稜線が見える)

 胸突八丁

 道沿いに「転落注意」や「落石注意」の看板があるけれど、よく整備されているのでさほど危険は感じられない。高巻き道から再び沢に接する地点が最終水場となり、沢には豊富な流水がある。稜線の山小屋で水は有料(概ね1ℓ200円)なので、此処は貴重な水場となる。

 高巻道から下流方面

 高巻道

 最終水場

 最終水場から山小屋がある常念乗越まで急登となるが、ジグザグに整備された道(一ヶ所倒木有り)なのでそんなに辛い登りでは無い。道沿いは第1~3と三カ所ベンチが設置されている。

 倒木地点

 第2ベンチ

 急登を凌ぐとやがて広々とした常念乗越に達し、常念小屋とその奥に槍・穂高連峰の壮快な展望が開いた。ビールを飲みたいところだが、下山も残っているので自重して携行した麦茶とおにぎりだけで栄養補給する。

 常念乗越直下

 常念乗越(常念小屋の奥に槍・穂高連峰)

 乗越から東天井岳方面

 乗越から稜線上の縦走路を常念岳に向かい登って行く。頭上に見えるのは常念岳の前山で、標高を上げなければ山頂は見えない。そんなところは去年登ったエベレスト街道のカラパタールに感じが似てなくもない。

 乗越から常念岳への道(見えてる山は前衛ピーク)

 常念山脈のメイン縦走路だけに行き交う人も多い。幕営縦走の人はザックが重くて苦しそうだ。前山を越えると登山者が憩う山頂が遠くに見えた。三股登山口へ降る道の分岐を過ぎ、ゴロゴロした岩を伝って常念岳(2857m)に到着した。

 前衛ピーク地点から山頂が見えた。

 常念岳山頂(若い女性に撮ったもらったのでニヤけた顔)

 これ以上無いという快晴で、山頂からは槍・穂高を始め北アルプスの主な峰々が手に取るように見える。南へ目を転じれば蝶ヶ岳や南アルプス、八ヶ岳そして富士山も小さく見えた。

 山頂から西、穂高(左)、槍(右端)方面

 山頂から北、大天井岳・燕岳方面

 山頂から南、蝶ケ岳、南アルプス方面

 30分程景色を楽しんで山頂を後にする。雲の流れが東の方から押寄せて、徐々に稜線の山々を隠し始めた。常念乗越に戻って振り返ると、もう常念岳の方は雲の中だった。

 下山の道から常念乗越と東天井岳

 お昼過ぎに常念乗越から下山を開始する。この時間になっても、多くの人が登って来る。殆どの人達は今宵常念小屋へ泊るのだろう。一寸羨ましくもあるが単独だと小屋泊りは気が進まない。

 乗越直下付近(ボチボチ紅葉の兆し)

 下山の道は登りと同様に、途中笠原沢出合で1回休憩を取っただけで休まず歩き続け、常念乗越から約2時間程で一ノ沢登山口に戻って来た。登山口には客待ちのタクシーが停まっていた。マイカーは進入できぬけれど、タクシーならばここまで歩かずに来れる。

 登山口に戻って来た。

 登山口から車道を歩いて登山者用駐車場まで降る。降り勾配だから脚が勝手に進んだが、体力を使い果たしてしたらこの道は堪えるかも知れない。車に乗ると安曇野市のヴィレッジ安曇野に向かい、此処の温泉で山の汗を流す。此処は料金が450円と安く、安曇野周辺では今のところ一番コスパが良いと気に入っている日帰り温泉だ。

 駐車場に向かう車道

 温泉を出ると安曇野インターから長野道~上信道~関越道を経て夕刻我が家へ戻った。私が明日戻ると思っていた妻はビックリ顔で迎えてくれたが、それでも有り合せでツマミを作ってくれ、至福のビールを飲む事ができました。

 当初の予定では有明山の後、常念乗越でテント泊するつもりだったが、転倒して痛めた右手首が治らず、止む無く日帰り登山になったけれど、二つの山頂を踏めて満足のゆく山行でした。

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