5月24日(日) 天気=曇り
08:00花ショウブ園駐車場→ 08:05鳥居山コース登山口→ 08:58~09:03送電線下→ 09:26両神神社奥社→ 09:43~10:10四阿屋山→ 10:27両神神社奥社→ 10:51送電線下→ 11:25花ショウブ園駐車場
「不要不急の外出を控えよ」という世間の流れに逆行し、絶賛強行中の県内の山登山シリーズ第3弾として、奥秩父の四阿屋(アヅマヤ)山を登って来ました。
四阿屋山は奥秩父の名峰、両神山から東へ延びる支稜の末端上にあり、信仰の山でもあります。このところ秩父詣でを続けているが、埼玉県の主な山域は秩父地方に限られており、県内の山に拘るとどうしても行かざるを得ないのです。
朝6時過ぎに車で我が家を出発し、国道299号~140号と経由して8時前に四阿屋山の登山口がある花ショウブ園の駐車場に着いた。此処にはキャンプ場も併設されているが、コロナウィルスの影響なのか閉鎖されていた。
花ショウブ園の駐車場
準備を終えると駐車場を出発する。今来た車道を少し降った地点が鳥居山コースの登山口で、チャイナタウン風の派手な門が建っていた。舗装された遊歩道を少し登ると、中華風の展望台があって、眼下の集落が望まれた。
鳥居山コース登山口
中華風の展望台
登山道が始まる地点
展望台の直下から鳥居山コースの登山道が始まる。樹林帯の緩やかな尾根を幾度かアップダウンを繰り返しながら登って行く。今日は幾分蒸し暑い天気だが、新緑に輝く心地よい道が続く。道沿いにはモミジの木が多く、秋には素晴らしい紅葉も見られそうだ。
樹林帯の道
同 上
登山口から50分余で尾根を跨ぐ高圧送電線の下に着いた。此処で初めて展望が開き、西に埼玉・群馬県境の山々が望まれた。送電線下から再び樹林の道をしばらく進むと、柏沢集落からの道と合流し、左へ曲がって階段状の急坂を登って行く。
息を切らせながら急坂を凌ぐと、やがて両神神社奥社が建つ薬師堂コースとの合流地点に着いた。此処にはベンチもあり、お参りがてら休憩するのには丁度良い場所だ。
高圧送電線下(鳥居山コース)
柏沢コース分岐
奥社へ向かう階段の道
両神神社奥社
奥社から四阿屋山の山頂までは僅かな距離だが、山頂部は岩場なので簡単には登れない。奥社から少し進むと「直登禁止」と書かれた通行止めの標識があり、左へトラバースし、左手から岩場混じりの急坂をジグザグに登って行く。
直登禁止の標識
左手をトラバースする。
岩場の道
やがて標識が立つ尾根に着き、此処で上級者コースのつつじ新道が合流する。合流地点を右に曲がって急坂を一登りすると、四阿屋山(772m)の狭い山頂だった。
つつじ新道合流地点
山頂直下の急登
山頂は北側に展望があったが、今日は今にも雨が降りそうな曇り空で、群馬県境の山々がボンヤリと望めるだけだった。山頂で30分程休憩し、同年配のご夫婦が登って来たので、入れ替わるようにして山頂を後にした。
四阿屋山山頂
岩場の道を慎重に降って奥社へ戻ると、下山は薬師堂コースを降って行く。こちらが表参道なので、整備された歩き易い道が続く。10分程降るとコンクリート造りの休憩舎があり、此処でも北側に展望があった。
薬師堂コースの下山道
休憩舎
休憩舎からしばらく緩やかに降ると高圧送電線の下に着いた。此処も展望があり、東側に武甲山や大持山が望まれた。送電線下から更に降ると、山の中腹を巻く車道が交差していた。此処にも駐車場があって何台かの車が停まっていた。
山頂からの別ルートと合流
気持ちの良い薬師堂コースの道
送電線下(薬師堂コース)
車道と奥に駐車場
車道を渡って更に登山道を降って行く。参道の名残りなのか道沿いには小さな祠が祀られている。だんだん日差しが出てきて、木洩れ日の中を降って行くのは気持ちがいい。
登山道沿いの祠
木洩れ日の下山道
やがて小さな東屋に着いた。此処で道が分かれ右手は薬師堂へ降る道で、我々は花ショウブ園へ降る左手の道へ進む。緩やかな道をジグザグに降って行くと沢音が聞こえ始め、花ショウブ園に隣接するキャンプ場に降り立った。
登山道分岐の東屋
キャンプ場へ下山
駐車場へ戻り車に乗ると、登山口近くに在る県文化財の法養寺薬師堂を訪れた。戦国時代に建てられたというお堂は目の病に霊験あらたかだそうで、歴史を感じさせるお堂だった。
法養寺薬師堂
四阿屋山は800mにも満たぬ標高だが、埼玉百名山にも数えられる県民にはソコソコ人気の山だ。私はズーッと以前に登っているものとばかり思っていたが、それは間違いで今回が初の登頂だった。
美しい樹相の尾根道や歴史を感じさせる参道、山頂付近の岩場など多彩な趣きがあって、とても楽しい山歩きができた。狭いと思っていた埼玉だが、こんな山が残っていた何て、我が埼玉県もまだまだ奥が深い。