Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

カラパタールトレッキング3日目

2018年11月17日 | ヒマラヤ・カラパタール紀行

 10月25日(木)     天気=晴れ後曇り一時雨

 

ネパール、カトマンズ→ (飛行機)→ ルクラ10:10→ 14:50バグディン(ロイヤルシェルパリゾートロッジ)  (歩行3時間)

 

 朝4時半起床で、6時前にホテルを出発した。早朝のカトマンズ市街地は交通渋滞も無く、10分程でカトマンズ空港へ着いた。今日は国内線でエベレスト街道の玄関口、ルクラへ向かう。

 国内線空港ロビーでシェルパ頭のニマさんと合流する。彼は日本語が堪能で、小柄ながら如何にもシェルパらしい精悍な風貌の人だった。航空会社のカウンターはごった返していたが、ニマさんの手際よい交渉で我々はテラ航空のチケットを獲得する事ができた。この混雑の中、外国人が個人でチケットを獲得するのはけっこう大変だ。

 混み合うテラ航空の出発ゲート(重量計で荷物の重さを量っている)

 ルクラへ向かう飛行機は15人乗りのプロペラ機で、ルクラの滑走路が極端に短い為この大きさが限界だという。10時過ぎ、我々を乗せた小さな飛行機は空港を飛び立った。

 ルクラへ向かう飛行機

 カトマンズを飛び立つ

 見る間にカトマンズの市街地は彼方へ去り、緩やかな山々が波頭のように続く。低空を飛ぶので山の稜線まで点在する人家や田畑の様子が手に取るように見える。やがて前方に雪を頂く高峰群が大きくなり、飛行機は深い谷間を縫うように飛ぶ。

 山の上まで人家が建っている

 ヒマラヤの高峰が近づいてくる

 滑走路が極端に短いルクラは、世界一危険な空港とも呼ばれている。滑走路には傾斜があり、着陸は坂を登るようにして止まり、離陸は坂を下り加速をつけて飛び立つ。だけどキャビン内の我々はそんな事情を知る術が無く、スリルを味わう事も無く轟音と共に無事ルクラ空港へ降り立った。

ルクラ空港へ降り立つ

 ルクラ空港の滑走路

 空港を出て近くのロッジで休憩する。そこで同行するシェルパの人達と合流した。シェルパのダワさん、ニケスさん、料理担当のプラディさんと、彼を補佐するポーターの青年、その他に荷物を運搬するゾッキョ(牛)を操るオジサンとそれを補佐をする可愛い娘ソナムちゃん。我々6名の参加者を、Cさんやニマさんと共にこれだけのメンバーがサポートしてくれる。

 我々の荷物を運んでくれるゾッキョ(高地に住むヤクと牛の混合種)達

 今日はルクラから8キロほど離れたバグディンで泊る為、準備を終えると早々にルクラを出発する。急に標高2800mの高地へ来たせいか、何となく頭がボーッとした感じで、これも高山病の前兆だろうか。

 賑わいあるルクラのメイン通り

 賑わうルクラのメイン通りを抜けゲートを潜っていよいよトレッキングが始まる。最初はエベレスト源頭部から流れ出るドード・コシ川へ向けて緩やかに降って行く。

 ゲートを潜ってトレッキング出発

 道路は地元民の生活道でもあり幅広く歩き易いが、ゾッキョやヤク、ラバといった家畜類が物資運搬の主役なので、道端は至るところ彼(女)らの糞が転がっている。気をつけないと踏んでしまいそうだが、糞は暖をとる燃料や畑の肥料として再利用されるもので、それ程汚いという感じがしない。

 道路から中央奥にシェルパ族の聖なる山クンビューラ山(5761m)が見える。

 又道沿いの集落にはマニ車や仏塔などのラマ仏教施設が点在する「マニ車は時計回りに回し、仏教施設は必ず左側を通過する定めとなっている。」と先頭を行くダワさんが教えてくれた。

 マニ車

 仏塔

 ルクラを出発して約4時間程で一段と賑やかな集落に着き、そこがバグディンであった。今宵は「ロイヤルシェルパリゾート」というロッジに泊る。客室はベッドが二つあるだけの簡素な佇まいで、エベレスト街道のロッジは殆ど同じ間取りであった。ここは個室にトイレがあるだけ高級だ。

 ロイヤルシェルパリゾートロッジ

 我々の部屋(寝具は無いので持参の寝袋で寝る)

 午後からポツポツと小雨降る天候となり、部屋には暖房が一切無いのですこぶる寒かった。夕食はプラディさんが作ったネパール料理のダルバートを食べる。ダルは豆でバートはお米を言う。一枚の大皿にご飯や豆スープ、オカズが盛ってあり野菜が多くて私の好みの味だった。

 夕食のネパール料理ダルバート

 今日からルクラへ戻る日までアルコールの類は一切飲まないと決めたので、これからはプラディさんが作る料理だけが楽しみだ。明日はシェルパの里ナムチェバザールへ向かう。

 

コメント
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