Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

日光白根山登山

2016年05月10日 | 山歩き

 5月8日(日)     天気=晴れ

 08:55白根山ロープウェー山頂駅→ 09:39七色平分岐→ 09:57地獄ナギ→ 11:20~12:08日光白根山→ 13:13地獄ナギ→ 13:25七色平分岐→ 13:53白根山ロープウェー山頂駅

 

 シーズン最後の雪山を歩きたくて、大型連休の最終日に日帰りで日光白根山へ出掛けた。登山口の丸沼高原スキー場白根山ロープウェーは今日が冬期営業の最終日で、始発の朝8時30分に並んだ登山者は10名程で意外に人出は少なかった。

 15分の乗車で標高2千mの山頂駅に着いた。吹き渡る風が冷涼で心地よい。準備を終えると二荒山神社の赤い鳥居を潜って出発する。鳥居の先には鹿避け柵が道路を遮断しており扉を開けて通過する。

 白根山ロープウェー(遠くの雪山は尾瀬至仏山)

 登山口の鹿避柵の扉

 雪山のつもりだったが予想以上に雪が少ない。広々して緩やかな遊歩道を20分程進むと急な雪道になったので、ここでアイゼンを装着する。雪の急坂はすぐに終わり平坦な雪道をしばらく行くと七色平の登山道分岐に着いた。左右いずれの道も白根山へ向うが、踏み跡の多い右の道をチョイスして進む。

 広々した遊歩道

 雪の急坂

 七色平分岐

 ここから白根山の西山腹を捲くように登って行く。樹林帯に続く道は残雪があったりなかったりで、アイゼンの効果があまりないから途中で外す。分岐から20分程で着いた「地獄ナギ」は、火砕流?の跡なんだろうか岩屑の沢だが名前ほどには荒々しくない。

 雪があったり無かったりの登山道

 地獄ナギ

 南へ向かって巻き気味に登って行くと道は徐々に左へ曲がり、やがて森林限界を越え山頂部の荒々しい岩山が姿を現した。今度は北に位置する山頂目指して、岩屑の道を登って行く。空は晴れ渡り素晴らしい眺めだ。こんな時は、早起きして山に来た甲斐があったとつくづく思う。

 森林限界を越えた地点から山頂部

 登山道から皇海山方面(中央奥の山、右手前は錫ケ岳)

 ジグザグを繰り返しながら標高を上げて行く。前方に残雪の急斜面が現れた。雪の下が空洞になっており、ズボッと踏み抜きそうなので恐る恐る登って行く。雪の斜面を越えれば広々した山頂台地の一角で、幾つもの岩峰が林立しどこが山頂だか一瞬迷う。

 山頂間近の登山道

 残雪の急斜面

 標柱の立つピークが山頂と思ったが、これは手前のニセピークで本物の山頂はその先にあった。11時20分に関東以北の最高峰、日光白根山(2578m)に着いた。ロープウェー山頂駅から約2時間半の道程だった。

 日光白根山山頂

 山頂から尾瀬方面(左奥の雪山は至仏山、中央奥は平ケ岳、右奥は燧ケ岳)

 山頂から男体山と中禅寺湖

 五月晴れの下、素晴らしい展望が拡がる。20年程の前の5月連休にもこの山を訪れたが、その時は真っ白な雪山だったのに今は雪が殆ど無くまるで夏山の装いだ。雪山のつもりで来たのに一寸拍子抜けと言うか残念な思いもある。

 山頂から五色沼

 湯元温泉や菅沼から登って来た登山者も交って、山頂付近は大勢の人で賑わっている。我々もノンビリ休んで周囲の景色を堪能する。こんな時ビールを飲めれば至福の思いだが、下山時に足を滑らせてもの笑いの種になるのも嫌だから、最近は飲酒登山を自粛している。

 約50分の滞在を終え下山を開始する。この山は幾つもの登山道があり山頂部の地形が複雑なので、気をつけねば違う登山口へ降る間違いがある。岩屑の道を降っていると右手眼下にロープウェー山頂駅が意外な近さで望まれた。今日は暖かいので残雪が緩み、雪道の降りも意外に楽だった。往路を忠実に降り、山頂から1時間40分余でアッケなく山頂駅に戻ってきた。振り返ると白根山の岩峰が、威風堂々と聳えて見えた。

 下山の道(中央眼下に小さくロープウェー山頂駅が見える。)

 山頂駅から振り仰ぐ日光白根山(下山時)

 再びロープウェーの人となり、丸沼スキー場のゲレンデへ戻った。ここは尾瀬地区では最も奥深く雪の多いスキー場で今日まで営業のはずだったが、異常な雪不足で1週間前に営業を終えている。明日からロープウェーも運休するから、この辺りもしばらく静寂に包まれるだろう。

 ロープウェーから丸沼と四郎岳(左)と燕巣山(右)

 車に乗ると沼田氏郊外の白沢温泉「望郷の湯」へ向かう。この日帰り温泉は「道の駅白沢」に併設され、洒落たレストランもあって居心地良い温泉だ。料金も570円(2時間以内)とリーズナブル、今日はそれ程混んいなかったからノンビリお風呂に浸かる事ができた。

 連休最終日の今日は相当の渋滞を覚悟したけれど行き帰りの高速もスンナリ走れ、夕刻には我が家に戻る事ができた。疲れも程々でスカッとして実に気分の良い登山であった。

コメント
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