80ばあちゃんの戯言

聞いてほしくて

集団的自衛権(1)

2014-05-16 17:59:59 | 戦争体験
安部総理が自ら選んだ有識者なる人々の報告をもとに、憲法の解釈

を変えて自分の国を自分の国の軍隊で護れるようにしたいというお話。

アジア、アフリカなどの国へ日本から攻めていくことは全くないが、

若し、日本のPKOの方々や、せ界の国々でお役に立っている日本人

が危険な目にあったときには、軍の力で、対応するけれども、これは

全く戦争ではないという、安部総理の言い分ですが、世界の人々も

そう思ってくださるのでしょうか? これは、戦争になる危険性を

十分にはらんでいると思います。




そして抑止力について。

日本は戦後平和国家を目指して、世界の国々に援助をしてきましたし、

いまさら戦争を抑止する力を身につけようといってもそう簡単に身に

つけられるとお思いでしょうか?

例えば、北朝鮮に対してであっても、抑止力をつけるというのであれば、

北朝鮮の兵力に勝る兵力を蓄えておかなければ、抑止力があるとは言え

ないと私は思います。ということは、単に、原水爆一つにしても、

北朝鮮は何度も実験をしている国でもあり、総理がおっしゃるように

日本のどこでもミサイルの標的にできている国でもあるということは、

今から日本が心を入れ替えて、抑止力をつけるにしても、莫大なお金と、

時間が必要ですし、百歩ゆづって、軍備ができたとしても、それを運営

できる人間がいなければ、どうにもならないのです。



太平洋戦争が起こってしまったのは、一つには、日本の莫大な軍事費に

あったとか。

当時の日本の国家予算の約9割を占めていたとも言われていますが、

それだけの莫大な軍事費用を使いながら、陛下の戦争に対しての

ご下問があったときには、戦争に勝てる自信がありませんと言えなかっ

たということもあるようです。

 それで、誰かが言ってくれるだろうと、みんな責任ある言動を

取れなかったので、戦争が始まってしまったと聞きました。

今、若し、国の歳費の9割も軍事費に使うということが決定すれば、

皆さんの生活はどうなるでしょうか? 勿論、すべての面で財政は

緊縮です。今の贅沢に育った人々が耐えられるのでしょうか?

今でさえ大変な保育の問題、老人介護の問題、老朽化してきたインフラ

の問題、ワーキングプアーと呼ばれる若い人々の生活、地方の過疎化

などなど。そして、毎年、気の遠くなるような国債の発行額の積み重ね、

そんなことが現実にできるのでしょうか? ちゃんと、地に足の着いた

議論をお願いしたいものです。

何よりももったいないのは、戦後、世界平和を目指して、日本がたくさん

の援助費を払ってきた実績です。

最近はアメリカに抜かれ、ドイツに抜かれ、など、どんどん世界一の

援助国から遠ざかってしまいましたが、それでも、世界の国々の中には

日本が平和を目指していることを、世界の人の幸せを願っていることを

知ってもらってきたのに、いまさら、そんな大切な、国として、人間と

しての信用をなくしていいものでしょうか?

せっかくやりかけた平和な世界を作る仕事を事半ばにして放り出して

いいのですか? 私には全く納得がいきません。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ちょこ)
2014-05-16 22:26:38
私は戦争を全く知らない世代です。
おばあちゃんのご意見に大賛成です。しかし集団的自衛権行使に賛成をしている人たちに、この世界の現状で「世界中で活躍している日本人たち」を武力から守る方法は何なのかと問われると答えに困ってしまいます。
おばあちゃんなら、どのように答えますか?
返信する
ありがとう (80ばあちゃんの戯言)
2014-05-20 09:29:30
ちょこさん
コメントありがとうございます。
本当にこれは難しい問題ですが、総理は、同胞を助けるためだとおっしゃいますが、武力をもって向かってきた相手を、戦争をしにきたと思わない国民なんて世界中探してもありえません。戦争になることは必至です。この前の戦争のときでも、普段一生懸命にその周りの外国人に誠実に尽くしてきた人にはいざと言うときに、周りの外国の人々から助けてもらえていたりしました。外国へ行くほどの人であれば、ご立派な方々だと思いますから助けてもらえるように祈りたいです。若し、この方々を助けるために戦争になったら、もっと多くの人々が亡くなるのです。そして、その恨みは孫子の代まで続いたりして、また次の戦争の火種になると思います。

外国の人のために尽くそうとしている人は覚悟を持っていくことでしょうから、大変申し訳ないですが、運に任せるよりほかないと思います一人を助けるか大勢を助けるかと言うことはトップの人の決断です。つらいことですが、仕方がないと心を鬼にするよりないと思います。
何が一番大切かということを考えて行動するより他ありません。そうでないと、永遠に平和はきません。どちらも助けることはできないでしょう。勿論、その時点で、よくよく考えて、考え抜いてからの決断になって欲しいです。若し、それで犠牲者が出たらば、そのことを伝えて、次につなげないことと、その人々の勇気を忘れないようにすることではないでしょうか?

今は戦争には加担していないといいながらも、戦争にかかわっていますよ。それはおかしいことです。だから、そういうことが起こってくる危険も出てくるのでしょうね。
総理のように一見優しそうな言動は要注意です。そのために、また戦争になり、この前の戦争のように何百万の人々がなくなるのです。自衛隊員がそのようなことに巻き込まれたら、自衛隊員になる人はなくなります。そして国民皆兵制度がしかれるでしょうね。そこで僕は、私は戦争はいやだといっても遅いのです。世界の平和をめざしましょうよ。
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Unknown (ちょこ)
2014-05-20 22:04:57
丁寧なお返事ありがとうございます。
心のモヤが晴れたような気持ちです。
海外に行くのは、そういった意味でも自己責任だということを再認識しました。
しかし今の日本は、じわりじわりと戦争をする国に向かっている気がしてなりません。
先週の安倍首相の会見に納得してしまいそうになった自分が恥ずかしいです。
やはり戦争は無駄以外の何物でもないと思います。
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ありがとう (80ばあちゃんの戯言)
2014-05-22 17:02:39
ちよこさん
コメントありがとうございます。
あなたのおっしゃるとおりです。
戦争でいいことはひとつもありません。

あなたはしっかりとお考えのすばらしい方だと思いますよ。

お互いがんばりましょうね。
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