一昔というか、二昔も前に
BJトーマスという人が歌った「雨に濡れても」という曲があった。
私が尊敬するバート・バカラックという作曲家の曲だ
原題は「Rain drops falling on my head」という題名だったと思う。
今回の久しぶりの五島は、雨で出迎えてくれた。
石鯛狙いで、今回はどうしても一枚釣り上げたかったので、二本竿
妻のオヤジさんに、どうしても石鯛を献上したかったのだ。
このオヤジさん、昔は自衛隊の司令官をやっていた人なのだが、かって700人の部下を指揮していただけあって、中々の人物なんである。
職業柄、キチッ!とされているのだが、それでいてけして無粋ではないんである。
60にしてゴルフを始めて、シングルになったというだけあって、何か探究心を感じさせる味のあるお方。
28歳で父を失ってからというもの、こんな素晴らしい父にめぐり合うなど思いもよらなかったのでね実に大切にしている。
その人と釣り立ての魚で一杯呑みたかったんである。
石鯛狙いの愛竿プレシオの二投目を襲ったのが、フエフキ鯛であった。
強烈な締め込みを耐えて竿をのされそうになりながらも、何とか釣り上げたのであった。
64センチ、何と4.3キロもあった。
無理して笑っているけれど、重いのなんの・・・・・・。
私は釣りに関しては何かツイているように思う。
一緒に上がった名手の小田先生はからっきしのボウズなのに、
さらに三投目にはまたぞろ、凄いアタリの大物が襲ったのだ。
それがこの肴、青ブダイ72センチ7.4キロ
これは抱えて写真を写す気にもならなかった。
この2尾で12キロにもなるのだから、すっかり息が上がってしまったのは言うまでもない。
この後も、高級アカハタまで釣れてくれたのだが、ついに本命の石鯛は微笑まず、次の日の朝を期待することに・・・・。
夜釣りでは遠投カゴ仕掛けでマダイを狙うことにした。
32センチのイサキを釣り上げて、よし今からという時に雨が本降りになってしまった。
止む気配のない雨に戦意喪失であったが、それでもひるまずに頑張ってみたのだが、アタリは遠のいてしまい、
ついに休憩することに・・・三人でシートをかぶって雨の中の食事タイム
すでに体中に雨が染み込んでいて寒いのなんの
お湯を沸かして食べたカップラーメンが、フランス料理のフルコースにも引けを取らない5星の旨さであった。
雨にズブ濡れになりながらも磯の上でブルーシートに包まって、根性で横になるのだが、プールの中で寝ている状態なので一晩中まんじりとも出来なかった。
期待の翌日は、風が北東に変わり、見る見る間に時化てきた。
釣り座を波が洗うようになったので、敢え無く予定を3時間も早めて回収となった。
一泊二日の釣りは雨と風の所為で、短時間の釣りになってしまった。
また、年内に敵討ちを誓って五島の海を後にしたのだが、雨に濡れてもまた行きたいと思うのが磯釣りの魔力なんである。
ということで、冒頭の歌で締め括ろうか・・・・。
<!-- 雨に濡れても(訳詞付) . -->