武雄には・・・・
武雄市武雄町大字武雄という地名が存在して
そこに武雄さんが住んでいる。
武雄神社の宮司さんなのだが、私と年が近いこともあって、とても親しくさせて頂いている。
全国組織である神社庁の佐賀県支部長をつとめる武雄さんは、とても忙しいお方
普段一緒にお酒を呑んでいる時は、ニコニコしていてまったく普通のひとなのだが、
一度、神事を仕切り、神が降臨される時など、まったく神がかりの表情をされる。
それは仕事だから当たり前ではなく、何か敬虔な空気を感じさせる極めて厳かな表情なのだ。
それは一言で申すならば、この武雄心命の鎮座される本殿を護っている狛犬の如しなのだ。
武雄町民の守り神である武雄神社は1200年の歴史を持つ古い神社
毎年10月23日には武雄神社お供日が執り行われ、流鏑馬の神事も奉納される。
この日は武雄にとっては実に由緒正しき一日なんである。
そしてこの日に毎年私の誕生日もやってくるんである。
その意味からも武雄と私は切っても切れないのだと勝手に思っている。
ところでその武雄宮さんなのだが、源頼朝の戦勝お礼状を始めとして貴重な古文書が200点ほど遺されているのだと言う。
とても神社で保存できるしろものではないので、県立博物館に預けているのだと・・・・。
実に勿体無い話ではないか。
歴史に興味があろうがなかろうが、郷土の宝物には違いない。
観光地として理想的な交通の要衝である武雄に、惜しむらくは見る所が少ないのはなんとも歯がゆい気持ちでいたが、
最近は時ならぬ武雄市図書館ブームが起こっているものの、
1200年の歴史を、その古文書が語ってくれるのに、どうして一般公開が出来ないのかと思えてならない。
前にも書いたことがあるのだが、この際武雄神社に宝物殿を建立して広く一般公開したらどうだろう。
こんな古い歴史の神社は日本中でも数えるくらいしかない。
幸い武雄神社には遊休地がまだ一杯あるのだ。
遠来のお客様がお見えになると私はパワースポットの武雄神社の大楠にご案内することにしている。
こぞって樹齢3000年の年輪に圧倒されるのだが、
それに1200年の歴史を展示できる宝物殿があれば、武雄の価値観もあがろうというもの・・・・。
市内有志で基金設立に向けて立ち上がろうではないか・・・・。