私の秘かな愉しみであった、武雄バイパス沿いの側道の小道の八重咲きの酔芙蓉は初秋を告げる花
ふと、今年も咲いてくれているかと立ち寄ったら
何と!!! 無残にも切り落とされていた。
それは沿道50メートルほどの小道に、一面に咲き誇っていた酔芙蓉と槿の花絵巻の並木道だったのに・・・・。
一体なぜ、どうして、あんなに綺麗だったのに・・・・・。
がっかりして車を走らせる私に、後から初秋の風が口笛を鳴らした。
毎年、この絶世の美女をカメラに収めるのが、
ささやかな初秋の快楽であったのに・・・・である。
花を全部断ち切るには、相当な何かがあったに違いないのだが、
ただ愛でるだけの私には、無論口を挟む余地はない。
それでは・・・・自分の家に植えればよいのだが、いっそ株分けして貰えばよかったとまた悔やむばかり。
それにしても何故・・・・・。切ってしまわれたのだろう。
謎は深まるばかりなんである。
この写真は昨年9月1日に撮影したものなのだが、
本当にうっとりする位に美しかったのに・・・・・。
女優夏目雅子が突然亡くなった時のように哀しかった私なんである。
初秋の秘かな愉しみは旅立つ夏の終わりと共に去れり立ち尽くすのみ
酔芙蓉は白日のまぼろし頬を薄紅色に染めし初秋の花嫁はいずくに
花に悦び花に泣く我に初秋の風は口笛を鳴らすヒューヒューと