風竿の「人生の達人」烈伝

愛すべき友、仕事・趣味の磯釣り・ゴルフ・音楽、少しの読書などにまつわるあくまで「ヒト」に重点をおいたブログです

ほたる

2013年05月27日 00時38分38秒 | 風竿日記

今年は連休からずっと好天に恵まれている。

そんなことから、我が家のほったらかしの皐も見事に開花した。

そして土曜日は、もう五年目となるほたる祭コンサートへ

この人のバンドフューチャーキッズとジョイントのコンサート

この日、北村尚志は鬼気迫る打ち込みようであった。

宇宙科学館の階段が客席となる名物イベントのオーディエンスとして腰をおろして聴き入っていた私だが、

本当にいい曲を作るよなぁ・・・と感じ入っていた。

音楽を志す人はみな、どこかにちゃんと魂を込めてなくてはならないのだが、それがきちんと伝わるには、基本的なことがちゃんと出来ていなければ

単なる自己満足になってしまうものだ。

音楽家として、本当に見習うべきは北村尚志だと、この夜改めて再認識したのでありました。

僕らのバンドもその後に出演したのだけれど、

まだまだ、ダメ

まだまだ何かが足らない

そんな思いで一杯だった。

幼い頃、比較的街中に住んでいたのだが、

今の季節は夥しいホタルが飛び交っていたものだ。

近くを流れる中川の畔に行けば蛍茶屋と呼ばれる食堂があったくらいなんである。

その川から500メートルくらい離れていた私の実家の裏庭にも、黄色の点滅信号を灯しながら飛んでくるくらいに蛍の数は多かった。

当時の日本中は、たしかに戦後復興の只中にあり、国民皆揃って貧しかったものである。

現代はまさしく文明の世の中で、私達は全自動の快適な暮らしを手に入れたものだが、

その代わりに、かけがえがなく、何か大切なものを失ってしまった。

蛍のことを考えるといつもそう思ってしまう。

 

あの夥しい蛍は一体どこに消えてしまったのだろうか・・・・。

さて、その頃の美しい情景を思い出しながら、北村尚志の歌に聴き入っていたのだが、ふと、彼は詩人であることを思った夜であった。

 

 

彼にはほたるという素晴らしい曲があるのだが、Youtubeにアップしてないので、替わりに私の好きなこの曲を紹介しよう。