奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2528)

2023-07-26 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「おいしい味の表現術(瀬戸賢一編・インターナショナル新書2022刊)」を読んだ。瀬戸賢一(せとけんいち1951生れ)氏は、大阪市立大学(文学研究科)後期博士課程単位取得/博士(文学)。大阪市立大学名誉教授。専門はレトリック/言語学。著書に“日本語のレトリック/書くための文章読本”などがある。各章の著者は、“味ことば研究ラボラトリー(味に纏わる言葉を研究し/情報交換している言語研究者集団)”の構成メンバー(宮畑一範/辻本智子/稲永知世/山口治彦/山添秀剛/小田希望/武藤彩加/小森道彦/安井泉)である。----------

この本「おいしい味の表現術」の目次は次の通り。“序章(言葉から味へ/味から言葉へ/五感で表現する)”、“コク・キレ・喉越し(コクの有無/キレの多義/喉越しは滑軽快)”、“生の味と魅力(生バウムクーヘンって何だ/もちもちととろとろ)”、“味の宝石箱の秘密(食べ物は宝石/箱の魔力/留まる味)”、“女のうまい男のおいしい/男性しか美味(うま)いと言わないのか(うまいとおいしいの割り当て率/結局うまいは男性専用)”、“漫画な味/ジャンルに根差した味覚の表現(説明台詞/心象風景描写)”、“カレーなる美味しさの表現(ルーの見た目/カレーなる味の図解)”、“ラーメンの味ことば(神の舌を持つ男/ラーメンの味は生き物)”、“お菓子のオノマトペ(オノマトペの重要性/クックパッドのオノマトペ)”----------

この本「おいしい味の表現術」の内容紹介文は次の通り。解き明かされるレトリックの数々/に驚かされ/日本語の奥深さを堪能できる。SNS/食レポ/お店の宣伝で/味の表現に困らなくなる1冊。食にまつわる楽しいコラムも箸休め的に掲載。---------

紋切り型で/味の表現力の欠如/不足を感じるTV出演者が多いのは周知の事実のようだ。この本「おいしい味の表現術」で/お勉強なさって欲しいものだ。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2527)

2023-07-25 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「完治を目指すリウマチ治療(吉田智彦著・幻冬舎メディアコンサルティング2023刊)」を読んだ。吉田智彦(よしだともひこ)氏は、聖マリアンナ医科大学大学院修了/同附属病院(リウマチ膠原病アレルギー内科)勤務を経て、2006“世田谷リウマチ膠原病クリニック”を開院。日本リウマチ学会専門医/日本内科学会認定内科医/総合内科専門医。世田谷リウマチ膠原病クリニック(新宿本院)では/全てのメディカルスタッフがリウマチ膠原病の専門知識を持ち/現代医学に漢方/鍼灸などの伝統医学を融合して患者に応じたオーダーメード治療を確立している。----------

この本「完治を目指すリウマチ治療」の目次は次の通り。“ある日突然リウマチに/もう日常生活は取り戻せないのか(リウマチと云う病名の衝撃/メディアの情報によって悪いイメージが増幅されている)”、“リウマチかも知れない人/リウマチと診断された人のためのリウマチの基礎知識(リウマチとは放っておくと関節が変形する病気/関節が変化し/炎症が起こる仕組み)”、“寛解/完治は夢じゃない/進歩を遂げるリウマチ治療(リウマチ治療の歴史/不治の病ではなく寛解を目指せる病気となった)”、“協働意思決定(SDM=Shared Decision Making)で患者と医師二人三脚で完治を目指す(リウマチ治療の目標はライフイベントを諦めないこと/リウマチ治療はチーム医療)”、“仕事/スポーツ/妊娠出産/旅行/日常生活を取り戻したリウマチ患者たち16のケース”-----------

この本「完治を目指すリウマチ治療」の内容紹介文は次の通り。日本で最初のリウマチ膠原病専門クリニックを開業した院長が解説する協働意思決定に基づいたオーダーメード治療とは。---------

吉田智彦氏は、リウマチと云う/日本における患者数最大の難病を治療対象としておられて/リウマチ患者には心強い処だろう。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2526)

2023-07-24 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「ソーシャルウーマン~社会に貢献できるひとになる(坂東眞理子著・ブックエンド2014刊)」を読んだ。坂東眞理子(ばんどうまりこ1946生れ)女史は、東大卒/1969総理府入省。内閣広報室/男女共同参画室/埼玉県副知事を経て、1998オーストラリア総領事/2001男女共同参画局長。2004昭和女子大教授/2007同学長。“女性の品格”など著書多数。---------

この本「ソーシャルウーマン」の目次は次の通り。“ソーシャルウーマンの時代(キャリアも子育ても/ニッポンの社会力)”、“人材を人財に(ニッポン企業の品格/やっぱり教育が大事)”、“新/幸福論(少子高齢化をチャンスに/人生の新しいフェーズへ)”---------

この本「ソーシャルウーマン」の内容紹介文は次の通り。“ソーシャルウーマン”は新しい女性像を表す言葉として/“女性の品格”の著者/坂東眞理子女史が命名しました。これからの女性は/家庭や家族を大事にしながら/きちんと自分の仕事をこなし/視野を広く持って/より良い社会づくりに参加していくような生き方が/求められます。男性にも/企業や日本社会にも必要な視点です。本書は/これからの生き方やあり方を/日本社会の様々な課題の中で考えるソーシャルなエッセイ集。就活に励む学生は勿論/今を生きる全ての女性/そして企業/社会的リーダーにも/是非読んで欲しい一冊です。------------

坂東眞理子女史は、団塊直前世代であり/才女/才媛として世に出られている。多くの若い女性の気持ちを代弁できているか疑問が生じる読後感であった。刊行時点から9年を経ても/“ソーシャルウーマン”が流行語になった気配が無いことからもそれは分るのではなかろうか。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2525)

2023-07-23 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「天神さんが晴れなら(澤田瞳子著・徳間書店2023刊)」を読んだ。澤田瞳子(さわだとうこ1977生れ)女史は、同志社大学(文学部/文化史学専攻)卒/同大学院博士前期課程修了。2011“狐鷹の天”で中山義秀文学賞/2013“満つる月の如し仏師定朝”で本屋が選ぶ時代小説大賞&新田次郎文学賞/2016“若冲”で親鸞賞/2020“駆け入りの寺”で舟橋聖一文学賞/2021“星落ちてなお”で直木賞受賞。----------

この本「天神さんが晴れなら」の目次は次の通り。“京都に暮らす”、“日々の糧”、“まだ見ぬ空を追いかけて”、“出会いの時”、“煌めきへの誘い”、“歴史の旅へ”、“唯/書く”----------

この本「天神さんが晴れなら」の内容紹介文は次の通り。小さな出来事が積み重なって月日は過ぎ/我々の日常は歴史になる。その一隅に今/私は短い尻尾を揺らして暮らしている。歴史/食/旅/芸術/そして物語を紡ぐ。直木賞作家が日常の風景を綴ったエッセイ集。きっと多くの人を虜にし続けてきた千年の都に/私自身も既に搦め捕られているのであろう。そんな華やかな檻を愛おしく/また時に苛立たしく感じながら/私は今日も山に囲まれたこの町に暮らす。“京都はんなり暮らし”から15年振り。作家デビュー後は初となる澤田瞳子のエッセイ集。“知らないことを知るのが大好き”と云う著者が出会った様々な出来事をウィット溢れる文章で描く。-----------

澤田瞳子のご母堂/澤田ふじ子も作家であるが/目ぼしい文学賞をお獲りになっていない。娘の瞳子女史がその鬱憤を晴らしてくれた。その区切りがついた今/エッセイは勝手気ままに書ける。これまでの短文を纏める出版社の企画に応じたのも気が軽くなっているからに違いない。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2524)

2023-07-22 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「先生が足りない(氏岡真弓著・岩波書店2023刊)」を読んだ。氏岡真弓(うじおかまゆみ)女史は、1984朝日新聞入社/水戸支局/横浜支局/社会部/論説委員を経て、現在は編集委員/教育分野を担当。-----------

この本「先生が足りない」の目次は次の通り。“教員不足の穴の広がり(自習どころか中間テストも出来ない/教員予備軍不足/教員不足が10年でまるで違う次元に/4%の学校で教員不足/ついに文科省調査実施/見えぬ展望)”、“先生不在の学校現場(英語英語英語/教育委員会が探しても居ないって云うんですよ/教務主任と担任を一人で受け持つ/連鎖休職/専門外の教科を教える苦しみ/妊娠を喜べない/保水力を失った学校)”、“先生が足りない理由(教員のなり手減の実情/非正規教員への依存体質/学生たちの教職離れ/背後の長時間労働)”、“教員不足から脱却できるのか(文科省も教委も動いてはいるが/設計からの再考/オープンな議論を/働き方改革に非正規は入っていたのか/公教育が崩壊しつつある)”----------

この本「先生が足りない」の内容紹介文は次の通り。全国的に発生している教員不足は/既に子どもたちや教育現場へ深刻な影響を及ぼしている。先生のいない学校とは/如何に非正規教員に頼ってきたのか/解決の道筋はあるのか。朝日新聞紙上で/この問題を10年以上追いかけてきた記者が/厳しい実態と/正規/非正規教員を巡る教育制度の実情を書き下す。----------

氏岡真弓女史は、60歳を迎えて/この本「先生が足りない」をお書きになったようだ。資本主義社会なのだから/先生の待遇と給金を良くすれば直ぐに調達できる話であるから/何の問題もないと思うが/結構真剣/深刻ににお考えのようだ。

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