北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない
「おいしい味の表現術(瀬戸賢一編・インターナショナル新書2022刊)」を読んだ。瀬戸賢一(せとけんいち1951生れ)氏は、大阪市立大学(文学研究科)後期博士課程単位取得/博士(文学)。大阪市立大学名誉教授。専門はレトリック/言語学。著書に“日本語のレトリック/書くための文章読本”などがある。各章の著者は、“味ことば研究ラボラトリー(味に纏わる言葉を研究し/情報交換している言語研究者集団)”の構成メンバー(宮畑一範/辻本智子/稲永知世/山口治彦/山添秀剛/小田希望/武藤彩加/小森道彦/安井泉)である。----------
この本「おいしい味の表現術」の目次は次の通り。“序章(言葉から味へ/味から言葉へ/五感で表現する)”、“コク・キレ・喉越し(コクの有無/キレの多義/喉越しは滑軽快)”、“生の味と魅力(生バウムクーヘンって何だ/もちもちととろとろ)”、“味の宝石箱の秘密(食べ物は宝石/箱の魔力/留まる味)”、“女のうまい男のおいしい/男性しか美味(うま)いと言わないのか(うまいとおいしいの割り当て率/結局うまいは男性専用)”、“漫画な味/ジャンルに根差した味覚の表現(説明台詞/心象風景描写)”、“カレーなる美味しさの表現(ルーの見た目/カレーなる味の図解)”、“ラーメンの味ことば(神の舌を持つ男/ラーメンの味は生き物)”、“お菓子のオノマトペ(オノマトペの重要性/クックパッドのオノマトペ)”----------
この本「おいしい味の表現術」の内容紹介文は次の通り。解き明かされるレトリックの数々/に驚かされ/日本語の奥深さを堪能できる。SNS/食レポ/お店の宣伝で/味の表現に困らなくなる1冊。食にまつわる楽しいコラムも箸休め的に掲載。---------
紋切り型で/味の表現力の欠如/不足を感じるTV出演者が多いのは周知の事実のようだ。この本「おいしい味の表現術」で/お勉強なさって欲しいものだ。