北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない
「人がつくった川・荒川~水害からいのちを守り暮らしを豊かにする(長谷川敦著・旬報社2022刊)」を読んだ。長谷川敦(はせがわあつし1967生れ)氏は、大学生の時に/出版関係会社でアルバイトし/そこで就職した。26歳で/“世の中で起きている/色んな問題の原因や解決策を/自分で調べ/考え/書く仕事がしたい”と思い/会社を辞めてフリーライターとなる。著書に“日本と世界の今が分かる遡り現代史/世界史と時事ニュースが同時に分る新地政学”がある。-----------
この本「人がつくった川・荒川」の目次は次の通り。“時代と共に/変化した川/荒川(生活を豊かにするために川の流れを変えた/人々を水害から守るため/新しく川を作った)”、“荒川があったから/江戸も農村も発展した(日本一広い平野/関東平野の中を流れる/縄文時代の頃/関東平野の大部分は海だった/江戸は川のお陰で昔から栄えていた/土木技術の発達で田んぼがどんどん増えていく/江戸に築かれた二つの堤防/日本堤と隅田堤/舟運のために川をくねくねと曲がらせる)”、“東京を水害から守る/荒川放水路の建設(放水路のために家や土地を手放さなくてはいけなかった人たち/日本一の川幅と横堤が荒川の氾濫を防いでいる)”、“今の時代の荒川と私たち(ダム調節池放水路で街を水害から守る/流域全体で水害を防ぐ流域治水の考え方/地域を支えていくのは小学生と中学生)”、“荒川と世界の未来のために出来ること(隅田川が汚くなり過ぎて花火大会が中止になる/荒川のプラスチックごみも世界の海を汚している)”-----------
この本「人がつくった川・荒川」の内容紹介文は次の通り。首都圏を貫き/流域に1000万人が住む荒川は/人の手で作られた川であることを知っていますか。嘗て/荒ぶる川=荒川の流れを変えることで江戸の繁栄は生み出され/度重なる洪水から人々を守ってきました。川の歴史と流域の暮らしの変化を丁寧に追いかけながら/荒川の過去現在未来を旅します。----------
長谷川敦氏は、第2次ベビーブーム世代ではないので就職氷河期に遭遇されたのではない筈だが/出版不況が進む中で/フリーとなってしまわれた。それでも何とか頑張っておられるようだ。この本「人がつくった川・荒川」は視点が優れていると思った。