奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2529)

2023-07-27 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「大極殿の誕生~古代天皇の象徴に迫る(重見泰著・吉川弘文館2023刊)」を読んだ。重見泰(しげみやすし1977生れ)氏は、2000奈良大学(文学部/文化財学科)卒/2006同大学院(文学研究科/文化財史料学専攻)博士後期課程単位取得満期退学/2009博士(文学)。現在/奈良県立橿原考古学研究所研究員。著書に“新羅土器からみた日本古代の国家形成/日本古代都城の形成と王権/飛鳥宮王宮と王都”がある。----------

この本「大極殿の誕生」の目次は次の通り。“プロローグ(都城研究/飛鳥宮の新しい視点)”、“天武の王宮を探る”、“大極殿の創出”、“天皇の正統性”、“天武持統の都城構想”、“”、エピローグ(大極殿のその後)---------

この本「大極殿の誕生」の内容紹介文は次の通り。古代都城の中心であり/律令国家を象徴する巨大建築・大極殿。天武は天皇を頂点とする統治体制の重要な舞台として大極殿を創出しながら/王宮造営は未完に終わった。新王宮より前に大極殿を必要とした背景には何があったのか。小墾田宮から藤原宮まで王宮構造の変遷を辿り/飛鳥宮跡を新視点で再考。都城や陵墓から知られざる政治構想に迫る。----------

重見泰氏は、46歳で脂の乗った時期になっておられる。奈良県内の考古学界隈の縄張りが/藤原京&平城京は奈良文化財研究所の担当/重見泰氏の所属されている橿原考古学研究所の場合は、飛鳥京を担当している。だからこの本「大極殿の誕生」に書かれているのは/明日香村に造営された大極殿を対象としているのだ。考古学のように具体的な研究フィールドが大切な学問の場合は/其処に近付くのさえ難しいのだ。

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