北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない
「パルケエスパーニャ」について。--------
奈良県北中部/京阪神へ通うサラリーマン家族（100万人）の住む大規模団地を東西に貫通する近鉄奈良線には/様々にラッピングを施した電車が走っている。阪神電車が乗り入れているので/神戸のポートタワーが描かれていたりもする。---------
先日最寄駅のホームに滑り込んできた車体には“パルケエスパーニャ”の風景が鮮やかに浮かんでいた。モザイクタイルの様な色調をバックに“パルケエスパーニャ”のマスコットキャラクターが/楽しそうに踊っているのだ。６両編成の全部が水色をベースとしたアミューズメント施設を彷彿とさせており/実力派の画家/アニメーターに発注したに違いない。こうした盛り場の嘗ての映画館の看板のような代物は/一瞬目が釘付けになる効果があるのである。--------
さて“パルケエスパーニャ”とは/志摩スペイン村のテーマパークなのである。志摩スペイン村は/三重県志摩市磯部町にある複合リゾート施設。近鉄が総合保養地域整備法の施行に合わせ/1988三重サンベルトゾーン構想に基づき/志摩市の協力を得て開発した施設とのこと。パルケエスパーニャを中核にホテル志摩スペイン村/天然温泉ひまわりの湯の3施設で構成されている。--------
バブル期に開発されたものゝ多くが閉鎖されているけれども/近鉄の虎の子であった“パルケエスパーニャ”は不況の平成時代を/何とか生き延びてきた。インバウンド客が訪れるような処ではないが/これからの円安時代に海外旅行に行けないファミリー層にぴったりのテーマパークになり/皮肉なことに今再び光が当りそうである。
