奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その966)

2019-04-17 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「宮脇俊三鉄道紀行セレクション全一巻(宮脇俊三著/小池滋編・ちくま文庫2014刊)」を読んだ。宮脇俊三(みやわきしゅんぞう1926~2003)氏は、東大(西洋史学科)卒で、中央公論で編集長を務めた後、退職して鉄道紀行作家に転じた。小池滋(こいけしげる1931生れ)氏は、東大(英文学科)卒で、同大学院博士課程修了し、都立大を経て、東京女子大学教授を務めた。大の鉄道好きで鉄道エッセイの著作もある。-----

「宮脇俊三鉄道紀行セレクション全一巻」は題名通り、宮脇俊三氏の著作のうち人気作の一番お薦めの箇所を小池滋氏がセレクトしたベストアルバムのような本であり、それぞれの作品を読んでも良いが、このようなセレクション形式の本も、カバンに忍ばせておくと、鉄道ファンならずとも時間待ちでも退屈しないだろう。女性に鉄道ファンがいるのかどうか分からないが、宮脇俊三氏の娘・宮脇灯子女史の“まえがき”も添えられており、とても良い本に仕上がっている。-----

日本国内だけでなく、海外の鉄道に関する紀行文も収められていて、至れり尽くせりの“宮脇俊三本”となっていると思った。---

宮脇俊三氏のバイオグラフィとしても読める“時刻表昭和史”もあり、“渋谷駅のハチ公”や“東京空襲”や“終戦の日の出来事”が書かれていて、宮脇俊三氏の息遣いが感じられるのである。

 

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