奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その952)

2019-04-03 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「自閉症という知性(池上英子著・NHK出版新書2019刊)」を読んだ。池上英子(いけがみえいこ)女史は、お茶の水女子大学(国文学科)卒で、日経新聞に入社、その後、筑波大学大学院(地域研究科)修士課程、ハーバード大学(社会学部)博士課程へ進み、PhDを取得した。現在はイェール大学准教授を経て、ニュースクール大学(社会学部)教授であり、プリンストン研究所研究員でもある。------

「自閉症という知性」は、現代社会のマイノリティーである自閉症患者の中に特異な知性をもつ人々が存在することを発見して、そのフィールドワークの事例研究をとても詳しく紹介している本であり、ニューヨーク在住であり、世界の最先端の学問領域の一つを垣間見せて貰った気がするとても不思議な本である。-----

引きこもりや自閉症など日本では厄介者扱いされているのが関の山であるが、アメリカではAIであるとか仮想現実への生身の人間の対処法を探っているのだなと思わせられた。具体的に利用出来る知恵にまでは昇華していないようだが、何れ役立つことは確信できると思った。マインドフルネスや宗教者(明恵)の話などは眉唾ものと思える内容もあるが、許容範囲を逸脱しないのが池上英子教授の素晴らしい処でもあるように感じた。

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